田丸公美子のレビュー一覧

  • シモネッタの男と女 イタリア式恋愛力

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    7人の男女の生きざまを描いているが、内容は必ずしも書名から連想されるようなものではない。著者本人も「羊頭狗肉」と言っている。
    最後の章「はかなき露の字に代えて」は、米原万里の、知り合ってから亡くなるまで。似た者どうし、下ネタと毒舌でマウントを取り合った。初代シモネッタと二代目シモネッタのことばのやりとり、両者ともツッコミ役の漫才、絶妙のコンビだった。そうして互いに齢を重ねて、やがて万里の闘病生活、別れは否応なくやってくる。笑いながらも、涙なしには読めない。いまは亡き万里へのラブレター、究極のレクイエム。

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    2025年05月03日
  • シモネッタのどこまでいっても男と女

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    巻末の解説が凄い。なにしろ、田丸公美子の男性遍歴の年表。作成者は井上ユリ。亡き姉・米原万里と相談しながら作ったかのような仕上がり。しかし、本文のほうはもっと凄かった。
    もとは「小説現代」連載(2010-13)の「シモネッタの家族情話」。そのタイトルの通り、夫、息子、父母、舅姑のこと、そのほかさまざまな初体験や男たちのことを書いている。
    これまでのエッセイ集には、夫君はあまり登場しなかった。本書は彼との出会いとその後、そしてぼやき、愚痴とのろけも満載。

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    2025年05月03日
  • シモネッタの男と女 イタリア式恋愛力

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    イタリア語通訳者の筆者がイタリアで日本で、著者が出会った忘れえぬ男女―“シモネッタ”が捉えた人間劇場のユーモア&ペーソスをつづったエッセイです。しかし圧巻は盟友・米原万里さんを追悼するくだりでした。




    「シモネッタ」こと田丸公美子さんのエッセイです。ここに描かれているものは田丸さんがイタリアで知り合った男女のことで、女同士の友情あり、2人のイタリア女性を手玉にとって「ウタマロ」の名を冠した日本人男性のお話や、エステサロンの女王といわれたある女性の恋をはじめとする6編のエッセイが収録されております。

    その中でも圧巻だったのは癌で他界した盟友の故米原万里さんにささげたエッセイで、僕

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    2024年10月19日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    イタリア語通訳の抱腹絶倒エッセイ。めちゃくちゃ面白い。前に読んだようだが初めてのように楽しめた。(何も覚えていないのが怖い)

    1970年東京外語大の学生のとき、イタリア人30人をアテンドして東京、日光、箱根、伊勢志摩、京都、神戸、大阪を12日間回る地獄がデビューだったという話が一番印象的だった。その後通訳技術も日本の名所案内もうまくなっていったはずなのに、貰ったチップは最初が一番多かったというのは何やら含蓄深い。

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    2022年09月18日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    「シモネッタ・ドッジ」の異名を持つ日伊同時通訳者のデビュー作になります。筆者が同時通訳の現場で日々、感じていることや、その舞台裏。そして、イタリアの男性たちの『出会いを求める』その積極さに脱帽でした。

    彼女のことは米原万里さんの『ヒトのオスは買わないの?』というエッセイで最期の解説を書かれているということで彼女の親友であるということを知り、『オナペットかバター犬か?』という場所を考えるとギリギリの下ネタをかっ飛ばし、米原女史から「シモネッタ・ドッジ」の名前を下謁されたというエピソードから彼女の存在に興味を持って読み始めた、というのがきっかけです。

    この本は彼女のデビュー作ということで、日

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    2012年02月12日
  • 目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇

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    目からハムのハムとは生ハムだ!!
    故・怪物的ロシア語通訳:米原万里の盟友
    女傑:シモネッタ田丸久美子によるエッセイ
    こんなにユーモア溢れる人が近くに一人いて欲しい。
    性交有毒……
    日本語の乱れ及び報道関係者にも及ぶ教養の欠如は著しいものがあるという点で激しく同意。
    よくニュースキャスターができるなーという女子アナとか。
    朝一でキャバクラの如く女子アナを侍らせまくっている某局の朝のニュースとか。日本語変だし。

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    2011年06月25日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    面白かったー
    田丸サン好きー
    通訳者たちのエッセイをまとめて読んでみたい。
    お国柄が出そうだ。

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    2011年08月07日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    ネタバレ

     前回読んだ『シモネッタのデカメロン』よりエッチくなかったです(笑)。

     ロシア語通訳だった米原万里氏の著作を幾つか読んだのですが、お国柄の違いか此方は政治とお酒の話、『パーネ・アモーレ』はファッションと男女関係の話が多かった気がします。
     でも“通訳”という職業のアプローチの仕方というか見解というかは、両氏で似通っている気がしました。それはどちらも余り日本ではメジャーな言語ではないからかな。
     英語の通訳の方の著作は読んだ事がないのですが、両氏もそれぞれの著作の中で触れていたように、また大分事情が違う気がしました。

     他言語を学習するならドイツ語かイタリア語がいいなぁと何故か思っていたん

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    2011年01月26日
  • シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ

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    ネタバレ

     いや~、面白かったです。
     コレを読んでいるとイタリア人って男も女も老いも若きも、み~んな浮気ばっかし。ホントに“イタリア的恋愛”をススメちゃっていいのか?(笑)
     女性にマメなのはいいケド、その先で怒濤の浮気嵐が待っているんなら、「この人ったらも~鈍くてガッカリ」くらいの方がいいなぁと思うのは、やっぱ私が日本人だからか。

     でも最近は、米原万里氏がロシアもそうだと書いていたけど、イタリアも英語・英語圏の文化に席巻され、大分様子が変わって来ているんだとか。
     グローバリゼーションって言えば聞こえはいいが、結局“英語”に支配され、色々な国々の特色が塗りつぶされて行くんだとするとイヤだなぁ。日

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    2011年01月26日
  • シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ

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    あっぱれイタリア男!笑って笑って…でも最後に泣かされた。文庫版あとがき「万里と私の最後の一年」に米原万里さんのことが書かれている。万里さんはいつも田丸さんのそばにいるのだなあ。
    (米原万里さんからたどってこの本にたどり着いた者としての感想でした。)

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    2009年10月31日
  • シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ

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    もう、最っっ高におもしろいんです!!  語学の才能にたけている人は、言葉を紡ぎだす意識が違うのかも・・・・・。

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    2009年10月04日
  • シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ

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    3/28 おもしろかった。どんな人にも「日本のこんなところが外国と比べて嫌」(もしくは逆)というのがあると思うがこの人には気持ちいいくらいないと思った。ただただ「おもしろがっている」感じがとてもよかった。他の著作も読んでみたいと思わせる本。

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    2009年10月04日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    大学でニ外がイタリア語を取っているということもあり読んでみたが、通訳の実態に驚くのと同時に田丸さんの人柄がすごく人間くさくて好きになった。

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    2010年12月08日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    米原万里よりさらにくだけたエッセイ。この人の食べっぷりの描写がスバラシイ。でもイタリアに行くのが少し怖くなった。

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    2009年10月04日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    最近、私の中で、通訳界が熱い! 英語は優等生、ロシア語は暗い、フランス語は勝気、などなど、どの言語の通訳かによって、自然と性格がカテゴライズされるらしい。
    田丸さんは、イタリア語通訳者である。イタリアらしい、おいしくて、明るくて、お色気ムンムン(死語?)の通訳奮闘記、「笑いながら、一気によみました」となること、間違いなし![2004.09.27]

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    2009年10月04日
  • シモネッタの本能三昧イタリア紀行

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    海外を舞台にしたエッセイ本というと、比較的キレイな話が並べられ、読み終わった後に紹介された地への憧れが募るものが多い。

    田丸さんのこの本は、良い意味でもそうでなくても、本当のイタリアの姿を紹介してくれていると思う。

    日本に住んでいたら想像もつかないような生活話の数々を赤裸々につづってあり、現実ってこうなんだよねと。

    ちょうど海外に行けず日本におとなしくしてないといけないこの時期にこの類の本を読めたのは、疑似旅行体験できた気分で非常に良かった。

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    2021年06月26日
  • シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ

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    イタリア語通訳の仕事している著者田丸公美子さんのエッセイ集。イタリア人の一面がかいま見ることができる。しかもおもしろい。ちょっとセクシーなお話も満載。イタリアに行ってみたくなる。

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    2018年10月18日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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    "先日、森永卓郎さんの講演を聴いた。経済学の専門家なので、昨今の経済状況をわかりやすく講演していただいた。森永さんは、日本をイタリアのように明るい国にしたいという妄想?(森永さんごめんなさい)を抱きつつ、日夜奮闘されている。(私も、森永さんの計画に100%賛同している。)イタリア人のように、明るく飲んで、唄って踊って、恋をしよう!と必ず講演の時にお話をする。
    そこで、ふと思い出したのが、米原万里さんの本に出てきたイタリア語通訳の方の話。シモネッタという愛称を持つ田丸公美子さん。この方の本を読みたくなり、本屋で購入して読んでみた。イタリア人の気質、文化の一端を田丸さんの体験談からかいま

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    2018年10月17日
  • シモネッタの本能三昧イタリア紀行

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    イタリア語通訳者の田丸公美子さんのイタリア紀行集。各地の人々の気質の違いや見どころ、現地でのトラブル、地元の人との交流など興味深い。
    イタリア人男性の女性好きはあっけらかんとして微笑ましい。女性はお誘いがたくさんあるそうで、気を付けたほうがいいみたいだ。シモネッタ(下ネタ)というタイトルにふさわしく、男女の話もたくさんでてくる。ただし、意識しすぎで、後半食傷気味になってくるのは否めないが。著者が若い頃(1970年代)の話が中心で、相当モテたようだ。
    この本に出てくるのは、毛皮のコートとハイヒールを身に着けて高級レストランやホテルに行く感じなので、そういったちょっとアッパーレベルな旅をしたい人に

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    2014年11月24日
  • パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記

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     初めて田丸さん 読みました。米原さんを読んでいたので気にはなっていたのですが 今年初めて読みました。期待に違わず面白かった。

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    2013年07月21日