あらすじ
抱腹絶倒のイタリアガイド。この本を手に、生きている充実感に満ちた頽廃と快楽の国へいざ!! 車を盗まれがっくりしていると、翌日お詫びの手紙とオペラのチケット付きで戻ってきた。「洒落た泥棒じゃないか」とオペラに出かけて帰ってみたら家は空っぽ――。スリも泥棒も、つきまとう男たちも、個性的で限りなく人間くさい国、イタリア。この国に恋して四十年の著者が贈る、爆笑エッセイ&ガイド。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
海外を舞台にしたエッセイ本というと、比較的キレイな話が並べられ、読み終わった後に紹介された地への憧れが募るものが多い。
田丸さんのこの本は、良い意味でもそうでなくても、本当のイタリアの姿を紹介してくれていると思う。
日本に住んでいたら想像もつかないような生活話の数々を赤裸々につづってあり、現実ってこうなんだよねと。
ちょうど海外に行けず日本におとなしくしてないといけないこの時期にこの類の本を読めたのは、疑似旅行体験できた気分で非常に良かった。
Posted by ブクログ
イタリア語通訳者の田丸公美子さんのイタリア紀行集。各地の人々の気質の違いや見どころ、現地でのトラブル、地元の人との交流など興味深い。
イタリア人男性の女性好きはあっけらかんとして微笑ましい。女性はお誘いがたくさんあるそうで、気を付けたほうがいいみたいだ。シモネッタ(下ネタ)というタイトルにふさわしく、男女の話もたくさんでてくる。ただし、意識しすぎで、後半食傷気味になってくるのは否めないが。著者が若い頃(1970年代)の話が中心で、相当モテたようだ。
この本に出てくるのは、毛皮のコートとハイヒールを身に着けて高級レストランやホテルに行く感じなので、そういったちょっとアッパーレベルな旅をしたい人には参考になるかもしれない。
Posted by ブクログ
イタリアとイタリア人に対する愛情あふれる、
ちょっと笑えて、シモネッタだけどさらりと
品を失わず。
この本読めばイタリア行きたくなりますよ。
椎名誠氏に倣い、
紀行文を滞在中に読んでみましたが、
最高の贅沢ですね。
Posted by ブクログ
この本を読んでイタリアへの熱が冷めた当方は小物ってことですか。でもムカついてくるのが抑えられんのやから仕方なし。
結構な不公正がまかり通っていること含めて「人間的」とか言われてもそれはないわ、って感じ。どうやら他のヨーロッパの国(特に北方面)の冷たい視線を浴びているようだが、それもむべなるかな。真面目に社会と関わり合っているのが馬鹿らしくなってきそう。