田丸公美子のレビュー一覧
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イタリア語通訳30年の著者が、これまでに見聞きしたとっておきの色っぽいエピソードを面白おかしく紹介してくれます。
女の子にも読めるエロ小話というか。
イタリア人は陽気で女好き。
男達は自分なりのやり方や自慢話もたっぷり聞かせてくれる。
日本人男性とは全く違う口説き方をして女心を掴むため、日本に来るたびに必ず若い女性とお近づきになる豪傑もいたとか。
シモネッタと異名を取る冗談好きな彼女には、皆いろいろと内輪の話もしてくれます。
夏のバカンスは3ヶ月もある。
学校が休みになるので、妻と子は1ヶ月先に7月から避暑地などへ出向く。
夫はさすがにまる3ヶ月は休めず、8月の途中で合流するので、妻子が出 -
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さわやかに面白いです。
サブタイトルの通訳奮闘記からか、語学コーナーにありましたが、普通に翻訳に興味がない人が読んでも楽しめると思います。
昔は英語が話せるだけでも貴重だったとあります。その時代と比べると、英語を話せるのが普通になっているので、少し寂しい思いがしました。
あと、驚くのが、いかに著者の英語力が優れているかです。イタリア語については、現場でのたたき上げの機会を得たことによって、非常に上達されたものと思われますが、下地となる英語力があってこそだと思いました。
また全編を読むと伝わってくる、今も勉強をつづけられている姿勢は、やはり見習わなければと思いました。 -
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なぜかさかのぼって読んできてとうとう田丸女史第一作。
他の著作と比較してプライベートで遭遇した話題が少なく、
通訳という仕事に軸をおいたエピソードがほとんど。
後半、どうしてイタリア語通訳になったのかの自伝部分もあり、新しい顔を見た気がします。
処女作ということで文章が少しぎこちない(といってもかなりレベル高い)部分もあるけど、
笑える(下)ネタ多く、
また通訳という仕事に真摯に向かい合っていて、一人の働く人として尊敬。
時代に恵まれた部分は決して小さくないけれど、
田丸さんはいつだってきっと輝けるパワーがある人だと思う。
それにはもちろん根気と努力と体当たりの精神が不 -
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イタリアの男女がいかに「お盛ん」かということを書き記したエッセイです。情熱的な恋をしたいなぁという気持ちになりましたが、イタリアの伊達男になるには気配りが必要だということもまた、痛感した次第です。
ロシア人の「週16回」(何のことかはあえて言いません)という話に度肝を抜かれていたのもつかの間、イタリア語通訳の第一人者と言われる彼女のこのエッセイにはいたりあの男女が織り成す恋愛悲喜劇とその「お盛んぶり」が全篇にわたって描かれていて、さすが、「エッ勝手リーナ様」こと故米原万里女子からシモネッタ・ドッジのお名前をいただくだけのことはあるなと、思わずのけぞってしまいました。
しかし、民族を越え、 -
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お友達からご紹介いただいて、この本と、そして著者の田丸さんに出会えました。 前書きの後、最初に、「通訳はその言語の文化に同化する」と、いきなり興味深いタイトルが。 私自身、少ないながらも複数の欧米言語を話しますが、うんうん、とナットクしてしまいました。 イタリア語を学び始めの頃、感じていた違和感は、文法(あいまいな時制、例外だらけの前置詞など)のせいかと思っていましたが、原因は別にあったのかもしれないです。 語学の達人なのに「イタリア語は好きになれない」という友人、逆に英語もろくにできない(失礼!)なのに、イタリア語になると生き生きする友人、不思議だと思っておりましたが、言語との相性は、文化と
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タイトルからして、「どうなのかしら」と思いますから(^^;、カバーをかけて持ち歩いていましたが、それでも電車の中で読みながら、何度本を閉じたことでしょうか。 別にとなりの方がのぞきこんでくるワケではないのですが、それでもちらりとページが見えてしまったら、拾い読みした単語だけでも、ちょっと???と思いたくなってしまう、そんな本でした。
それはともかく、作者の田丸さんは、才能豊かな、魅力的な方だとおもいます。
本の構成も、各章のはじめに、思わずクスリと笑ってしまう小話がはさんであって、楽しめました。
それにしても、イタリア滞在の前に、この本に出会っていたら!
滞在中、いろいろびっくりすることがあっ