田中ウルヴェ京のレビュー一覧
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ネタバレあらすじ
ビジネスの第一線で成果を出し続ける知見と、トップアスリートを支えてきた本格的なメンタルトレーニングの理論を融合させ、プレッシャーや対人ストレスに負けない「心の調律法」をまとめた実践書。メンタルの強さとは「鋼のように我慢すること」ではなく、「折れそうになったときにしなやかに受け流し、素早く立ち直る柔軟性(レジリエンス)」にあると定義する。焦りや怒り、理不尽な人間関係に直面したとき、自分の感情を客観的に観察する「メタ認知」、思考の偏りを修正する「認知の再構成」、深呼吸や身体動作で自律神経を整える技術など、誰でも日常で即座に使える「1%の小さな工夫」を網羅する。
所感・深掘り
「メンタルが強い=何事にも動じない鉄人」という非現実的な幻想を解体し、揺らぐことを前提として「どう平常心へ戻すか」という再現性の高い技術を教えてくれる、極めて地に足のついた良書だった。
特に深く腑に落ちたのは、「感情そのものを否定したり我慢したりするのではなく、まず『今、自分は苛立っている・焦っている』と事実として客観的に認知する」というアプローチだ。責任ある立場にいる人ほど、「感情的になってはいけない」と無理に蓋をし、結果として心身に余計な負荷を溜め込んでしまいがちになる。感情の発生は身体の自然な反応であり、変えるべきは感情そのものではなく「その後の捉え方と行動の選択」である。一歩引いた視点から自分を見つめ直すワンクッションを持つだけで、衝動的な言動を防ぎ、冷静な判断力を保てるのだと痛感した。
また、ビジネス実務のリアルな摩擦と、スポーツ心理学の科学的アプローチが見事に噛み合っている点も心強い。「他人の言動など、変えられない外側の要素に執着しない」「自分がコントロールできる準備と行動だけに集中する」という原則は、理不尽な人間関係や重圧のかかる場面で、自分を見失わないための最大の防壁になる。
力んで耐え忍ぶのをやめ、心の波を客観的に手なずけて軽やかにリセットすること。
組織の板挟みや重責に直面しているリーダーはもちろん、日々のプレッシャーの中で本来の実力を安定して発揮したいと願うすべての人にとって、手元に置いて感情の軸を整えたくなる頼もしい処方箋だ。 -
Posted by ブクログ
CHAPTER1「セルフアウェアネス~自分に気づくコツ」
4.やる気が出ない自分を許す
不安や恐怖といったネガティブな感情には何か意味がある
8.自分の欲に素直になる
10.一拍置いて行動する
客観的な4つの視点を持つ
⑴自分にとっていいことか
⑵相手にとっていいことか
⑶自社(あるいはグループ全体)にとっていいことか
⑷社内にとっていいことか
CHAPTER2「目標設定のコツ」
2.目標は「○○しない」ではなく「○○する」を設定
3.「したい」「やらなきゃ」を「しよう」「やる」と言い換える
意思を明確にした表現にする
11.うまくいかないときはその「前条件」を分析する
例:テレビを見過ぎ(前条件=テレビの存在)
⇒そもそもテレビを持たない、コンセントを抜いておく
CHAPTER3「リラックスのコツ」
4.プレッシャーを感じたら目を閉じる
CHAPTER4「集中力のコツ」
心理学の世界では「集中」という概念は存在しない。
あるのは「注意配分」だけ。
つまり、必要なものに必要なだけの注意力を振り向けられることが大事であり、集中とはその注意配分がうまくいった状態のことである。
CHAPTER6「セルフトーク~自分と対話するコツ」
2.自分にネガティブな感情を持つことを許す
7.感情を言葉にしてみる -
Posted by ブクログ
ちょっと前の本屋さんの自己啓発書やビジネス書コーナーでよく見かけた青い色の表紙『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』で有名な河野英太郎氏のビジネスマン向けメンタル本。シンクロ女子メダリストの田中ウェルヴェ京氏との共著。
「メンタル」というと、すっかり「病んでる」みたいな言葉に見えるようになってしまいましたね、この時代。
この本は「病んでる」方の後ろ向きな「メンタル」ではなく、やる気スイッチ的な、よりパフォーマンスを発揮するためにメンタルをコントロールしよう、という視点の本です。
とはいえ、こういう本を手に取って読んでいる時点で、十分に病んでますよね、自分も。最近書いたレビューも病んでる感がいっぱいだわ。。。
まあいいや。
感想。とても良書です。評価が低めなのが信じられない。
昔に読んだサッカーの長谷部の『心を整える。』のようなメンタルコントロールの内容なんですが、こっちは専門家が根拠をもってコントロールのためのエッセンスを教えてくれるので、とても分かりやすいし納得感がありました。
以下、備忘録。
・内発的動機で行動する。×:お金がもらえるから働く ○:自分が成長したいから働く
・苦手なヒト、コトは、場面ごとの対処パターンを決めておく。
・やる気のない自分を認める(これではイカンと思わない、今日はいつもの2割ぐらいの生産性しか出ねえな、と理解して働く)。
・自分の気持ちと向き合い、素直になる(否定しない、自信とは自分を信じること)。
・調子が悪いときの対処方法を決めておく。
・目標を見直すクセをつける(何かのルーチンにくっつけるのがいい)。
・リラックスワードを決めておく「あの時に比べたら全然マシ」とか。
・心理学に受動態はない。怒られる→怒られたと感じている。
明日になったら忘れてそうやな・・・。 -
Posted by ブクログ
読んで救われました。とても実践的で、20代の自分にピンポイントの内容。今年一番の自己啓発本。
だいたいこのようなメンタルに問題を抱えているような人を対象にする本は力技でポジティブに考えよう!でごり押しの場合が多い気がするのですが、この本に限ってはそんな印象はありませんでした。読後に爽快感があるほど、すんなりと納得してしまいます。
そしてこの著者に興味がわいてきました。スポーツでコーチの経験している人はどのようにネガティヴからポジティブな姿勢に持っていくか、哲学が深いです。スポーツの文脈からコーチングを眺めるのも英語学習に繋がりそうです。
最高 -
Posted by ブクログ
ホワイトカラーのためのメンタルマネジメントとして、河野英太郎氏と元アスリートの田中ウルヴェ京さんが共著しており、内容は読みやすくてわかりやすかった。
特に印象に残り、活かしていきたいことは以下の通り。
・内発動機を考えること。
怒りの感情を肯定する。そしてなぜ怒っているかを分析して、自分の目的達成にはどうすればいいのか改めて考える。つまり感情と行動を分ける。
・心にしまっていて出せていない欲は何か。嫉妬することも大事なパッション。それも認めてプラスの力に変えていくのが良い。
・目標管理は9マスシートの活用。見た目で目標がわかりやすいのでやる気が出る。作ってるのも楽しい。目標は肯定の断定(〜する)でかくこと。
・心理学に受動態はない。自分が嫌な気持ちになった場合、それは他人にさせられたのではなく、自分が選択してその感情になったということ。
・第三者目線で考えてみる。他人ならどう思うかということを考えることは、自分の行動や発言を客観視できる。アンガーマネジメントとしても効果あり。
・メンタルマネジメントは自己の潜在能力を最高度に発揮するための自己管理であり、その究極の目的は、自分という人間の未開拓な部分を発見することである。 -
Posted by ブクログ
感情をコントロールして、ストレスに負けない技術「コーピング」についての入門書。
さらっと読めて、とても実践的。
すぐに試してみたくなるものが多い。
やはりここでも「姿勢」「深呼吸」「感謝」などが出てくる。
方法としては、多岐にわたっているが、
光合成・感謝などのように、前向きな考え方を身につけて、自信をつけていく、という日常を過ごすための方法と、
いざストレスを感じる場面になったときに使う方法(「深呼吸」や「セルフトーク」など)の2パターンに分けて考えた方がいいかもしれない。
後者は、いざという時のために、普段から練習しておく、というスタンスだ。
この「深呼吸の練習」という考えは、なるほどなと思わされたし、
「感情のコントロールというのは、調整であって、抑制ではない」ということは、我が意を得たり、と感じた。
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(目次)
1 なぜ、あなたは本当の実力を発揮できないのか?
―「心の4つのサイクル」で見る心の動き方
2 人の心を決める「評価」とは?
3 負けない心を作る「コーピング」の技術とは?
4 「1日30秒」でできる負けない心を作るコーピングの技術
―新しい自分を作るセルフトークスキル
5 「1日30秒」でできる負けない心を作るコーピングの技術
―心の調整テクニック
6 「1日30秒」でできる負けない心を作るコーピングの技術
―身体から心を鍛えるコーピング