永山篤一のレビュー一覧

  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    映画の方が原作より面白いという、
    数少ないパターンの物語。
    面白さは100対1くらいで映画の圧勝。

    原作が50頁くらいの短編だったとは知らなんだ。
    よくこの原作であの映像を展開したかと、
    そっちのほうに驚く。

    全体的に面白くない話の短編集なので
    途中で読むのやめようかなーと思うが
    短編なので、何となく読めてしまう。
    くそー構成が上手い(笑)。

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    2019年08月01日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    これは大作。土壇場でチケットを購入できたミュージカルを鑑賞した後、何の予備知識を持たず鑑賞したことを悔い読んでみた。
    舞台は19世紀のフランス。アコギな大人にこき使われる孤児と、それを不憫に思って引き取った前科のある紳士を中心に物語は進む。繁栄と没落、純真と汚れた心、追う者追われる者など、人間の生々しい内面に迫る。
    これを読んでからミュージカルを見に行けば良かった…

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    2019年05月05日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    下巻はコゼットとマリウスの濃い恋愛が底辺に据えられた展開。少々飾りすぎた語りであるもののジャン・バルジャンなりマリウス視線で没入して読む。革命ゲリラによる籠城の場面で無駄に人物が増え、間延びし停滞するが、それ以外は様々な要素が盛り込まれ、主要人物達がその人柄を活かした活躍をするので興味尽きず読めた。
    特に最後のジャン・バルジャンが語らずに去る後の展開がもどかしい。
    悪党テナルディエが最後までのさばらせるのは何か意図があったのだろうか。また、ジャヴェール警部の自死は意外だった。
    全編を通して自分に正直に生きることの辛さと勇気、正しい人生観というものを考えさせられる。
    あとがきによると、本書は原書

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    2019年05月04日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    人の感情を揺さぶるエピソードが絶えず展開する、まさに娯楽小説。肩苦しいイメージの先入観はなく、時折挿入される名文に酔う。
    さらさら苦なく読めるのは翻訳の良さからか。
    ジャン・バルジャンと関わる人物達の群像劇の先が気になる。
    細やかな状況設定も物語に深みを与えている。
    下巻が楽しみです。
    当時物の挿絵も掲載してもらいたかったです。

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    2019年04月30日
  • レ・ミゼラブル【上下 合本版】

    購入済み

    レ・ミゼラブル

    話の流れに不必要な詳細描写が割愛されていること、訳が現代に適した表現であること、それでもおそらく作者にとっての本質や品位などが落ちていないだけのレベルが保たれていて、現代人が読むにはとても適している訳だと思います。

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    2019年01月31日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    この本は、嘘が無い文章だと思いました。
    たとえ何があろうと、前を向いて前進していかなければと思いました。
    最後は、目が潤んでしまいました。

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    2017年11月24日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    上巻から出てきてた人物すべてが最後につながって、みんながそれぞれの末路を迎える。
    大抵は非業の死を迎えるのだが、精一杯生きたからこその満たされた様々な最期が描かれているのがなんとも奥深い。
    市街戦のくだりは個人的にはあまり面白みが感じられなかったのでかなり端折りながら読んだけど、それを差し引いても☆5の名作ですね。

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    2017年11月05日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    訳者あとがきで知ったが、この上下巻は原書を読みやすくするため色々な箇所をカット、加工しているらしい。そのせいか通して大概読みやすく感じた。

    どう表現して良いのか分からないが、魂に訴えかけるものがある作品。罪、愛、神等々色々とキーとなるものがあるが、仮に過ちを犯しても自分次第でやり直しはきく、重要な決断の時は良心に従うべきといったことを改めて思った。

    娯楽作品としてもストーリーが秀逸で、万人が楽しめる作品と思う。

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    2017年10月31日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    さすがフランス文学の最高峰。一級の娯楽小説の側面もあり非常に面白く読むことができる。

    上巻は、忍耐のときが、まさにああ無情といった現実が多く描かれている。ジャン・バルジャンに神の祝福を!と祈らずにいられない。表紙の女の子はコゼットなのかな?

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    2017年10月28日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    ネタバレ

    ぃやー、意外だったよね。
    レ・ミゼラブル、実はミュージカルも観たことないんだ。
    どないにしてロングセラーなのかと思ったら、意外と面白かった。
    なぜか?
    *まず、思った以上にドラマ性がある。なんというか、盛り上がる場面が随所に出てくるね。
    *そして、精神的であると同時に社会的。
     主人公その他の内面を描くと同時に、(と言っても、「罪と罰」なみの深いというかダダ漏れのものではなく)社会に対する疑問も呈していて。善とは?法とは?宗教とは?みたいな問いかけもなくもない。
    *実はフランス革命期の話だったのか!っていう時代背景すら知らなかったわけだが、そんな歴史性もあったりして。
    なかなか興味深かったっす

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    2016年10月21日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    ネタバレ

    この角川文庫がだしている『レ・ミゼラブル』は、ハーバード大学の教授がユゴー作の原作にある過剰なほどの背景説明を省き、編集しなおしたものを和訳し出版したものである。なので原作ではまず間違いなく途中で挫折していただろうが、まったく苦に感じることなく楽しめて読めた。
     個人からの視点で社会の無情さを痛感させられ、それがフランス革命の大きな時代の波へと展開していくさまはとにかく壮大で、スポットの当たることの少ない社会の溝や矛盾での無情さを浮き彫りにさせてくれている。200年も前の作品なのに現代のわたしたちでも考えさせられる内容だった。
     また、終わり方が自分好みで、読み終わった後はしばらく何もせずに余

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    2016年02月19日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    ネタバレ

    「わたしは生きるために、パンを一斤盗んだ。いまは、生きるために名前を盗んでいる」

    ジャン・ヴァルジャンはコゼッタと幸せな生活を送っていた。そこに現れたマリウス。コゼッタはいつまでも子供なわけではない。ジャンはいずれコゼッタと別れなければならない。
    革命こそ進歩だと考えるマリウス。退廃した正義を取り戻すため命を捨てる若き反乱者たち。激動の時代に生きた若者と、別人になり影に生きる老人。感情はすべての理論を凌駕する。

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    2015年11月15日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    ネタバレ

    「世間は震撼せども、十字架は微動だにせず」

    レ・ミゼラブルを読みやすくした本。新潮文庫こそレ・ミゼラブルだという人もいるが、読みやすいこちらから手をつけるのがいいだろう。面白いと思って、さらに詳しく読みたい人はそちらを読めばいい。

    ジャン・ヴァルジャンは悪人だった。生きるために心を汚した。しかし、寛容な司祭に出会い、彼は変わり始めた。これは、彼の救済の物語である。ところどころ利己的な部分が出てくるが、彼は人のために自己を犠牲にできる人物になっていく。たとえ、築き上げた地位を捨ててまでも。

    ”レ・ミゼラブル”、ああ無情。それでも信念を捨ててはいけない。

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    2015年11月15日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    すごく読みやすい!
    帝劇でやっている「レ・ミゼラブル」のミュージカルを今度観に行くので予習として読んでいたけど、まず読みやすさに驚いた。レビューでも「読みやすい」という声があったのでこの本を選んだが、すらすらと読める。
    そして、続きもどんどん気になって、読んでないときでも「あの続きが気になる、どうなっちゃうんだろう!」とウズウズしてくる。
    本を読んでウズウズしたのは初めてです。
    レミゼと、この本に出会えてよかった!下巻もこれから読みます。

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    2015年04月26日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    以前見たこの物語を原作とした映画が面白かったので読んでみました。最後の解説でようやく気付いたのですが、どうやらこれは縮訳版だったようですね。違和感なく読むことができ、充分満足してしまったので、完訳版は記憶が薄れてからまた読もうかと思っています。
    こういった道徳劇、私は好きです。きっと、物語の展開は都合が良すぎ、また作者の思想部分もなんだか甘ったるすぎる、と思われる方もいるだろうと思いますが、このような『善』への信仰や称賛、憧れというものは、たとえ現実の世界に実際には通用しないとしても、己の内から現れるあらゆる悪徳から心を守るための良き盾となると思うからです。
    もしかしたらこう考える人は少数派な

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    2015年03月13日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    タイクツ、長いなどと名の知れた作品にもかかわらず、読みづらいとの評価をされている。しかし、角川文庫版は読みやすかった。

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    2015年01月16日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    まさに名作
    『ああ無情』の邦題と共に、ロングラン演劇、映画でも有名な本書。
    完全版はとにかく長くてなかなか手を出せないでいたが、コンパクトな新訳と言う帯の文句につられて購入。
    上下二巻なのでかなり読みやすくなっているのではないかと思われる。

    主人公、ジャン・バルジャンは刑務所を脱走し、神の説く「愛」に触れる。
    銀の燭台。
    それが彼を少しずつ変えていくきっかけだ。
    一方、コゼットという少女は、彼が生涯慈しみ、愛しぬいた存在である。
    彼女は幼い頃別れた母の姿を思いつつも、ジャンの愛を一身に受け、身も心も美しい女性となって、新たな人生のステージへと進んでいく。
    彼女と結ばれるマリウスは悩みながらも

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    2015年03月18日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    ベンジャミンバトンの話はすごく短く映画の感じとは違っていました。

    でも、俺は映画の感じよりも小説のほうがよかったな〜〜と思う。

    映画まだみてないけどね(笑)

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    2009年10月04日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    老人に生まれて年とともに若返って行く人生がわずか50頁。
    精神は体に支配される部分とそうじゃない部分がある。
    ホラー的な種を含むファンタジーだ。

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    2009年10月04日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    表題作の醒めた感じもいいけれど、『最後の美女』と『異邦人』がたまらなかった。
    フィッツジェラルドの描く永遠に失われた時とイノセンスに対する切ない郷愁に、胸が締め付けられそうになる。

    個人的にホッパーのこの絵はイメージじゃない…NYなんだもの…!
    もっと南部っぽい絵にしてくれれば良かったのに!と思いました。

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    2009年11月01日