永山篤一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに『ベンジャミン・バトン』を見たらずいぶんカットされているにもかかわらず進むのまったりで『フォレスト・ガンプ』のマイナー版って感じであんまり乗り切れなかったので原作を読んでみることにしました。
50ページのお話を3時間近い映画にするってのはなかなかに難しいやね。映画はこの本のほとんど翻案っていうくらいでした。また映画ではより現実に近い形にしないと見る人を説得できないとも踏んだのでしょうね。たとえばいきなり70歳のお爺さんが生まれてくるとかねぇ。
たしかに本でもそこは違和感あるけど映像がないぶん脳みそはすんなり受け入れちゃった。それでもすっげぇおもしれーとはならなかったな。私的に1番 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔に映画を見て感動。原作も読んでみようと。抄訳ですが。
フランス革命後の世界観。
"ああ、無情"のタイトルから、まあ基本報われません。そんな中、みんなどう思い悩み生き抜くのか。その生き様が描かれています。
ジャン・ヴァルジャンとコゼットを追うジャヴェール。「またジャヴェールが来てしまった」と何度思ったか。
その逃げて追ってが気になるのに、急にマリウス。このマリウスにまた惹き込まれる。
ただピュアなストーカーにもなりかけてて心の中でマリウスに待て待てと呼びかけてしまいました。
ジャン・ヴァルジャンが心入れ替えて真っ当に生きていく...のではなく、その都度保身や誘惑との間で葛 -
Posted by ブクログ
フランス革命との関連を詳しく調べた方がいいと思った。
ワーテルローとナポレオンの影響
マリウスは父の戦歴を調べる中で、ナポレオン時代の歴史にのめり込み、「ボナパルティスト」(ナポレオンを理想とする人)になります。
この思想の変化は、彼が家を出て、自分の信念で生きようとするきっかけになります。
☆時代背景☆
1. フランス革命(1789〜1799)
•民衆がルイ16世を倒し、絶対王政を終わらせた。
•「自由・平等・博愛」を掲げたけれど、内部で対立が起き、**恐怖政治(ロベスピエール)**など混乱が続く。
•結局、「自由な社会」はうまく作れなかった。
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2. ナポレオン時代(1799〜18 -
Posted by ブクログ
ハインリヒ。夢で見た青い花に憧れる。さまざま人々との出会いや経験をつうじて、詩・愛・無限(青い花)への理解を深めていく▼愛とは、人間という謎に満ちた独特の存在が不思議に融けあうこと▼自分自身を超えることが生の原点であり創生である。ノヴァーリスNovalis『青い花』1802
〇マティルデ。美しい娘。死んでしまう。
〇ジルヴェスター。老医師。
※「ノヴァーリス」はペンネーム、
※主人公が体験を通して内面的に成長する姿を描く教養小説
ペーター・シュレミール。ある日、灰色の服の男(悪魔)に出会い、影を失う代わりに、金貨が無限に出てくる袋を手に入れる。しかし、影がないため、周囲から嘲笑されるように。 -
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ネタバレ不変のテーマ。
芝選書で紹介されていた、2冊で完結するレミゼ!
いつか読みたいなぁ〜と思っていたので、読みやすいというこちらを。
200年前のフランスが舞台なのに、共感できるところがたくさんあるのが非常に面白い。
人は更生できるのか?真なる善とは?考えさせられる。
主人公:ジャン・ヴァルジャンがとっても魅力的で、気になる存在。
司教に出会って親切にされたことがきっかけで、心を入れ替えて他人のために生きている姿がかっこいい。
人は、誰と出会うか、誰と出会わないか、が大切なんだね。(©MIU404志摩)
市長としての地位を確立していたとき、全くの他人がジャン・ヴァルジャンと間違われて処 -
Posted by ブクログ
フィッツジェラルドの中でも、ミステリーとかそういった類のものをコンセプトに集めたらしい。
発想の書き留めと言ったらいいだろうか。一瞬目の前に現れた景色をすぐさまペン一本で書き上げたラフなスケッチみたい。自己完結せずにこれから新しい拡がりをみせてくれそうな、そんな物語の数々。
ベンジャミン・バトンは、時間という概念を疑いつくしたものだと感じた。この宇宙、存在というものは、時間とは独立して在るもの。だが、時間とは独立しているにもかかわらず、肉体をもって時間の中で生きているのがこの人間。そして、時間は流れるものとして過ぎては消えていく。そこに、もし、その流れが逆になって生まれてきてしまった存在がいた