永山篤一のレビュー一覧

  • レ・ミゼラブル (下)

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    ネタバレ

    エポニーヌよ、最期まで良い子だった。
    彼女の最期は悲劇的に見えるけど、彼に愛されないとわかった以上、彼の腕の中で死ねるのは最上の選択ではないか?

    マリウスを想うエポニーヌや、コゼットを渡したくない感情がありながら瀕死のマリウスを助けるジャン・ヴァルジャンは、客観的描写のみで本人視点が描かれていない。一見矛盾のように見える行動を突き動かしているのは、複雑なようでいて実はすごく単純なものなのかもしれない。すなわち、良心だ。もしかすると「愛」という言葉の方が文学的かもしれないが、私はあえて「良心」と言いたい。

    クライマックス、無事コゼットとマリウスが結ばれて、むしろこれ以上ないくらいのハッピーエ

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    2015年07月15日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    短縮版。完全版は助長というほどに長く、挫折者が後を絶たないことからこうしたものが生まれたんだとか。小学生の頃途中までは確実に読んだ覚えがあるんだけど、最後までの記憶がないのはやはり挫折したんだろうな。

    冒頭が、有名な銀の燭台のエピソードからであったとは意外。

    少年のお金を踏んづけてしまう場面、描き方がにくいなあ。これ、ヴァルジャンの心境を思うと「うわああ」ってなるし、物語の最後まで彼が彼である証として重要なファクターとなっているし、一連の描写が上手いしで、かなり印象的なシーンだ。

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    2015年07月15日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    ようやく読み終わった…というのが正直なところ。しかしながら、これでも原著を半分以下に削ったものの翻訳であるとのこと。
    ラストまでずっと悲しい物語ではあったけども、ジャン・ヴァルジャンにほんの少しの救いが訪れて良かった。

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    2015年04月04日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    数年前の映画を観て、とても良かったので原作に挑戦。海外小説の翻訳版は苦手なものが多いけど、これは読みやすかった。
    心を入れ換えることのできる人、できない人の違いはどこにあるんだろう?

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    2015年01月04日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    大作を読み終えた。新訳版なので読みやすく、挫折することなく読み終えることができた。
    映画との違いも楽しみつつ、最後は本当に感動しました。

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    2014年09月03日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    国も時代も文化もちがい、
    その中でどんな人生があったのか、
    人の様々な情を感じ取れるのではないでしょうか。

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    2014年01月01日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    フィッツジェラルドの世界が少しわかってきた。南部を舞台にした「最後の美女」、海外で享楽を続けるうちに虚しさを感じていく夫婦の話「異邦人」などが好きだ。

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    2012年05月29日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    表題作しか読んでない。

    シニカルで笑えるような前半に対し、後半のせつないこと。青春の輝かしいこと。

    フィツジェラルドの描く「栄華」はきらきらしていて、どこか懐かしい。

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    2012年02月20日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    映画が気になってたので原作を購入。表題作のベンジャミン・バトンのみ読みました。
    終始淡々とした文章で書かれているだけ余計、読後はぞわりと恐怖に襲われました。
    ベンジャミンを産んだ母親は、自分の子どもを見てどう思ったんでしょうね?(寧ろ、そもそもどうやって……と言うか、産めたの?) 自分の子どもを愛せたの? それとも父親のように疎んだの?
    短編にここまで掘り下げて…を期待してはいけないかなと思いつつ、ちょっと気になってしまったのが評価マイナス1です。

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    2011年01月30日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    映画を観てこの本を読んでみようと思った。映画と同じで私的には面白かったのですぐに読み終わってしまいましたが、映画を観たことの無い人だと話の内容は分かるけど、想像したらいまいち分からないと思うので、やっぱり映画の方をおススメします。

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    2010年01月27日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    読んだ本 ベンジャミン・バトン数奇な人生 フィッツジェラルド 20250707

     表題作の映画がフィッツジェラルド原作だってのは知ってたけど、文庫になってるんですね。寡作な作家だと思ってたんですが、実は翻訳されてるのが少ないだけで、結構多作らしいです。
     フィッツジェラルドは高校生くらいの頃によく読んでたんだけど、なんか虚無的というか、中身のない人生の中の恋愛小説ってイメージで、ヘミングウェイや村上春樹の影響で好きになったって感じだったかな。
     で、このベンジャミン・バトン読んだら、意外とエンターテーメント性があって、それでいて虚ろな人生を送ってる男女の物語って構図は変わらず、これはこれでい

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    2025年07月07日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    某芝選書に影響されて買ってみた。外国文学の翻訳は、文体がどうにも苦手で、これもやはり変わらず。面白いと思うところと、読みにくくて辛い、と思うところがある。
    最後にもうひと盛り上がりして、ここでレミゼラブルか!で終わったので、続きが結局気になる。

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    2024年01月21日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    「F・スコット・フィッツジェラルド」の短篇集『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(原題:The Curious Case Of Benjamin Button)』を読みました。

    たまにはファンタジーもイイかなぁ… と思い、買っちゃった作品です。

    -----story-------------
    歳を取るごとに若返り、0歳で生涯を終えた男の物語。
    老人として生まれ、若者へと時間を逆行して生きる「ベンジャミン・バトン」。
    しかしその心は同世代の人間と変わらず、青春時代の苦悩や恋愛や結婚を経験し、戦争などの逆境に果敢に挑んでいく。
    不思議な人生を歩みつづける彼を、最後に待つものは…(『ベンジャミン・

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    2022年08月20日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
    老人の姿で生まれ、年を重ねるごとに若返っていき、赤ん坊の姿で亡くなる1人の男の物語。

    「レイモンドの謎」
    フィツジェラルドが13歳の時に書いたミステリー。ミステリーの完成度は低いけど、普通の中学生が書いたのなら、まずまず。

    「モコモコの朝」
    犬の目線で語られるある日の朝。

    「最後の美女」
    兵役で南部のある町に滞在した男が密かに想いを寄せる美女の恋愛遍歴。

    「ダンスパーティーの惨劇」
    主人公は家の都合で北部から南部に移住してきた少女。町の若者の中で唯一大学を出ているインテリア青年を好きになるが、彼には婚約者がいた。なので、町を出ようと決心した。

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    2022年04月01日
  • レ・ミゼラブル (下)

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    市街地で起こる暴動に市民が否応なく巻き込まれてく。
    登場人物がどんどん死んでいく。
    どんな状況でも自分のことよりも他人のために行動するって、容易じゃない。ジャン・バルジャンすごすぎる。

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    2021年08月12日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    オチを求めて読んだらあかん と気付き
    美術館で絵を見るときのように
    情景と、哀しみの色を感じながら読むと
    とても美しい作品だということに気付きました。

    奇妙だったり、悲しい苦しい物語の中に
    対照的に出てくる美しい景色や、輝く夜の光 などが
    なんとも言えない切ない時の気持ちを思い出させます。
    女性の髪の色を 蜂蜜色と表現しているのが
    とてもお気に入りです。

    ベンジャミンバトンはもちろん素敵でした。
    映画を見直したくなりましたね。

    ミッドナイトインパリという映画にフィッツジェラルドが出てくるので、それきっかけで読みました。

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    2017年06月19日
  • レ・ミゼラブル (上)

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    ネタバレ

    罪と罰から、一瞬、デジャブかと思った(笑)。
    罪人がさまようところから始まる。

    でも、読み進めてみたら、そんな内心を描写しまくるどろどろ系ではなくて(笑)、精神的な善に溢れていて大分読みやすい話でした。
    相変わらず、古典ならではの生死をかけたガチストーリーではあるけど、でも、読んでてそこまで辛くない感じです。
    ミュージカルだとこんな感じかなぁ、と、つらつら想像しながら読む感じ。

    子どもを/が拾う拾われる、というのが普通な世界に驚きつつ、パン1枚で生きていくそのすごさに驚きつつ、弁護士になろうともものすごい貧困な世界に驚きつつ、なんか、時代って不思議だなと思う。

    あとは・・・犯罪を犯したこ

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    2016年10月16日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    フィッツジェラルドのミステリーな作品、七篇。

    「ベンジャミン・バトン」
    ブラッド・ピットさん主演で映画化もされた作品。フィッツジェラルドの作品だったと知らなかった。しかも短編だったとは。
    老人の姿で生まれて赤ん坊の姿で死ぬ、数奇な運命に生きた男バトン。
    老人の姿といっても大きさは赤ん坊で、要するにシワのある赤ん坊と思っていたら、読んでみると老人が大人の大きさで生まれたようで、お母さんは産むときは大変だろうなと思った。産みの苦しみなんてものじゃない。
    老人とはいえ自分より大きいだろう男をお腹に入れていたわけで、どういうシステムでお腹に入っていられて出てこられたのだろうと思う。ちょっとしたツッコ

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    2016年05月04日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    映画、、ベンジャミン・バトンを観ました、まぁまぁよかった。そして原作がギャッツビーの人だと知り(てかギャッツビー読んでないけど)読んでみました。
    短編なのですぐに読破。そして映画とは、、、ベンジャミンが奇異な生まれ方をしたって設定が同じだけでストーリー展開は全く違い、原作っていうより、原案って感じ?
    映画の方がよかったかなぁ?
    だって、こちら小説版ではベンジャミンの最初の言葉が生後6時間ほどで「あんたがわしの父さんかい?」って、、何かこわ~~い!!

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    2016年05月25日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    こんなに短い話だとは思わなかったです!
    映画で観たときは、とっても内容が濃かった気がするのですが、、、
    原著で読むとまた違うかな?

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    2013年06月15日