【感想・ネタバレ】レ・ミゼラブル (下)のレビュー

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下巻で印象に残ったのはジャベール警部

ジャンバルジャンは前科者だけど善行を行う人、ジャベール警部は法律家だけど正義を盾に悪行を行う人として描かれる。

ジャンバルジャンを追いかける中で盲目的に信じてきた法律が完全ではなく、前科者にも善性がある事に気づいてしまったが故に、戸惑い苦しむ。
今までに行ってきた正義は弱者を虐げるものだったかもしれない、厳罰を科された者の中にも善い人がいたかもしれない。
何より、ジャンバルジャンを信用してしまった自分自身も法律に背く存在として許すことができない。

これまでの信念を貫いた必死の行いが、取り返しのつかない過ちだったと気づいてしまう事もまた途方もない苦しみであり、そこで良心に従って苦しむ事ができるジャベール警部もまた悪人ではないと感じた。

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2024年02月25日

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詠み終わった後はやはり映像や舞台の方も観たくなった♪頭の中では『民衆の歌』を始めとする有名な曲が流れてきて、まさに名作だと感じられた。

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2023年02月10日

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ネタバレ

パンを盗み19年間獄中生活を過ごしたジャン・バルジャンは、出獄後に再び盗みを働く
しかし司教の優しさで良心に目覚め、市長となり、過酷な状況で暮らしていた売春婦の娘コゼットを養女として引き取り共に生活を始める
フランス革命下の激動の時代を生きる様々な人の運命が描かれている作品

どの人物にも心の奥に強さと脆さがあって、それがぶつかったり融合する瞬間に感動が生まれるんだよね

この時代を生きる人達のたくましさがひしひしと伝わってくる
特にファンティーヌの行動に胸が締め付けられた

本もとても良いけど、映画、ミュージカルでは音楽がすばらしすぎてこれをもって完成するのではとさえ思う
初めてレミゼの舞台を見たときの衝撃は忘れられない
大人になってもミュージカルが生きがいになるだろうなと思った瞬間だった

お気に入りの曲
❁A Heart Full Of Love(マリウスがコゼットを見つけ出すシーン)
❁Stars(ジャベールが誓うシーン)

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2022年02月16日

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終わりに近づくにつれ苦しくなる、魂と進歩の話。
魂が穢れる、魂が清らか、そんな曖昧な言葉の意味をこの本は教えてくれる。
壮絶だった…。
強くなるには、同じ位のパワーを持つ仲間や家族を持たねばならない。
品物ではなかなか無いと思う。
対話が大事。
そこに魂と愛があるならば。

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2021年09月07日

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 下巻は、1832年6月5日に起きたパリ蜂起の模様が中心である。1830年の七月革命でブルボン王朝が倒れた後に、日和見主義のブルジョワジーの推薦によって新たに誕生したフィリップ王政に対する、人民の不満が、深刻な経済状況に加え、コレラの蔓延などで沸騰点に達し、若者たちを中心にパリ市街にバリケードを築き、政府軍と戦った。
 血で血を争い、どさくさに紛れて一般市民が死んでしまう。また、正義のための争いの前では殺人が正当化されてしまう、そういう戦闘は肯定したくないが、この蜂起のリーダーであったアンジョルラスの演説には感動して鳥肌がたった。
「自分自身の主権を、われわれは“自由”と呼んでいる。そういった主権がいくつも集まれば、“国家”が生まれる。そして、この複数の主権の集まりの中では、権利が失われることはない。社会の権利のために、一人一人の主権が多少制限されるだけだ。その制限量はみな同じだ。一人一人が他人のためにこうむる制限が同じことを“平等”と呼ぶ。共同の権利とは、個人個人を守るための全員による保護のことだ。一人一人に対する、この全体による保護を“友愛”と呼ぶ。そして、これらの主権の交差する場所こそが“社会”なのだ。(中略)みんな、平等とは誰もが同じ高さにとどまっていることではない。たけの高い草と、小さい柏の木がならんだり、互いに相手を妬み、抑えつけ合う社会のことではない。社会の面では、全員が同じように能力を高める機会を持っていることであり、政治の面では、誰もの一票が同じ重さを持っていることであり、宗教の面では、どの信仰も同じように扱われることなのだ。平等のもとで、無償による義務教育というものが誕生した。全員に義務付けられている小学校。全員にひらかれた中学校。これが基本だ。同じ教育環境によって平等な社会が誕生する。そう、教育が大切なのだ!そこに光明が、救いの光がある!・・・・・みんな、19世紀は偉大だが、20世紀はもっと幸せになれるだろう。そのころには、もう古い歴史を引きずるようなものは残っていない。現在のような支配、侵略、略奪、武力行使による国家間の対立。国王の婚姻がきっかけの文明の変化・・・(中略)みんな、私がこうして語っている現在は、暗くやるせない時代だ。でも、これは将来を形づくるための生みの苦しみなのだ。革命は通行税のようなもので、未来のために高い代償を払う必要がある。・・・バリケードは、敷石や角材や鉄くずでできているのではない。ここは思想と苦悩の二つが積まれ、山となって誕生した。無慈悲と理想がぶつかる場所だ。・・・・同胞よ、ここで亡くなったとしても、未来の輝きに包まれて死ぬのだ。・・・」
 これは1832年、今から約200年前のことであり、この後、世界は大きな戦争を2回もして、反省し、先進国は少しずつこの時のアンジョルラスの理想とした社会に近づいてきたわけであるが、この時革命を引っ張ってきた若者は、混乱したフランス社会でこんなに先見の明を持っていたのだと分かり感動した(大多数の人々は理論的にはよくわからず、革命にエネルギーを注いでいただけかもしれないが)。フランス国旗のトリコロール「自由・平等・博愛」の意味が分かった気がする。そして、さらにこの部分が私の胸を打つのは、これが後世の人々によって書かれた歴史書ではなく、その時、タイムリーに現場に居合わせたユゴーによって、ルポタージュのように書かれたということである。
 ジャン・バルジャンが革命のバリケードの中からマリウスを救い出し、砲火を逃れるためにパリの真っ暗な地下道を命懸けで通って安全な地上に避難したシーンも圧巻だった。
 パリに行ってみたくなった。このような歴史事件があったパリの街並みを見てみたくなった。
 子供向けに「ジャン・バルジャン物語」などが刊行されていたから、この小説の主人公はジャン・バルジャンだと思っていた。しかし、「ああ無常」と言われるこの小説の主人公は、蜂起の中で「役に立ちたい」と張り切って、敵の散弾が飛び交う中、無邪気にも歌を歌いながら味方の為に弾薬を拾い集めて死んでいった、貧しい最下層のガウローシュ少年のような名もなき貧しい一般市民だったのだと分かった。
 ジャン・バルジャンは若い日、パンを盗んだ罪で投獄され、その後脱獄を繰り返したことで、15年間も獄中生活を送ったが、その後ビジネスで成功し、市長にもなり、再度シャベールに捕まったが、再度脱獄して、追われる生活をしながらも、少女コゼットと幸せな9年間を過ごし、最終的に自分は身を引いてコゼットをマリウスという若者に渡してしまうが、革命で散った若者たちに比べると幸せな人生を送ったかもしれない。
 ジャン・バルジャンは、貧困、差別、闘争などの矛盾に満ちた社会の中で、人間が無理やり作った規範と戦った強い、愛に満ちた大きな人だったと思う。
 登場人物一人一人の人生がドラマチックで、パリ蜂起という山場もあるので、ミュージカルとしても成功したが、やはり原作(抄訳だが)を読んで、ユゴーの考え方が分かり、本当に良かった。

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2021年05月22日

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ネタバレ

こちらの作品はヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』の原作の本質を残しつつ過剰な部分を取り除き英訳したものを日本語訳したものらしく最後まで読みやすい作品でした。

上巻と同様、登場人物それぞれに味があり読み進めるのがとても楽しい作品でしたが、下巻はフランス革命に巻き込まれる場面や最後の方のジャン・ヴァルジャンとコゼットの心が離れていく場面はドキドキと悲しみを感じました。

最後はマリウスに真実が伝わり良かったなと思いますし、ジャン・ヴァルジャンの物語全体での人柄の素晴らしさとコゼット、マリウスとの別れの場面とで自然と涙が出てしまいました。

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2021年02月14日

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初めて本を読んで泣いた
涙が止まらなかった
教科書で読む"革命"だけでは伝わらない色々なものがあった

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2020年04月12日

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下巻はコゼットとマリウスの濃い恋愛が底辺に据えられた展開。少々飾りすぎた語りであるもののジャン・バルジャンなりマリウス視線で没入して読む。革命ゲリラによる籠城の場面で無駄に人物が増え、間延びし停滞するが、それ以外は様々な要素が盛り込まれ、主要人物達がその人柄を活かした活躍をするので興味尽きず読めた。
特に最後のジャン・バルジャンが語らずに去る後の展開がもどかしい。
悪党テナルディエが最後までのさばらせるのは何か意図があったのだろうか。また、ジャヴェール警部の自死は意外だった。
全編を通して自分に正直に生きることの辛さと勇気、正しい人生観というものを考えさせられる。
あとがきによると、本書は原書を半分弱に縮めた英訳版をさらに日本語に訳したもので、読みやすさの根拠だと納得する。原書の訳本ならよほど苦痛を伴う読書となったろう、と安堵した。
洋書を食わず嫌いしている人にもオススメ出来る娯楽作と思う。

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2019年05月04日

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この本は、嘘が無い文章だと思いました。
たとえ何があろうと、前を向いて前進していかなければと思いました。
最後は、目が潤んでしまいました。

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2017年11月24日

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上巻から出てきてた人物すべてが最後につながって、みんながそれぞれの末路を迎える。
大抵は非業の死を迎えるのだが、精一杯生きたからこその満たされた様々な最期が描かれているのがなんとも奥深い。
市街戦のくだりは個人的にはあまり面白みが感じられなかったのでかなり端折りながら読んだけど、それを差し引いても☆5の名作ですね。

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2017年11月05日

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訳者あとがきで知ったが、この上下巻は原書を読みやすくするため色々な箇所をカット、加工しているらしい。そのせいか通して大概読みやすく感じた。

どう表現して良いのか分からないが、魂に訴えかけるものがある作品。罪、愛、神等々色々とキーとなるものがあるが、仮に過ちを犯しても自分次第でやり直しはきく、重要な決断の時は良心に従うべきといったことを改めて思った。

娯楽作品としてもストーリーが秀逸で、万人が楽しめる作品と思う。

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2017年10月31日

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ネタバレ

下巻になり、マリウス、コゼット、ジャン・ヴァルジャンを取り巻く環境が一変し、急にフランス革命の戦闘に巻き込まれていきます。戦闘シーンの描写は臨場感溢れる記述で、写実的。人間が人間を愛することの素晴らしさを感動的に描いた名作だと思います。

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2017年01月29日

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ネタバレ

ぃやー、意外だったよね。
レ・ミゼラブル、実はミュージカルも観たことないんだ。
どないにしてロングセラーなのかと思ったら、意外と面白かった。
なぜか?
*まず、思った以上にドラマ性がある。なんというか、盛り上がる場面が随所に出てくるね。
*そして、精神的であると同時に社会的。
 主人公その他の内面を描くと同時に、(と言っても、「罪と罰」なみの深いというかダダ漏れのものではなく)社会に対する疑問も呈していて。善とは?法とは?宗教とは?みたいな問いかけもなくもない。
*実はフランス革命期の話だったのか!っていう時代背景すら知らなかったわけだが、そんな歴史性もあったりして。
なかなか興味深かったっす。
ちょっと、これをミュージカルの長さに短縮したらどうなるのか、観てみたくなったかも。

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2016年10月21日

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ネタバレ

この角川文庫がだしている『レ・ミゼラブル』は、ハーバード大学の教授がユゴー作の原作にある過剰なほどの背景説明を省き、編集しなおしたものを和訳し出版したものである。なので原作ではまず間違いなく途中で挫折していただろうが、まったく苦に感じることなく楽しめて読めた。
 個人からの視点で社会の無情さを痛感させられ、それがフランス革命の大きな時代の波へと展開していくさまはとにかく壮大で、スポットの当たることの少ない社会の溝や矛盾での無情さを浮き彫りにさせてくれている。200年も前の作品なのに現代のわたしたちでも考えさせられる内容だった。
 また、終わり方が自分好みで、読み終わった後はしばらく何もせずに余韻に浸ってしまった。さすがは200年たった今でも名作といわれる作品。これは誰かにお勧めしたい本。

他のレビュアーも指摘していたが、かの有名な銀の燭台の話の原作がこれだったとは驚きだった。

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2016年02月19日

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ネタバレ

「わたしは生きるために、パンを一斤盗んだ。いまは、生きるために名前を盗んでいる」

ジャン・ヴァルジャンはコゼッタと幸せな生活を送っていた。そこに現れたマリウス。コゼッタはいつまでも子供なわけではない。ジャンはいずれコゼッタと別れなければならない。
革命こそ進歩だと考えるマリウス。退廃した正義を取り戻すため命を捨てる若き反乱者たち。激動の時代に生きた若者と、別人になり影に生きる老人。感情はすべての理論を凌駕する。

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2015年11月15日

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以前見たこの物語を原作とした映画が面白かったので読んでみました。最後の解説でようやく気付いたのですが、どうやらこれは縮訳版だったようですね。違和感なく読むことができ、充分満足してしまったので、完訳版は記憶が薄れてからまた読もうかと思っています。
こういった道徳劇、私は好きです。きっと、物語の展開は都合が良すぎ、また作者の思想部分もなんだか甘ったるすぎる、と思われる方もいるだろうと思いますが、このような『善』への信仰や称賛、憧れというものは、たとえ現実の世界に実際には通用しないとしても、己の内から現れるあらゆる悪徳から心を守るための良き盾となると思うからです。
もしかしたらこう考える人は少数派なのかもしれませんが、少なくとも私は、心が弱いためについ行ってしまう自分の自己中心的な行動に気付くと、「あのときジャン・ヴァルジャンはあんなに苦しみながらも、自分から名乗り出て罰を受けるという高潔な決断をし、その結果、苦労して手に入れた財産も名誉も安楽な生活も失った。そして私はそれに驚き、正しいことだと思った。それなのに、正しさに感動したはずの同じ心で、私はこんなことをしていて、本当に良いのか? 恥ずかしくはないのか?」というような風に反省し、自分の心の中に傲慢や卑怯や妬み等を呼び込まないように気を付けるための味方としています。「こんなとき、ジャン・ヴァルジャンならどうするだろう? アリョーシャなら? ネフリュードフならどうだろう?」という考え方は、過大な自己評価を抑え、自分の至らなさを自覚する良いきっかけになります。偽善的だと思われるかもしれませんが、個人的に、このような意味で道徳劇は有用だと思うのです。
特にこの物語は、善を目指しながらもひどく迷い苦しみ、二転三転する主人公の心理描写が真に迫っており、とても面白く読むことができました。こういった有名な作品は、やはり読む価値があるものですね。

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2015年03月13日

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タイクツ、長いなどと名の知れた作品にもかかわらず、読みづらいとの評価をされている。しかし、角川文庫版は読みやすかった。

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2015年01月16日

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名作。涙無しには読めません。特に、号泣したのは、ジャンバルジャンが、独りで彼の最も大切な鞄を開けて、中の物を丁寧に並べて涙を流すシーン。
愛おしくて、切なくて、たまらない。
親子でもない、恋人でもない、1人の小さな他人への無償の愛が愛おしい。

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2013年02月13日

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感動そして衝撃のラスト。この作品はミステリーでもあり、歴史ものでもあり、推理ものでもあり、ヒューマンものでもある。
こんな名作を今まで何故読もうとしてこなかったのか。
不朽の名作。

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2013年02月10日

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いろんなところで登場人物が繋がってる!よく考えられてるなと思いました。
最後はハッピーエンドでよかった^_^
冒頭の少年って結局誰だ?

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2024年02月07日

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悪意的にあらすじを述べると、ロリコンの爺と若いストーカーが一人の娘を取り合い、そして極端に狂信的な老人と、都合よく現れる謎の正義感を振りかざす警部が暴れる「許し」「愛」「生きる力」を系譜した物語である。現代版に舞台を移すと、間違いなく駄作となるような気がしないでもない。
面白い、面白くないの二択なら間違いなく面白い。翻訳者のおかげだ。

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2022年09月04日

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上・下巻あわせた感想。
子どもの頃に読んだダイジェスト版よりも楽しめた。
伝えたいメッセージがたくさんあり、より多くの人に読んでもらいたいために、小説という形式にしたのかもしれない。かなり無理な展開だと思う部分もいくつかあったけれど、引き込まれて読んだ。ジャン・ヴァルジャンが自問自答する場面が好きだ

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2019年12月21日

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物語がダイナミックに進む。
古典なのに読みやすいなぁと思ったら、
過剰な部分を削ぎ落とした版とのこと。
作者は、娯楽小説の体で、神について
書きたかったのだろう。

コゼットが天使だと思ってたら、
ジャン・バルジャンが天使でした。

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2017年07月04日

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ネタバレ

エポニーヌよ、最期まで良い子だった。
彼女の最期は悲劇的に見えるけど、彼に愛されないとわかった以上、彼の腕の中で死ねるのは最上の選択ではないか?

マリウスを想うエポニーヌや、コゼットを渡したくない感情がありながら瀕死のマリウスを助けるジャン・ヴァルジャンは、客観的描写のみで本人視点が描かれていない。一見矛盾のように見える行動を突き動かしているのは、複雑なようでいて実はすごく単純なものなのかもしれない。すなわち、良心だ。もしかすると「愛」という言葉の方が文学的かもしれないが、私はあえて「良心」と言いたい。

クライマックス、無事コゼットとマリウスが結ばれて、むしろこれ以上ないくらいのハッピーエンドになってもおかしくないのに、一人苦痛に歪みながら黙して去るジャン・ヴァルジャン、涙無くしては読めなかった。
ヴァルジャンが訪ねてこなかったことに一日気がつかなかったコゼット、無垢ゆえの残酷!
マリウスも力尽くで会わせまいとしてるわけではないのだから(ちょっと陰険だけど)会おうと思えば会える距離に住みながら、徐々に、コゼットの住む町まで行けなくなる、精神的隔たりが大きくなっていく様が胸を打つ。
ああ、孤独に苦しんで!彼は常に孤独だった。側にコゼットがいるときでさえも、真実は胸に秘め、いつも、一人で苦しんで決断していた。
真実を共有できるのはただ一人、宿敵ジャヴェール。でも、彼ももういない。

ジャン・ヴァルジャンとジャヴェールの二人は、ヴィドックという一人の実在の人物をモデルにしていたはず。…ずっとうちで積読になってる彼の伝記を読むべき時がきたか…。

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2015年07月15日

Posted by ブクログ

ようやく読み終わった…というのが正直なところ。しかしながら、これでも原著を半分以下に削ったものの翻訳であるとのこと。
ラストまでずっと悲しい物語ではあったけども、ジャン・ヴァルジャンにほんの少しの救いが訪れて良かった。

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2015年04月04日

Posted by ブクログ

大作を読み終えた。新訳版なので読みやすく、挫折することなく読み終えることができた。
映画との違いも楽しみつつ、最後は本当に感動しました。

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2014年09月03日

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国も時代も文化もちがい、
その中でどんな人生があったのか、
人の様々な情を感じ取れるのではないでしょうか。

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2014年01月01日

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完訳版と違い、歴史描写がはずされているためかなりよみやすくスピード感がある。何度読んでもジャン バル ジャンのような高潔な人間にはなれないだろうなぁと思います。

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2013年07月02日

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映画を見て、原作にも興味を持ち読みました。映画も良かったが、原作も非常に良かった。
新訳版なので、読む事に苦労する事は無かった。

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2013年05月08日

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市街地で起こる暴動に市民が否応なく巻き込まれてく。
登場人物がどんどん死んでいく。
どんな状況でも自分のことよりも他人のために行動するって、容易じゃない。ジャン・バルジャンすごすぎる。

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2021年08月12日

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