堀川志野舞のレビュー一覧

  • 世界ショートセレクション4 マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣

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    世界ショートセレクション。マーク・トウェイン。
    ご存知、トムソーヤやハックルベリーで有名な彼ですが、短編も読ませてくれます。黒人の暮らし、貧困など、ちょっと重い時代背景の中にも、ユーモアが効いた物語たち。7つの物語はどれも味わい深く、楽しいものでした。

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    2025年08月17日
  • ゴーイング・ゼロ

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    日経新聞の土曜日の読書欄で見つけた本。文句なく面白かった!自分の選球眼(選書眼?)を褒めたい。
    内容的にも現実と強くリンクしていて、少々怖さすら感じる。また、こまめに場面展開があってテンポ良く進む感じが、映画やテレビドラマを思わせる。ハリウッドやNetflixからオファーが来ているんじゃないかと推測。著者はこれまではアカデミー賞はノミネートまでみたいだけど、これが作品になれば取れるのでは?500ページで読み応えも十分。

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    2024年07月03日
  • ロックダウン

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    ピーター・メイ『ロックダウン』ハーパーBOOKS。

    2005年に余りにも非現実的との批判を浴び、陽の目を見なかったミステリーが緊急刊行。小説の中に描かれる状況が、新型コロナウイルス感染禍の現在の状況と酷似していることから緊急刊行となったようだ。

    確かに本作に描かれるパンデミックの状況は今の世界の現状と本当に酷似している。都市封鎖、マスク、仮設病院の突貫工事、医療関係者の相次ぐ感染による医療崩壊に陥る様子はまさに世界の今という感じだ。また、最初はミステリーとしてはイマイチかなと思ったのだが、終盤の怒濤の展開には驚いた。そして、まさか少女の殺人事件が感染症とリンクするとは全くだに予想しなかった

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    2021年01月19日
  • 世界ショートセレクション4 マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣

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    ・作者のマーク トウェインは、私たちが産まれるずっと前の時代に生きた人だけど、今の時代になっても新鮮味があって飽きないから。

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    2019年01月12日
  • 世界ショートセレクション4 マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣

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    現代小説に負けないくらい、どの作品もドラマチックで面白く読めた。
    ミレーの話は、ホントに本当だったら面白いなー。
    黒人の母子の話は、息子がいる身としては、辛いようなホッとしたような。
    病気の母娘と叔母の話は、なんとも言えず神々しい。
    100万ポンド紙幣の話は、ハリウッド映画みたい。ディカプリオ主演で映画化されないかな。

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    2018年09月19日
  • 図書館は逃走中

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    久しぶりでワクワクする話に合った
    ハチャメチャなのに切ない
    かわいそうなのに笑える
    よかった!!

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    2017年12月07日
  • ゴーイング・ゼロ

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    CIAと巨大IT企業〈ワールド・シェア〉社は、共同事業として最先端技術を駆使した犯罪者追跡システム〈フュージョン・イニシアティブ〉の実用化に向けて準備を進めていた。1か月間見つからずに逃げ切れば300万ドルが手に入るという条件で10名の参加者を集め、実証実験〈ゴーイング・ゼロ〉βテストを開始する。だが、ある女性の存在が大きな誤算となり、事態は思いもよらない方向へ……。

    映像化したら面白そうと思っていたら、著者はハリウッド映画の脚本を手がけているそうだ。どこまでリアルなのかは分からないが、とにかく先が気になってグイグイ読ませます。

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    2024年07月14日
  • わたしが降らせた雪

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    感受性の豊かな人の表現って、独特で素敵であり、
    解り辛かったりもする。
    読み始めは、ちょっと自分に合わないかなぁ と
    感じたけど、途中からは あっという間に完読できた。
    ジュディスや彼女の父親、クラスメートらをとりまく状況が苦しく、ずっとブルーな気持ちで読んでいた。
    最後は安堵して読み終わることができて良かったなぁ。

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    2022年08月08日
  • 世界ショートセレクション4 マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣

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    ネタバレ

    短編7つ。挿絵はヨシタケシンスケさん。意外。理屈のない奇想天外なお話って現在はなかなか発表されない(破天荒である場合理由付けがされる)ので昔のこういった作品を読むのは心躍ります。いくつか既読作品あり。

    「彼は生きているのか、それとも死んだのか?」
    詐欺話。今でも成功しそう。
    「ギャズビーホテルに宿泊した男」
    「実話一言一句、聞いたとおりに再現したもの」
    既読。前回読んだものより優しく訳してあり読みやすい。
    「天国だったか?地獄だったか?」
    未読。個人的No.1。真実そのものと優しい嘘を神の天秤に載せるとどうなる?
    「病人の話」
    「ジム・スマイリーと飛び跳ねるカエル」
    既読。
    「百ポンド紙幣」

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    2021年11月24日
  • いつかぼくが帰る場所

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    星とセスナの表紙に惹かれ読んだけど気持ちのいいストーリーだった。マップ見ながら飛んでる気分になれたのも良かった。

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    2021年08月19日
  • ロックダウン

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    イギリスでロックダウンとかいうので、このコロナ禍の事を描いた作品だと思いきや、なんと2005年に執筆されたものの「荒唐無稽」という事でお蔵入りになっていた作品。このコロナ禍で、緊急出版の運びとなったようです。

    いやぁ、でもさ、15年も前に書かれたとは思えないほどリアル。使っているIT機器が、スマホではなく、ケータイだったりするところが時代を感じますが、それ以外のところは、現在進行中の事態にソックリで、今書いたんじゃね?と思ってしまいます。

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    2021年03月05日
  • 図書館は逃走中

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    ネタバレ

    ボーイ・ミーツ・ブックであると同時にボーイ・ミーツ・ボーイであり、ガールであり、ファミリーでもある。本には全てが詰まっている。
    あのジジイのような没落貴族?というのは実際にいたりするものなんだろうか。爵位を子供に継がせたくないという人がいたとして、それは可能なんだろうか。可能だとして、どんな手続きが必要になるんだろう。本当に子供を捨てた人とかいたんだろうか。遺言みたいなのに「息子○○に爵位は継がせない」みたいなことを書いとけばいいんだろうか。僕は日本の平民なのになんでこんなことを気にしているんだろうか。

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    2020年11月21日
  • 図書館は逃走中

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    本は自分を知らない世界へ連れてってくれる。それを改めて教えてもらった。自分が何故本を読むのか、初心を思い出させられたような。自分の世界がどんなに辛いものでも、それが当たり前だと、他の世界を受け入れられない。でも、本を読んで違う世界を知って、現実を変えられると分かった時に、人は変わっていく。主人公のボビーもそうだった。本は知らない世界を見せてくれるだけじゃなくて、自分の可能性にも気づかせてくれる。自分の世界を広げていくために、これからも本を読んでいこうと思う。

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    2019年10月02日
  • 図書館は逃走中

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    ネタバレ

    父親から酷い扱いを受け、学校でもいじめられている少年ボビーの冒険物語。

    物語は、どんな人の人生にもある。
    自分の決断と行動次第で、素晴らしい物語が紡がれていく。
    ハッピーエンドなんてない。だって人生には良いこともあるし、悪いこともある。その代わり、悪いことだけでは終わらない。だって、おはなしが終わっても物語は続いていくから。

    そして、ボビーは家族とは何かについても考えさせてくれる。
    血の繋がりだけじゃない。そこに愛があることが家族なんだ。

    ラストも余韻のある終わり方で、これから続く物語を想像させてくれる好きな終わり方だった。

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    2018年09月04日
  • わたしが降らせた雪

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    イギリスの作家グレース・マクリーン、2012年発表の小説。「エホバの証人」をモデルにしていると思われるキリスト教の異端の一派の熱心な信徒の家庭に育った少女の一人称の物語り。宗教や奇跡が大きなテーマとなっていますが、宗教的な物語りというより、父子家庭の父と娘の絆の再生を描いた物語りであり、とても心に響く暖かな結末の作品。良いです。

    10歳のジュディスは工場労働者の父親と二人暮らし、間もなく起こるはずのハルマゲドンとその後に訪れる「最も美しい土地」を信じる純真な少女です。自室にはガラクタや廃物を利用して「最も美しい土地」のジオラマ模型を作っており、豊かな想像力ととても繊細でナイーブな感性を持って

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    2015年12月18日
  • いつかぼくが帰る場所

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    サバイバルものなのだけれど、詩的な表現で静かな印象
    たっぷり時間があって ひまをもてあますような時間に、お茶をいただきながらもう一度繙いてみるのもいいかな
    なんて思った

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    2015年09月17日
  • いつかぼくが帰る場所

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    幻想的な雰囲気の表紙は新潮文庫の宮澤賢治のシリーズのよう。

    疫病のため世界は崩壊してしまった。わずかに生き残った者たちはそれぞれの地にアジトを作り生きているが、映画マッドマックスのような自治組織は作れていない。出会った他人はすべて襲撃者とみなし、射殺している。時には子供も。ルールが無い暴力世界では4~5人のグループが限界なのか。

    その中でも新たな出会いから新たな家族が誕生する。
    世界の再生を感じさせる2機の飛行機が暗示的に書かれるが、著者は世界を描こうとしているのではない。主人公ビッグヒックの個人的な再生の物語だ。ビッグヒックが操縦するセスナの飛べる範囲が彼の世界のすべてで、彼の再生はセス

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    2015年06月12日
  • わたしが降らせた雪

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    原題は〈The Land of Decoration〉。ハルマゲドンで世界が滅んだ後にやってくるとされる〈最も美しい土地〉のこと。

    いじめに苦しむ10歳の少女ジュディスは、自分の部屋に〈最も美しい土地〉を作った。そこに雪を降らせて神様に祈ると、外の世界にも雪が降った。過酷ないじめが待ち受ける恐怖の月曜日に起きた奇跡。

    学校や仕事へ行きたくない時に嵐を起こす力や、自分をいじめる奴に復讐する力があったらどんなにいいか。でも、行動には必ず結果が伴い、その結果を取り消すことはできないのだ。

    ジュディスの苦悩よりも、彼女の父親の苦悩の方が胸に迫ってくるものがあった。信仰の篤い大人ゆえの、父親ゆえの

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    2015年01月26日
  • 世界ショートセレクション4 マーク・トウェイン ショートセレクション 百万ポンド紙幣

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    経済評論家(?)の杉村富生さんがラジオで表題作を「マーク・トウェインがこんなものも書いている」と紹介していたのだが、読んだことがないなぁと思って読んでみた。その「百万ポンド紙幣」は、現代風の風刺がきいていて、ちょっとしたドンデン返しもあって、収録作品の中では一番面白い。その他、「実話 一言一句、効いたとおりに再現したもの」がなかなかの佳作だが、ほかはまあ凡庸か。

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    2025年09月17日
  • わたしが降らせた雪

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    もっと若い時に読んだら主人公に共感出来たのかもしれない。

    真面目な洋物の文体、私が十代ならこの本の
    繊細さに憧れただろう。

    キリスト教について詳しくないし
    現代の価値観には合わない。

    しかし、「わたしが降らせた雪」このタイトルには
    強烈な引力があった。

    心理学に長けた人なら面白いのかもしれない。

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    2025年05月21日