あらすじ
『トム・ソーヤーの冒険』『ハックルベリー・フィンの冒険』などの作品で知られ「最初の真のアメリカ人作家」とも称されるマーク・トウェインの短編集。表題の「百万ポンド紙幣」ほかユーモアに満ちた色褪せることがない七編。
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Posted by ブクログ
世界ショートセレクション。マーク・トウェイン。
ご存知、トムソーヤやハックルベリーで有名な彼ですが、短編も読ませてくれます。黒人の暮らし、貧困など、ちょっと重い時代背景の中にも、ユーモアが効いた物語たち。7つの物語はどれも味わい深く、楽しいものでした。
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現代小説に負けないくらい、どの作品もドラマチックで面白く読めた。
ミレーの話は、ホントに本当だったら面白いなー。
黒人の母子の話は、息子がいる身としては、辛いようなホッとしたような。
病気の母娘と叔母の話は、なんとも言えず神々しい。
100万ポンド紙幣の話は、ハリウッド映画みたい。ディカプリオ主演で映画化されないかな。
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短編7つ。挿絵はヨシタケシンスケさん。意外。理屈のない奇想天外なお話って現在はなかなか発表されない(破天荒である場合理由付けがされる)ので昔のこういった作品を読むのは心躍ります。いくつか既読作品あり。
「彼は生きているのか、それとも死んだのか?」
詐欺話。今でも成功しそう。
「ギャズビーホテルに宿泊した男」
「実話一言一句、聞いたとおりに再現したもの」
既読。前回読んだものより優しく訳してあり読みやすい。
「天国だったか?地獄だったか?」
未読。個人的No.1。真実そのものと優しい嘘を神の天秤に載せるとどうなる?
「病人の話」
「ジム・スマイリーと飛び跳ねるカエル」
既読。
「百ポンド紙幣」
既読。面白さでいうと群を抜いている。
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経済評論家(?)の杉村富生さんがラジオで表題作を「マーク・トウェインがこんなものも書いている」と紹介していたのだが、読んだことがないなぁと思って読んでみた。その「百万ポンド紙幣」は、現代風の風刺がきいていて、ちょっとしたドンデン返しもあって、収録作品の中では一番面白い。その他、「実話 一言一句、効いたとおりに再現したもの」がなかなかの佳作だが、ほかはまあ凡庸か。
Posted by ブクログ
理論社の世界ショートセレクションの4でマーク・トウェイン~晩鐘のミレーが売れたわけは、貧乏画家の仲間が死んだことにした為だった。黒人の年配メイドが年中ニコニコしている訳。嘘を吐くと地獄へ行くと信じている老いた双子の姉妹が、腸チフスに罹った姪とその娘を励ます為に嘘を突き通す。急死した友人を棺に入れて汽車で故郷に運んでいる積もりの男は、棺と銃の入った箱を間違え、チーズの匂いを死体の腐乱した匂いと勘違いして、匂いで具合が悪くなり死んでしまう。鉱山株を扱う事務員だった男はヨットで漂流し、イギリスの船に救助されたが、ロンドンで一文無し。金持ちの兄弟が100万ポンドの紙幣を手にして成功するか否かの掛けに使われた~ヨシタケ・シンスケ氏の表紙の絵が可愛い。このカバーの絵は百万ポンドだね