岩合光昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2019年3冊目。旅先で出会うネコを可愛く撮りたくて買ったものの積んだままで、結局、旅が終わってから読んだ。
私はスマホのカメラで撮るだけだし、何かのコンテストに応募するわけでもないのだけど、できれば、世界中のネコの可愛らしさが溢れ出るような写真になればなあと思いつつ。
読んでみると、案外、具体的なハウツーは書かれていなくて(広角だとか望遠だとか、がそれに当たるのかもしれないけど、理解できず)、ネコに挨拶するとか、目線の高さを合わせるとか、一般的な感じだった。
ただし、モデル気質のネコを見分けるポイントとか、ネコに出会える場所とか、世界各国のネコの特徴などは読んでて面白かった。
何より、可愛 -
Posted by ブクログ
猫の撮り方をよく聞かれるという岩合さんの、
猫との向き合いかたおよび写真を撮るときのポイントを、写真つきで解説している。
・まずは挨拶から
・写真に協力的なのは断然オス
・猫を驚かせないよう動作はゆっくり
・猫の活動は人間の活動に密接に関わってるから、猫を探すときには念頭におく
・何を見せたいかコンセプトを持つ
でも文字にすると、あの岩合さんと猫との空気感が上手く伝えられない。
猫を前にして興奮をあらわにせず、でも親密で好意的な視線っていうのかなー。
写真の中の猫たちは、ものすごく自然に見えるけど、岩合さんが生き物と向き合ってきた経験が写真の背景から見えるようだ。
こんな写真撮りたい! -
Posted by ブクログ
岩合さんの飼い猫から、国内だけでなく世界中の猫たちまで、思い出深いコたちの写真と思い出話等が楽しめる1冊。
岩合さんの写真展に何度か行ったことがあり、そこで観たことがあるコの写真や、世界ネコ歩きで私も印象に残ったコのことが載っていて、写真だけじゃなくてちゃんと解説があるので、ガイドブックのようで面白い。
とんでる写真で有名な山口のたびちゃん、犬とのツーショット写真が可愛い五島列島のチビ、ノルウェーのモンスン、フランスのガジェット、アメリカ・ニューオーリンズのミスターウー、トルコ・イスタンブールのサフランとグリ、ベルギーのオルガと子猫たちが私のお気に入り。
続編も是非出してほしい。 -
Posted by ブクログ
岩合さんが野性動物の撮影にあたり、大事にしている考え方が非常に伝わってくる著作だった。
野性動物の目線で気持ちを想像すること、全てを理解することは決して出来ないが、理解しようと努力を続けることで対等な関係でいることが出来る。
岩合さんに時折動物から寄ってきてくれるのは、こういった岩合さんのスタンスをどことなく感じ取っているからではないだろうか。
人間が野性から開放されることで失ってしまった感性や人間偏重の考え方に寄ってしまうのはしょうがない部分もあるだろうが、少なくとも野性動物や自分が飼っている猫などに対しても本著を読むことで少々見方が変わる1冊だと思う。