実石沙枝子のレビュー一覧
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初読みの実石沙枝子さん。
10年前に突然失踪した姉の小春。言い伝えから、「神隠し」にあったのでは?と噂されるようになる。
父は家を出ていき、精神が不安定になった母のお世話を主人公の春奈がすることに。閉鎖的な田舎町では誰もが一家との距離を取っていて、春奈は孤立状態に。
「こんなひどいことある?」と、想像がつかない状況に困惑してしまった。
周りの大人達が無責任過ぎて、ムカつきながら読んだ。
大人で唯一ともいえるまともな人が頼子。名前の通り頼りになる存在で、この人だけは信用出来そうだと思った。
皆さんの評価は高めだけど、私はちょっとイライラしてしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはヤングケアラーのお話しなのだろうか?
小学生の頃から10年間も村八分状態の中誰にも頼れず生活するなんて…。
病んでしまった母親は行方不明になってしまった姉の名前で自分を呼ぶ。この子こそ壊れてしまってもおかしくなかったのではないか?
許せないのは逃げた父親!
探し当てた末に家に訪れた時の呑気さ!
『おとうさんだよー」
じゃないよ!と、ムカムカしてしまいました。
行方不明の姉にそっくりの女性が姉の元彼氏の今カノとしてやってきた。
その彼女が初めての頼れる大人になってくれた。
もっと小さい頃から助けてもらえたら良かったのにね。と、思ってしまう。
最後はハッピーエンドで終わって良かったけれど、結局姉は何故行方不明になったのだろう?
ガスが充満する裏山で亡くなった?
でも、失踪後にきっと捜索隊が入ったよね?
ちょっとそこのところがわからなかったのでモヤモヤします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ扇谷家は、女性に特殊能力が現れる一族。それゆえに限られた家の相手と婚姻関係を結び、秘密を維持していた。
予知能力者の時子は、自分の死期を知らせる予言帳を曾孫の立夏に託す。時子自身は認知症が進み、ただ「桜の木の下に死体を埋めた」とことあるごとに話すのみになっていた。それは本当なのか、だとしたら誰なのか。
過去と現在を行きつ戻りつしながら、扇谷家の面々の視点で一族の姿が描かれる。
自分の意志を無視され、家のために決められた道を歩まされた時代。予知された出来事は初めから決まっていたのか、それとも揺らぐなかで変わっていくものなのか。現代になっても「家」に縛られそうになるが、あえて自らの道を選び取る人たちの覚悟が描かれる。
それは真面目で悲壮な覚悟なのだが、だからといっていたずらに深刻にならないところが面白い。時子の秘密も重いものだが、根底に勘違いがあるし。からっとした作風とでもいうのだろうか。読後感がいい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ書影がおしゃれ。タイトルがカッコイイ。そして読みやすい。前々から気になっていた小説です。内容としては面白くはありましたが、一つの小説という感じではなかったです。すぐ読める小説なので、気になった人は読んで損はないと思います。
一話一話はどれも面白かったとは思いますが、前の話で視点主だった人物が後の話にも登場してくれていたらもっと楽しめたと思います。ほとんどのキャラはその話だけの人物だったので、短編をいくつも読んでいるような気分になりました。
もしかすると、ターゲット層が既に高校生活を過ぎた大人向けなのかもしれません。私は現在高校生で渦中の存在なので、良さが分からなかった部分もあるのかも、と。
ちなみに、私が最も好きな話は「きみは幹生の大正解」です。相貌失認を患う幹生の苦悩、好きな幼馴染に真っすぐ向き合えないやるせなさ、ずっと一緒にいたのに気づけなかった幼馴染の顔の痣。胸がきりりと締められるような気持ちにさせられました。この話単体で見れば、★5をつけてもいいくらい好きです。