実石沙枝子のレビュー一覧
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ネタバレ『はるを呼ぶ』を読み終えてまず感じたのは、『光のとこにいてね』と通じる“人の温かさ”と“静かな再生の気配”だった。
ストーリーは異なるのに、作品全体を包む雰囲気や読後感が似ていて、心の奥に柔らかな光が残るような感覚を味わった。
物語の中心にいる晴奈は、8歳の時に姉・小春が突然いなくなったことをきっかけに、過酷な環境へと放り込まれる。
父は家を出て行き、母は精神的に壊れて部屋から出られなくなり、晴奈は村八分のような孤立した状況で母の面倒を見ながら成長していく。
幼い少女が10年間も必死に耐え抜いてきた事実は、それだけで胸が締め付けられる。
そんな晴奈の人生を大きく動かしたのが、海岸通りの公衆 -
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第2回未来屋アオハル文学賞、大賞受賞作ということで読むことにした一冊。美しすぎる高校生マッドの3年間を描く。
ルッキズムや情報社会といった現代の要素と、昔ながらのクラスの(いやーなところも含めた)雰囲気と……ありえないようでリアルな作品だった。
外見にかかわらず、自分の内面を好きでいてくれるひとの存在が誰にでも必要だなと思う。そういうひとはすぐに見つかるわけではないし、見つからないかもしれない。
作中で巻き起こる出来事や事件、そういったものを見ているからこそ、マッドに季子や忍がいてよかったと思う。読後感は爽やかで、季子の最後のメッセージは泣きそうになったし、たくさんの人に読んでほしい作品だと -
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ふと本屋さんでかわいい表装と思って、でも今は読む時間ないし…で、結局おうちにお迎えした作品。
結局、人はみな隣の芝は青く見えるだよね。
高校生。まだ何者でもない。何かになれるのか不安で、人と異なることに敏感な世代。
みんなそれぞれのかわいいがあることに気づくのには、まだ若すぎる彼女たちはかわいくなくていじめられ、ずば抜けてかわいかったとしても、妬まれる。
小さい閉じ込められた世界で、比べることでしか自分を保てないんだよね。苦しいよね。
マッドがあんなにあっけらかんとしてるのも、そうして自衛するのしかなかったかも。みんな、自分を大切にしてくれる人を大切にして。そして出会って祈
おもしろかっ -
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10年前にいなくなったお姉ちゃんと同い年になった晴奈。進学先も決まったが手詰まりのような“いま”と向き合うヤングケアラーの物語。
第四章の光明が見えた気がしたのに、抜け出せそうなのに、いちばん悪くなってしまった時の晴奈の感情が決壊した場面で泣いてしまった。
結果的に何もできなかった担任、居合わせた木村くんのお母さん、頼子さん、家族や10年前の関係者以外で関わる“大人”の完璧じゃない、その人なりの精一杯の行動は晴奈にとって全く助けにならないものも支えになるものもある。
晴奈の苦しさが堆積していくようで常に疲労感や徒労感を覚える。大人たちの態度の方が分かってしまえてつらい…意図が“通じない”時の力 -
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わくわくが止まらない
本好きにはたまらない冒険ファンタジー。:+*.゜
中学生の本村結芽は、事故で急死した叔母のアパートへ遺品整理に訪れた。
そこで目にしたのは…
本棚からあふれるほどの大量の本。
カレンダーに書かれた「鍵ユメ改稿〆切」の文字。
大切に保管された、何通ものイズミ・リラ宛てのファンレター。
PCに残された原稿…
叔母は、結芽の大好きな本【鍵開け師ユメ】の作者、イズミ・リラなんだ!
冒頭からすっかり心を持っていかれ、少女の頃に戻ったかのようにわくわくしながら、一気読みしてしまった。
PCのメールから担当編集者に連絡を取り、イズミ・リラが亡くなった事を知らせると【