実石沙枝子のレビュー一覧

  • 物語を継ぐ者は

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    わくわくが止まらない
    本好きにはたまらない冒険ファンタジー。:+*.゜


    中学生の本村結芽は、事故で急死した叔母のアパートへ遺品整理に訪れた。
    そこで目にしたのは…

    本棚からあふれるほどの大量の本。
    カレンダーに書かれた「鍵ユメ改稿〆切」の文字。
    大切に保管された、何通ものイズミ・リラ宛てのファンレター。
    PCに残された原稿…

    叔母は、結芽の大好きな本【鍵開け師ユメ】の作者、イズミ・リラなんだ!


    冒頭からすっかり心を持っていかれ、少女の頃に戻ったかのようにわくわくしながら、一気読みしてしまった。




    PCのメールから担当編集者に連絡を取り、イズミ・リラが亡くなった事を知らせると【鍵開け師ユメ】はもう完結しないと知る。
    どうしても続きを読みたい結芽は、親友の琴羽と協力しながら自分でその続きを書くことに!

    わくわくポイントはもちろん、結芽が物語の続きを書くことだけど、〝ユメ〟として物語世界に入り込むことができるのも楽しい♪
    こんなファンタジーに年甲斐もなくわくわくしてしまう(*´ェ`*)
    そこで体験したことを元に物語を紡ぐ結芽。

    作中作として【鍵開け師ユメ】シリーズの物語を読むことができるのも楽しい。


    家族との向き合い方、結芽自身の成長などもしっかりと心に届く素敵な作品でした(*´˘`*)

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    2026年02月21日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    代々不思議な力を持って生まれるという扇屋の
    女性の、大叔母、娘、姪っ子、孫の
    関係とそれに繋がる男性達がとてもユニークで
    素敵に書かれてて
    小説の本題とも言える予知能力を
    持つ「おばあ様」の暖かく不思議な人生が
    そんな親族によって明かされて行って
    全てが解き放たれた最後は泣いちゃいました。

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    2026年02月20日
  • マッドのイカれた青春

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    あらゆるコンプレックスや思い出や経験が刺激されて苦しくなりつつ、でもとても爽やかな読後感!読んでる最中もとても心地よい感覚でした!
    初読みの作家さんでしたが、他の作品も読んでみたいなー
    マッドと青春を共にしてきた人達の目線と、そしてマッド自身の語り。どうかこの先の人生も、色々なことがありつつもなんとか無事に生きていって欲しい、と願う。

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    2026年02月18日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    かつて天島市に君臨した扇谷家には決まり事があった。産まれた時から既に許婚が決まってる事、そして当家に産まれた女児のみ特殊能力が備わってる事。曽祖母時子の予言帳を見つけた立夏によって扇谷家の歴史を色々な人の視点から紐解く。
    年代が行ったり来たりする事で当時の社会的風潮と今との違いを際立たせたり、其々のキャラを描き分けたり、と淡々とした作品の中に譲れない深い思いが垣間見れる。こんな作品を僅か30歳で書かれるとは、、驚きと尊敬を込めて⭐︎5つ。

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    2026年02月09日
  • マッドのイカれた青春

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    すごく面白い!イカれてるだけじゃない優しくて温かい物語。馬淵さん、優恵ちゃんの話が特に引き込まれました。この2人のように高校時代を凛として過ごせるのは凄い事だと思う、たぶん今の現状には失望しているけど自分の事は信じている人間的にとても素敵なキャラクターだった。
    マッドの思いは最後の章に書かれているだけだった、本当に普通の子なんだなと思った。

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    2026年01月11日
  • マッドのイカれた青春

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    最高の青春小説でした。

    常に周りと比較して一喜一憂して、人とは違う特別になりたくて。まだ何者でもないゆえのヒリヒリするような焦燥感や、狭い世界での息苦しさ、すべてがまさに『青春』でした。

    目立つ人であるために台風の目のようになってしまう、マッド。そんなマッドに心乱される6人の視点で、それぞれの高校生活が描かれています。様々な視点があるからこそ、より自分に近い、共感できる気持ちが見つかるのではないかと思います。

    目立つような存在ではなかった私でさえ、中学や高校では目まぐるしい感情の起伏に、自分でも戸惑っていました。そんなあの頃を思い出して、懐かしいと思えるくらいには、過去に、大人に、なってしまったんだなあという寂しさもありました。

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    2026年01月09日
  • マッドのイカれた青春

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    あの頃のアタシたちだって、多少はイカレテタよね?
    多分、そんなお年頃。
    そうでしょ?www

    娘も、オススメしたらハマってた。

    ☆季子の奇行の理由を聞こう
    ☆君は幹生の大正解
    ☆朝日静夢の夜は明けない
    ☆月に我あり
    ☆忍の孤悲は忍れど
    ☆マッドのイカれた青春

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    2026年01月06日
  • マッドのイカれた青春

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    ネタバレ

    私はこれ好きだったな。本名を略してMAD(マッド)。美しすぎるマッドと容姿が理由でいじめにあってきた季子。交わらなさそうにも思われるふたりの友情の物語でもある。美しすぎるがイカれているマッドが爽快。誰よりも美しいマッドが見た目で人を評価しないというのが、究極に皮肉が効いている。マッドも季子も凛としてて自分があって素敵な子だよね。マッドは美しすぎるから故に内面を見て貰えないってのもあるんだろうしなーという。最後、別の大学に進学したふたり。マッドがあだ名を手放し、新しいスタートに立とうとする素敵な終わり方。

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    2025年12月17日
  • 踊れ、かっぽれ

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    あの夏を成瀬と西武にささげることのできた幸運な青春小説ラバーのみなさまがた、今夏はかっぽれにささげてみては…などと。
    静岡は清水の夏祭りで「かっぽれ」を踊る、地域の複数校合同部活動に参加した高校生たちの群像劇。
    顧問が、ただの祭りの踊りに対してやたらと熱血!しかも手本が下手でダサい!という最悪の駆け出し。本番までに彼らはどのようにかっぽれに向き合うのか。読んで確かめてほしいです。

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    2025年08月29日
  • 物語を継ぐ者は

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    ネタバレ

    自分が小学生、中学生だった頃、
    好きだった児童書のことを思い出す。
    今よりもっと毎日本を読んでいて、
    その中でもひときわ大好きなお話があった。
    そのお話に救われていたことを思い出しました。
    本作でも物語に救われた女の子が、その物語の続きを見つけるために奮闘していて
    その最中で少しずつ心身ともに成長していく姿が眩しくてキラキラしていました。
    はじめは物語を継いでいった、けれど次は生み出す側にまわる成長っぷりに感動してしまいました。

    また、物語の中と現実をいったりきたりするファンタジー感もとっても楽しく読むことができました。
    ナルニア国物語のように、扉を開けると違う世界に、不思議な国のアリスのようにうさぎを追いかけると穴に落ちてみたことのない場所に、
    そんな児童文学のわくわく感があって素敵でした。

    結芽の名前はお父さんが考えておじいちゃんがロマンがあって素敵と大賛成したという表現がありましたが、叔母さん(泉美さん)はそのことを知っていたから物語の主人公の名前をユメにした?
    もしくはユメという主人公がいる物語を書いていることをしっていたからおじいちゃんが推した…?
    2人と同じように本好きなおじいちゃんが2人を結びつけたのかなと思いました。

    大人が読んでももちろん楽しめるのですが、
    結芽たちと同年代ぐらいの子に読んでほしい本だなと思いました。
    その子たちにとっての大事な本になる気がします。

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    2025年04月20日
  • 物語を継ぐ者は

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    本好きの人にはたまらない話だと思う。そして本好きの思春期の子たちには胸に刺さる内容。

    愛読の児童書が自分の叔母だった事を知り未完の物語を亡くなった叔母の代わりに書くことになる。その大変さや物語の世界の体験は自分が考えている事しか進まないがその世界での成長と現実での初めての母親にどれだけこの本に救われたのかを反抗しながら力説。どんどん強く成長していく姿に羨ましく感じる。そして未完の物語を友人の助けを借りながら完成し発表。
    そこから作家人生が始まるのかと思うがシビアでそれでいて現実的な内容になっている。夢に向かって努力する、立ち向かう強さを持つ勇気を与えてくれる。そんな一冊。

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    2024年11月04日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    ネタバレ

    面白かったけれど〜いや正太郎さんなんで言わんの?と今の時代を生きている自分はどうしても思ってしまいます…

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    2026年09月20日
  • 燃える夜空に星ちりばめて

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    教育を受けられない人の感情は言葉にする事や自分の気持ちがわからないのだなぁと教育の大切さや言論の自由などこの物語にたっぷり詰め込まれていた。
    物語りを継ぐ者がよかったので借りたが今回もすごく良かった。

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    2026年09月13日
  • マッドのイカれた青春

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    ティーンの青春群像劇であるものの、「成瀬」シリーズとはまた異なる味わいで、ルッキズムを軸に据えながらも単なる美醜の道徳にせず、青春小説に昇華できているので、読んでる時の苦さと読後の清々しさを味わえて、とてもよい作品だと思います。

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    2026年09月06日
  • 燃える夜空に星ちりばめて

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    「空はスピカの領域だ。」
    冒頭の1文に続く、夜空の描写に魅了された。
    メラニンを破壊された皮膚、人工の強化筋肉、義翼。
    幻想的な夜空に似合わない単語。
    それに引き込まれるように読み進めていった。

    文字を読めない、改造された肉体を持つ少女の未来へと羽ばたく物語の最後は、少しだけ驚きの結末だった。

    ↓以下、ネタバレあり↓
    ↓↓↓↓↓






    三人称の物語だと思って読んでいたら、最後に一人称へと変化する。
    「スピカ」が「わたし」に変化した時、これは最初からスピカの一人称の物語だった事に気付く。
    文字を手に入れたスピカ、言葉を知ったスピカが、最後に少し切なかった。

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    2026年09月06日
  • マッドのイカれた青春

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    面白かった。めっちゃ顔がいい高校生いるけれど、周りからすれば羨ましいの一言でも、本人はそれに苦労しているということも納得できる。なぜならその一面にしか人は目を向け用途しなくなるからである。そういったことがよくわかる作品だった。

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    2026年08月31日
  • マッドのイカれた青春

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    初めて読んだ作家さん。スルスルっと心に入ってきて心地よい勢いを感じる文章。

    10代の青春という荒れ狂う、それでいて尊い季節を駆け抜けたマッドの高校3年間。マッドを軸に彼女を取り巻く高校生たちの日々が章ごとに描かれる。

    過剰に整った美しいルックスのせいでマッドは普通の日々を送ることを許されない。常に注目を浴びて、嫉妬と反感を集めてしまう。なんて生きづらい。
    マッドは特異なケースではあるけれど、そうでなくても生きづらくてしんどい季節。息苦しさと焦燥感と。渦中にいる時は嵐の中を生き抜くような毎日。
    それでもその日々が終わる時、もう会えなくなる時、その切なさ、寂しさ。もう二度と帰らない季節を一緒に駆け抜けたことの意味。エモいという言葉は使いたくないのだけど、なんだかそれ以外のぴったりくる言葉が見つからない。

    マッドに季子や忍がいて良かった。本当のマッドは優しくおおらかで面白い普通の子なんだよね。美しいって大変なんだなと思った元普通の子の私です。

    高校生の心の底に渦巻く心理描写がリアルで秀逸。読後感も良くて、一緒に駆け抜けるような読書でした。

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    2026年08月23日
  • 17歳のサリーダ

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    面白かった〜。フラメンコの用語がポンポンと出てくるから少し戸惑うけれど、読みやすい小説でした。
    登場人物の関係性がとても良く、特に新菜とジョージの心地よいやりとりが2人の(良い意味で)軽い関係を表していて読んでいて気持ちよかった。
    欲を言えば、もっと登場人物の背景を知りたかったけど、それでも満足度の高い一冊でした!

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    2026年08月09日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    受け継いだ力とともに、家族の歴史をたどる。」

    不思議な力を代々受け継いできた扇谷家。
    家じまいをきっかけに、一族が抱えてきた歴史や、それぞれの価値観と向き合っていく。
    不思議な力をめぐるファンタジーと、家族の物語が重なり合う一冊。

    超能力というファンタジー要素がありながら、運命にもあらがおうとする、かっこいい大人たちの物語でもあった。
    悲壮な覚悟を抱えた登場人物たちが多いのに、読み終えたときに残ったのは、意外なほどの清涼感。
    それぞれが自分の人生と向き合う姿が、印象に残った。

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    2026年08月09日
  • マッドのイカれた青春

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    ここに描かれているような気づきは、実際は30代とかになってから得られるんだよなあ。この作品が少しでもたくさんの当事者の子たちに届いて、そして解放されてほしい。

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    2026年07月19日