実石沙枝子のレビュー一覧

  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    題名を見て、遺産相続で骨肉の争いがあり一族が滅びる、という話かと思って読み始めたけど、全然違いました。"不思議な"がポイントですね。帯をよく見ると、ホラー要素も少しあり私好みのお話でした。

    扇谷家という名家の血を受け継いで生まれた女性には不思議な力が。それによって色々な制限があり、一族の女性は窮屈な想いをする。それは男性も。制限に抗おうとしてもどうにもならない。決められた未来だから。そこで自暴自棄になるかと思いきや、扇谷の人間は強い。窮屈な人生を受け入れて、抗いながらも生きていく。特に女性たちの決意がジーンとくる。

    心温まる話でした。家じまい、扇谷家の人たちにとって忘れられないものになった

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    2025年10月10日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    造船業を営んでいた地域の名士、扇谷家。高台の豪邸。
    扇谷の女にだけ発現する未来予知等の超能力。
    ワクワクする要素が満載。
    このままミステリーやホラーになればおどろおどろしい展開になりそうなんですが、
    ハートフルで優しい物語でした。

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    2025年09月27日
  • 踊れ、かっぽれ

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    清水いなせ組のメンバーたちが、それぞれの過去の傷やコンプレックスを乗り越えていく姿が心に響く。特に、夏希の言葉にあるように、「かっこいいは夢中になった先にあるもの」というメッセージは、この物語全体を貫く大切なテーマだと思います。

    ​他者からの評価や、表面的な「かっこよさ」を追い求めるのではなく、自分自身と向き合い、仲間との絆を深め、純粋に踊ることを楽しむ。その過程で見つけることのできる、本当の「大切なもの」が、この物語の最大の魅力。

    ​勝つことや頂点に立つことよりも、もっと深く、心の内側から湧き上がる熱い想いや、仲間と共有する時間こそが、この物語の登場人物たちにとっての「かっこよさ」なんだ

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    2025年08月29日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    未来を見る能力は便利そうだ。でも、先がわからない方が幸せなのかもしれない。
    千里眼も役立ちそう。でも、見たくないものまで見てしまいそうで怖い気もする。
    朽ちた桜が満開になり大団円。大人のためのファンタジーだった。

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    2025年08月16日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    美雲の千晶に対する友情を超えた、でも性的なものも感じさせない崇高な愛の形を時子が受け入れた時、代々取り決められた相手の結婚を余儀なくされ続けてきた秘められた超能力を持って生まれた女子たち一族の未来に風穴を開けられる。でも、彼女達は過去、それに強制させられたり、甘んじてきたからといって、不幸には見えなかった。ただ強固な砦であっても時代の流れで瓦解していくものだ。彩菜や立夏がどういう伴侶を選ぶか(持たないないという選択もあるが) 、続編がもし出れば是非読んでみたいものだ

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    2025年07月26日
  • 物語を継ぐ者は

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    今まで知らなかった叔母の存在。そしてその叔母が愛読本の作者だった。未完の作品を姪が描く。
    なんてロマン…

    創作に没頭し、学業を疎かにし、家族と衝突…
    耳をすませばの雫ちゃんを思い出しました。そこまで夢中になれるものがあるというのも素敵です。好きなお話でした。

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    2025年07月19日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    扇谷家には預言者、千里眼、言葉なき者の声を聞く者などの超能力を持つ女性が産まれる。この設定だけでも好みだし一族のキャラもいいし、おばあさまが遺した予言帳など絶対面白い。どんな謎が解き明かされるのだろうととても期待しながら読み進めると、少し期待とは違った方向だったけどそれでも楽しめた。時代ごとに視点も変わり、それぞれの立場から超能力や家の掟などについて書かれているけどこの内容では1話が短すぎる印象。もっと話を膨らませることも盛り上がることもできそうだし読みたかった。言葉選びがとても良くて心に残したくなった。

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    2025年06月19日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    扇谷家という一族のファミリ 一・ヒストリーがそれぞれの視点から語られる物語。女性が代々不思議な能力を持つ扇谷家の女性達を中心に展開するそれぞれのエピソードに不思議な力のエッセンスが感じられる。波乱があると分かっていても好きな人の傍にいることを選び、自分の道を突き進む美雲さんが好きだなと思った。家じまいをした後も、植物が根を張り枝葉を広げていくように、この家の物語は続いていくのだなと思える、余韻のある終わり方も素敵だった。

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    2025年06月17日
  • 17歳のサリーダ

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    市立図書~いじめで高校を中退した主人公。はぐれ者扱いの彼女がフラメンコに出会い、新しい道を歩んでいく物語。フラメンコを通して出会う人達の、彼女に対する接し方が素敵。自身の過去を話した主人公に、長髪コックが言った言葉「おまえがはぐれたんじゃないだろ」「みんなが群れただけだろ」…泣けた。彼女のお話が中心だが、この長髪コックの話が気になって仕方ない。叙情的な旋律かつ情熱的な旋律と踊り、そして歌詞に込められた真意に目頭が熱くなった。良本

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    2025年05月20日
  • 17歳のサリーダ

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    吉田伸子さんが「目黒さんなら絶対気に入る」というので、図書カードの残もあったので買って読んでみた。
    まぁ、確かに、とっても判りやすく目黒さん好みな話ではあるんだけど、「型にはまった」感がしなくもない。
    別に成瀬みたいな突き抜け方をする必要もないんだけど。

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    2025年02月17日
  • 17歳のサリーダ

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    部活動か習い事かの青春ものかと思いきや、
    主人公が高校辞めてたのでびっくり。
    でも、今時の話だと思った。
    高校辞めても、いろんな手段がある。
    進み続けようとする限り、道は続いていく。
    世界は思ったよりもずっと広い。

    大事なのはきっかけが転がってきたとき、
    ちゃんと掴めるかどうかってことだな。

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    2025年02月09日
  • 17歳のサリーダ

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     サリーダは直訳すると「出口」という意味です。 音楽で使う場合は「曲の導入部」という意味で使うそうです。

     この小説の主人公 畑村 新菜(はたむら にいな)は、高校1年の冬に退学しました。いじめにあったのです。いじめられていた親友をかばい続けていた新菜は、いじめに耐えきれなくなって転校してしまった親友のあとに、いじめの標的になったのです。

     新菜は、4月のある日の午後、道の奥から流れてくるギターの音と歌を耳にしました。それがフラメンコでした。ギターを弾いて歌っていたのは、キッチンさいばらで料理を作っているジョージ(日本人28歳 スペインに6年住んでいた)でした。
     フラメンコ舞踊家の有田玲

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    2025年01月03日
  • 物語を継ぐ者は

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    違国日記のifみたいな設定だなと最初思いましたが、創作と成長を描いた非常にいいYAでした。ちょうど八犬伝の次に読んだので、何になるわけでもない虚構への情熱が心を燃やすという思わぬシンクロもよかったです。端正な作ですが予定調和外の何かが1つくらいあっても良かったかな。

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    2024年12月08日
  • 物語を継ぐ者は

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    ファンタジー要素あり、母の実家の闇、いじめ体験と、テーマが色々ある分ふわふわ浮いている感じだったが、最後に向けてファンタジー世界の登場人物たちの発した言葉に後押しされて、結芽は、少女の殻を少しずつ脱皮していく

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    2024年10月01日
  • 物語を継ぐ者は

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    児童文学になるのかな?
    この本、中学生や小学生の高学年の時に読みたかった!!
    ある日突然知った亡くなった叔母の存在。
    その叔母が大好きな本の作家だったなんてもーたまらん。
    叔母が亡くなったことによって未完となってしまうシリーズ本。
    その続きを主人公が書くことになりという、ストーリー。
    無事に主人公の書いた最終巻ができあがりこれが発売されちゃうの?
    それちょっとどうよと思ってたら、さすがにそんなことはなく、主人公自身が区切りをつけるために書いたものだったよう。
    ラストも過程もなかなか良かった。

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    2024年07月23日
  • きみが忘れた世界のおわり 刊行記念〈特別短編〉「花が咲くまで」

    購入済み

    置き去りにされている子供たち

    不登校ということで置き去りにされている子供たちを預かっている教室と、自分自身 美術大学への進学につまずいてしまっているヒロインの物語。淡々とした語り口は、周辺人物たちの境遇を必要以上に悲劇化しないのに、有効な働きをしている。本当に短い物語ではあるが、心に響くものがある。

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    2023年04月02日
  • 踊れ、かっぽれ

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    静岡のHIBARI books &coffeeさんで出会った、静岡清水を舞台にした物語。清水でかっぽれのお祭りがあるのを、初めて知りました。いろんな事がしんどくて、でも熱とパワーもある高校時代が、目の前に見えるようでした。
    踊らにゃソンソン。

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    2026年01月16日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    話が行ったり来たりしてたので一気に読まないと話が分からなくなるだろうな、と思ったので一気に読んだ。扇谷家の不思議な力、そんな能力があったら何に使うかな?と考える。地縛霊さんカッコよかったです。

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    2025年12月29日
  • 踊れ、かっぽれ

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    静岡県本屋大賞作品。
    心あったまる作品でした。
    清水という舞台も、かっぽれという踊りもかなりローカルコアな内容。
    劣等感を抱えながらも、自分と向き合い、踊りを通して前進していく高校生たちの青春小説。

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    2025年12月20日
  • マッドのイカれた青春

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    全然境遇は違うはずなのに、共感できるのはなんでだろう。青春という独特の混沌社会で強く生きている若者たち。強く生きるってことがイカれてるってこと?
    あー、自分も容姿で判断してるとこあったなぁ。反省。
    「わからない人の方が多い。わかってくれない人は、大勢いる。だけど、わかりあえる人も、きっとどこかにいる。」それだ。それでいいんだよな。って思わせてくれました。続編に期待したい。

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    2025年11月29日