実石沙枝子のレビュー一覧
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ネタバレ自分が小学生、中学生だった頃、
好きだった児童書のことを思い出す。
今よりもっと毎日本を読んでいて、
その中でもひときわ大好きなお話があった。
そのお話に救われていたことを思い出しました。
本作でも物語に救われた女の子が、その物語の続きを見つけるために奮闘していて
その最中で少しずつ心身ともに成長していく姿が眩しくてキラキラしていました。
はじめは物語を継いでいった、けれど次は生み出す側にまわる成長っぷりに感動してしまいました。
また、物語の中と現実をいったりきたりするファンタジー感もとっても楽しく読むことができました。
ナルニア国物語のように、扉を開けると違う世界に、不思議な国のアリスのよ -
Posted by ブクログ
本好きの人にはたまらない話だと思う。そして本好きの思春期の子たちには胸に刺さる内容。
愛読の児童書が自分の叔母だった事を知り未完の物語を亡くなった叔母の代わりに書くことになる。その大変さや物語の世界の体験は自分が考えている事しか進まないがその世界での成長と現実での初めての母親にどれだけこの本に救われたのかを反抗しながら力説。どんどん強く成長していく姿に羨ましく感じる。そして未完の物語を友人の助けを借りながら完成し発表。
そこから作家人生が始まるのかと思うがシビアでそれでいて現実的な内容になっている。夢に向かって努力する、立ち向かう強さを持つ勇気を与えてくれる。そんな一冊。 -
Posted by ブクログ
ひとりの美少女を中心に描かれる高校生たちの“イカれた青春”。 「こんな顔、もううんざりなんだよ!」という強烈な言葉を真正面から吐く“マッド”が、心の奥に抱えているものを知るにつれ、他人事だと思っていた無自覚な偏見やエゴが、実は自分の中にもあるのだと突きつけられる。類まれな美貌は本人の意思とは無関係に周囲をかき乱し、次々と騒動を引き起こしていくけれど、何よりまぶしかったのは、嘘偽りのない心の美しさだった。 「私たちは人間をうわべの情報だけで決めつけて生きている」「温かな場所を離れ、隣にいない人や過ぎ去った日々を思うことこそが孤独」──マッドの親友が放つ言葉には、思わずハッとさせられる。爽快なほど
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女性のみに不思議な力が遺伝する扇谷家のファミリーヒストリーもの。結構好きな話だった。予知能力、千里眼、声無き物の声を聞く者がたまに出現する。この一家はしかし、すでに分家や嫁に行った者しかなく、扇谷を名乗る子孫はもう居ない。扇谷家としての風格を守っていた最後の人である時子お祖母様(予知能力者)が、自らの死が近いことを予言した。それを知り親族一同が古い扇谷邸に集まるところから物語が始まる。
そこから話は時代を遡り、行ったり来たり、息子や娘の代、孫の代など、時代の変遷とともに変わっていった扇谷家と能力者の生活や価値観。それらのファミリーヒストリーを垣間見ながら、扇谷家の家仕舞いを見守る。
ちなみ -
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静岡本屋大賞受賞作なので
読んでみた
予言する力のあるおばあさまをはじめとする
不思議な力を授かる扇谷家の女子
11月に死ぬというおばあさまの予言にむかって扇谷家の家じまいがはじまる
そして家を市に寄贈するにあたり、桜の木を切ることが条件になるが、その木の下に死体を埋めたという話をおばあさまから聞いていた孫娘の立夏は…
力をめぐってしきたりのある家につながれる子どもたち
扇谷家一族のそれぞれの過去の思いや今の思いが短編のように綴られて、おばあさまの最期につながっていく
登場人物それぞれの愛が温かい素敵なお話でした。
これは映像化間違いないでしょう -
Posted by ブクログ
題名を見て、遺産相続で骨肉の争いがあり一族が滅びる、という話かと思って読み始めたけど、全然違いました。"不思議な"がポイントですね。帯をよく見ると、ホラー要素も少しあり私好みのお話でした。
扇谷家という名家の血を受け継いで生まれた女性には不思議な力が。それによって色々な制限があり、一族の女性は窮屈な想いをする。それは男性も。制限に抗おうとしてもどうにもならない。決められた未来だから。そこで自暴自棄になるかと思いきや、扇谷の人間は強い。窮屈な人生を受け入れて、抗いながらも生きていく。特に女性たちの決意がジーンとくる。
心温まる話でした。家じまい、扇谷家の人たちにとって忘れられないものになった -
Posted by ブクログ
清水いなせ組のメンバーたちが、それぞれの過去の傷やコンプレックスを乗り越えていく姿が心に響く。特に、夏希の言葉にあるように、「かっこいいは夢中になった先にあるもの」というメッセージは、この物語全体を貫く大切なテーマだと思います。
他者からの評価や、表面的な「かっこよさ」を追い求めるのではなく、自分自身と向き合い、仲間との絆を深め、純粋に踊ることを楽しむ。その過程で見つけることのできる、本当の「大切なもの」が、この物語の最大の魅力。
勝つことや頂点に立つことよりも、もっと深く、心の内側から湧き上がる熱い想いや、仲間と共有する時間こそが、この物語の登場人物たちにとっての「かっこよさ」なんだ