実石沙枝子のレビュー一覧

  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    話が行ったり来たりしてたので一気に読まないと話が分からなくなるだろうな、と思ったので一気に読んだ。扇谷家の不思議な力、そんな能力があったら何に使うかな?と考える。地縛霊さんカッコよかったです。

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    2025年12月29日
  • 踊れ、かっぽれ

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    静岡県本屋大賞作品。
    心あったまる作品でした。
    清水という舞台も、かっぽれという踊りもかなりローカルコアな内容。
    劣等感を抱えながらも、自分と向き合い、踊りを通して前進していく高校生たちの青春小説。

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    2025年12月20日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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     扇谷(おうぎたに)家は、港を擁する天島市(あましまし)で、かつて造船業を営んで財を成した家です。
     その屋敷は、天島港を見下ろす高台の一等地にある二階建ての和洋折衷の邸宅で、母屋の延床面積は百坪を超え、それより広い庭があります。3台停められる駐車場があり、裏庭には大きな桜の木が植わっています。

     二〇二五年四月、大学二年生の扇谷 立夏(おうぎたに りっか)さんは、今年百歳になる曾祖母の時子(ときこ)さんが認知症で施設に移ってから空き家となっているこの屋敷の掃除の手伝いを両親から命じられました。
     めぼしいものがあれば持って帰ってメルカリで売って小遣いにしても良い、と言われていたため、食器棚の食器を物色していた時、立夏さんは自分宛の手紙を見つけます。
     見るからに高級な封筒の中には、便箋とポケットサイズのノートが入っていました。便箋には、こう書かれていました。
    「扇谷立夏様
     前略
     よくこの手紙を見つけましたね。
     わかっていると思いますが、同封した冊子は予言帳です。大事なことを書いてあるので、今すぐ一族に連絡し、面々が揃い次第、中身を確認するように。
     頼みましたよ。 かしこ
       扇谷時子」

     一族十四名が加入するLINEグループで呼び出された面々が予言帳を広げると、そこには「二〇二五年十一月十三日に時子さんは亡くなる」と書かれていました。
     実は、扇谷家の血をひく女性は代々不思議な力を受け継いでいて、時子さんは「予言者」で、その能力で扇谷家の繁栄を導いてきた人でした。
     この予言帳が本物であることを一族のもう一人の「予言者」である美雲(みくもさん)が認定し、面々は時子さん亡きあとの財産について話し合いを始めます。

     しかし、この古い大きな屋敷については、皆が持て余すと思っています。屋敷を天島市に寄付して文化財として活用してもらおう、ということで話がまとまりかけますが、市は裏庭の桜の木を伐採することを条件として提示していることが分かりました。

     伐採条件のことを聞いて皆の表情が曇ります。というのは、時子おばあさまが、認知症になる前から繰り返し「若い頃、桜の木の下に死体を埋めた」と言っていたからです。しかし、さすがにそんなことは無いだろうと皆が思い直した時、立夏さんは本当のことなのではないかと思っていました。
     なぜなら、立夏さんは、扇谷家女性に伝わる特殊能力の1つ「言葉なき者の声を聞く能力」を持っていて、桜の木の地縛霊と話しができるからでした。
     でも、当の地縛霊(男性)は、自分が殺されて地縛霊になったのかどうかは覚えていないのでした。

     さあ、はたして桜の樹の下には本当に死体が埋められているのでしょうか? そして、時子さんは本当に11月13日に亡くなるのか? また、扇谷家の家じまいは上手くいくのでしょうか?

     お話は、扇谷家の人々の歴史を辿りながら真相に近づいていきます。
    女性たちの不思議な能力と家や人との繋がりのお話をお楽しみください♡

    〔目次〕
    二〇二五年四月の予言帳

    一九九〇年五月の扇谷家の人々

    一九八六年六月の結婚

    二〇二〇年七月の恋

    一九四五年八月の告白

    二〇一七年九月の予言者

    二〇一〇年十月の葬式

    二〇二五年十一月の別れ

    二〇〇四年十二月の友情

    二〇二二年一月の家族

    一九三八年二月の思い出

    二〇二六年三月の未来

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    2025年09月18日
  • 踊れ、かっぽれ

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    珍しく地元が舞台のお話で、本屋でも平積みにされていたので気になって読みました。
    港かっぽれ総踊りには私自身何度も参加しているので、情景がまざまざと思い浮かび面白かったです。かっぽれエイサーのフリーのくだりなんかは、振り付け時の悩みから本番の流れまでの描写が細かくて頷きながら読みました。
    登場する学校名は完全に架空でしたが場所やイベントの名前は実在の物ばかりですし、この物語を一番楽しめるのはやはり地元の人間かなあと感じました笑。特にかっぽれに参加したことがある方は是非読んでほしいです。

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    2025年09月14日
  • 踊れ、かっぽれ

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    ネタバレ

    「かっぽれ」という言葉自体、はじめて聞いたのでタイトルで踊りということはわかったものの何だろう…と思いながら読み始めました。
    読み終えて気になって調べたのですが、
    「港かっぽれ」というお祭りは実在しているのですね!公式の踊りの動画もみて、これは確かに盆踊りなどとはまったく違う踊りだ…と思いました。
    踊りがメインの青春小説だけど、それだけではなくて踊りを通して変化していく人間関係。
    踊りも気持ちのあり方もみな少しずつ成長していて、素敵でした。
    個人的にもっと知りたいなと思ったのは龍太郎の母親との確執、あとはカスミさんの行方が気になります。
    (見落としているだけだったら本当にすみません…)

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    2025年06月17日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    ネタバレ

    思ったより不思議な感じはしなかった。

    この物語は、扇谷家という一族の断片的なファミリー・ヒストリーである。一話の主人公である立夏からすると曾祖母の時子が、認知症を患って施設に入所したことから、彼女の住んでいた家を親戚一同で家じまいするところから始まる。
    不思議な、と題しているのが何故かというと、この扇谷家に生まれる女性には超能力が発現するからだ。曾祖母の時子は予知能力者。自らの死期を記した予言帳なるものを、立夏の片付けそうなところに隠しておき、見つけさせた。
    予言帳には時子が十一月の十三日に死ぬことが書かれていて、家族はその日までに誰も住まなくなった家をどうにかしようとする。だが、気がかりな点が一つあった。時子は認知症になってから頻繁に、自分は昔人を殺して桜の木の下に埋めたといっていたのだ。

    この謎を中心に物語が進むのかと思ったら、そうではない。物語は総勢十八人の扇谷家に関係する親戚の中の、大叔母・恵美子、父の従弟・羽矢彦、父の従妹・美雲のエピソードを中心に断片的なストーリーがまとめられている。それも、予言帳とは関係のない若い頃の、受験に悩んだ話やプロポーズした話や子供が生まれる時の話だ。
    そういった誰にでも起こり得るエピソードの中に、少しだけ不思議な力のエッセンスが匂う。

    時子の人を殺したという話も淡々と明かされ、他のエピソードと同じように扱われている。というか、まず立夏たちがその言葉の真偽を探ったり、死んだ男が誰か突き止めようとしたりしないのだ。まあ、おばあさまならやりかねないけど、記憶を混同してるんだろ、で終わりである。
    視点がすべて扇谷家の人間になっているのも、この物語から「不思議」が失われている一因かもしれない。彼らにとっては昔から家族の中で当たり前に守られ、利用されてきた力。予言も千里眼も、霊と話す力も、想定内とされて淡々と進む物語だった。

    文章はとても読みやすく、ストレスもまったくない。物足りなく感じたのは期待値が高すぎたせいかな。

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    2025年06月14日
  • 扇谷家の不思議な家じまい

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    ネタバレ

    代々、生まれてくる女の子には不思議な力がある…予言、千里眼、見えない人と話す力。99歳のお祖母様は自分の死期を記す。認知症を発症してから「家の桜の木の下に自分が殺した死体が埋まっている」という祖母。不思議な力を守る?隠す?為に、決められた相手と結婚する。読みたくなるような設定の数々なのに、なんだろう読んだ感想は「それだけ?」感が否めない…。主人公がはっきりしないのも、オチも感動が薄いのも、もったいない…と私は思ってしまった。

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    2025年06月10日
  • 17歳のサリーダ

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    スラスラ読めた。
    高校を退学、普通に考えればマイナスのことだけれど、温かな人たちに恵まれて過ごせた新菜は幸せだと思う。良い終わり方で、読み終えたら気持ちが前向きになれる本。

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    2025年05月02日
  • 物語を継ぐ者は

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    中学生の主人公が亡くなった伯母の遺品から大好きな小説の原稿を見つける話。

    子どものときに大好きだったファンタジー小説のことを思い出した。離れてしまったけれど大人になった今、もう一回読み返してみたいな。

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    2025年03月16日
  • 17歳のサリーダ

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    いじめに怒って高校を辞めた主人公。暇な日々にフラメンコと出会う。スペインにいたというジョージのギターで踊るフラメンコが新菜を成長させてくれる。また支えになる友情も素晴らしい。
    フラメンコの専門用語の解説もあり勉強になります。

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    2025年02月27日
  • 物語を継ぐ者は

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    物語を自分自身で生み出したくなる作品です。

    現実の世界と小説の世界を行き来していく少女の成長物語です。
    物語を通して色々なものを教えてもらったり、心から助けてもらったり。
    小説は本当にたくさんの学びと人生を充実させてくれるのが魅了だと思います。

    自分が好きな作者が亡くなり、続きが読めない虚しさってあると思います。
    自分の好きな物語の続きを描く、そんな創作の楽しみもあるのかも知れません。

    あまり内容がまとまっていませんが、自分も小説を描きたくなります。
    そんな、勇気の出る小説でした。

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    2024年10月12日