ヒオカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の貧困な人生を赤裸々に綴ったエッセイ。
お金があることで衣食住が成り立つ、それによって精神的余裕が生まれ生きる理由に繋がる。普段気づかなかったが、生活できる地盤が築かれることで豊かになるとわかった。生まれた環境によって今後の人生がプラスに働くのかはたまたマイナスを背負って生きていかなければならないのか、人によって事情は様々であると理解した。
また貧困者にも種類わけがあり、働いていなくても生活保護を受けられる人もいれば働いていて収入があるから生活保護を受けられずずっと貧しいままの人もいると知った。あまりメディアでは見た事のないタイプの人生の送り方で次々にページをめくっていった。 -
Posted by ブクログ
この悩ましい、実に愉快な、あるがまま。
弱いまま強く生きる人びとのエッセイアンソロジー。
ご自身の虚弱をありのまま書くことで、そのひとそれぞれの健康観というものも、浮き上がる。
虚弱を知ることで健康が身に沁みる。
アンソロジーを読みながらわたし自身もふりかえって、わたしの生活や持病を再考する機会を得られている。
言いよどむような、明瞭に説明し難い虚弱は今の時代、より身近な話題となりつつある。
虚弱はコントロール不能な、横暴で、特定の原因がはっきりしない、肉体と魂からの時をこえた叫びだとわたしは思う。
上手く聞き取りたくても、叫び声が耳を障る。
この叫びは声だ。
声は、社会の中で生き抜くための摩擦の結果なのかもしれないし、自分自身の身体の仕組みの不具合さを健気にあらわしているのかもしれない。
誰もが大なり小なり健康に容易にはたどりつけないリアルを書いているし、ご自身の虚弱さにいかに向き合うかを押しつけがましくなく書かれている。
アンソロジーなので、虚弱の色彩もその向き合い方も、それについてわたしたちになにを訴えかけるのかも、人それぞれに豊かに文章として書かれていて、わたしは好感をもてた本。
『虚弱人生の振り返り、ならびに新たな幕開け』
渡辺 優
『脳みそグニャグニャ人生の半生』
トミヤマユキコ
『異常なし』
ヒオカ
これらのエッセイが特に共感した。
個人的には小中高の学校の先生におすすめの本。
虚弱もいろいろ、子どももいろいろ、成長もいろいろ。
道もいろいろ、だと思う。
社会もいろいろには現実まだなっていないからこそ、学校の中の多様性を視ることから虚弱について考え始められることがあるのではないか、とわたしはこっそり思う。
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Posted by ブクログ
普段意識することすらできない世界のことを教えてもらえるという点で、自分の境遇について赤裸々に発信してくれる人がいるのは、ありがたいことだと思った。この著者は貧困を含む自身の家庭環境をテーマに自分の経験を語ってくれている。こうした人の発信に触れることで、無意識に他人に何かを強要したり、必要以上に期待してしまうことのないように自戒としていきたいと感じた。
(ただ、これだけの文章力を手に入れるには、奨学金然りある程度の教育費がまず必要だよなぁ。それすら手に入れられず自分の境遇を表現できない人たちにはどういう救済が考えられるのか…。税金の使い道とか社会のあり方とか、考えさせられることの多い本でした。) -
Posted by ブクログ
メディアは極端な特殊例を好んで取り上げたがる。でも本来は、"半端に壮絶"な人だって、いや、誰だって、声をあげてもいい。そういう事例に、私自身がなればいいな、なんて思っています。
ー本書あとがきより
著者は雪国の田舎の低所得世帯の団地で育ち、子どもの頃から中学、高校、大学、社会人になっても、貧困ゆえの世間の「普通」から外れている、自分の居場所はどこにもいないと感じながら生きている。
貧困世帯のリアルな声を、本書を通して伝えてくれる。私は幸い金銭的には超余裕があるわけではないけれど、健康(ではないけど)で文化的な最低限度の生活を送れている。
奨学金の返済を続けている友人も知っている。
貧困について知っているようで、全てを知っていたわけでは当たり前だがなかったのだと、本書に学んだ。
どんな立場の人でもお金で苦しむことがないように、生活が苦しくなることがないように。
自身の経験を交えながら冷静にそう主張する著者の意見に同意しながら、改めて様々なところに目を向けようと改めて思わされた。
ここで語っていいかわからないが、ユニセフなどがよくCMで発展途上国の恵まれない子どもたちに支援を、と呼びかけているが、そのたびに日本人の恵まれない子どもたちへの支援を呼びかけるCMはなぜないんだろうと長らく疑問に思っていた。モヤモヤしていた。まるで日本には貧困世帯がいないかのように言われているようで…
日本で根深い自己責任論についても著者の考えに共感した。
あまりまとまりのない感想となったが、最後に。
ぜひ本書を読んでみてほしい。