【感想・ネタバレ】人生は生い立ちが8割 見えない貧困は連鎖するのレビュー

あらすじ

人は生まれ育った環境に大きな影響を受ける。今の日本はとりわけ経済的要因で人生が左右される。飢え、住む場所がない、非正規雇用の増加など「見える貧困」も問題だが、習い事や修学旅行に行けない、誕生日のお祝いをしないなどの「体験格差」、さらに自己肯定感や忍耐力、協調性などの非認知能力が育たない「見えない貧困」も蔓延している。自ら貧困家庭で育ち、その体験を書籍化した著者が、貧困が連鎖するメカニズムや、そこからの脱出がいかに困難かを、実体験やデータを交えて分析。同時に東京大学大学院教授山口慎太郎との対談で、「親から子に受け継がれるもの」を考察し、貧困を断ち切るための政策・方法を検討していく。

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Posted by ブクログ

考えさせられるテーマでした。
物価高騰でもあるので、見えない貧困がもっと広がっていくような危機感を覚えました。

貧困への解像度が少しずつでも上げていこうと思います。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

筆者のライター歴の始まりからは当事者側から見る貧困の問題が浮かび上がるが、本著はそれに比べると一般論的である。政策などの議論では実現性の如何が問われるものもあるが、ふと手に取る新書としての中身と考えると硬軟ほどよい。花束みたいな恋をしたにおける金銭的事情の件は初めて見る考察だった。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

死にそうだけど生きてます、の内容と被るところもあったが、見えない格差、非認知能力について可視化された印象。自己肯定感、忍耐力などが育たない、それが例えば仕事が続かず貧困、のように連鎖する考えはなかった。学びのある本だった。

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2025年06月10日

Posted by ブクログ

2025.04.27
テーマは良いのになぜこんなに腹落ちしないのかというのが結論です。
生活保護、ホームレスに仕事として携わってきた身からすると、貧困とその経験を自分が「限られた立場」で経験したのみにもかかわらず、日本社会の森羅万象を切って捨てる立場の偏りというか、なんというか、違和感ある。

私自身、自分の生育歴と仕事で実体験してきた貧困、虐待などあらゆる福祉について考えさせられる毎日を送ってきたので、筆者と対談相手の先生のいずれも上滑りしていて私にはピンとこない。

読み取る力が無くて申し訳ないというか、私にもわかるように書いてほしかったというか、なんとも評価にも表現にも困惑ばかりの一冊。

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2025年04月27日

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