ヒオカのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これまでの生い立ちを書くPart1と、それらの論点を整理して書かれたPart2で、文章の印象が、がらっと変わる。
著者が言うところの「エモ文体」に近い(著者本人が自覚的にやっているのかは不明だが)Part1と著者の知的さが際立つPart2。
ここでも、格差から抜け出すことの難しさを思う。
社会に音もなく浸透している「生存者バイアス」に気づくのは、よほど意識しない限り無理そうな気もする。
賛否はあるだろうが、ひとが生きづらさを感じるのは、突き詰めれば幼少期(小学校くらいまで)の家庭環境によるところが大きいのかもしれないと思う。
著者のその後の努力がストレートに報われないように見えるのは、もし