ヒオカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
貧困家庭出身の著者のこれまでの人生エッセイ。
努力してもどうにもできないことって、こんなにもあるのか⋯と思いました。
と同時に、いろいろなヒト・モノ・コトを見聞きしているつもりでも、自分、めちゃめちゃ生存者バイアスあるな⋯と思い知らされました。
貧困の問題では特によく聞かれる自己責任論。
この本を読むと、どうにもならない貧困に置かれてしまっている人の背景を知り、救済をすることが必要と思います。
が、ここで難しいのが、そういった善意を利用しようとする人が少なからずいるということ。
そういう存在を摘み取りながらの救済⋯気が遠くなりそうです。 -
Posted by ブクログ
2025.04.27
テーマは良いのになぜこんなに腹落ちしないのかというのが結論です。
生活保護、ホームレスに仕事として携わってきた身からすると、貧困とその経験を自分が「限られた立場」で経験したのみにもかかわらず、日本社会の森羅万象を切って捨てる立場の偏りというか、なんというか、違和感ある。
私自身、自分の生育歴と仕事で実体験してきた貧困、虐待などあらゆる福祉について考えさせられる毎日を送ってきたので、筆者と対談相手の先生のいずれも上滑りしていて私にはピンとこない。
読み取る力が無くて申し訳ないというか、私にもわかるように書いてほしかったというか、なんとも評価にも表現にも困惑ばかりの一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2023/10/21予約 16
貧困は連鎖すると知ってはいたが、学歴が連鎖することにより生涯賃金が異なる、だと思っていた。そうではなく、生きていくためのライフハックというか情報を収集して考えたり、お金の使い方や資産形成を親がしているのを見て、なんとなく身に付くものまでもが備わっていないために、うまく生きていけない、とのこと。
学校で学ばない金銭リテラシーが欠けている。
お金がないと(コロナの)感染リスクがあっても経済的損失が怖いので、出勤しないという選択肢を持つことができない、とも。
筆者は自分で書いているように学力はあり大学を卒業でき、文才もあったため、類稀な自分の経験を外に知らしめることができた。でも頑張ればできるという一部の成功体験を、みんなに当てはめるのは間違っている、とも。
今は彼女に手を差し伸べてくれる人がたくさんいるのだろう。
でも彼女の影に隠れて見えないところにも、同じように差し伸べられたい人がたくさんいるのだ。
そんな人のために、想像をあと5mm広げて考えてほしい、と伝えている。
必死で働いても隙間に落ちてしまう、福祉の対象にならない自分も他人事ではない…
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Posted by ブクログ
これまでの生い立ちを書くPart1と、それらの論点を整理して書かれたPart2で、文章の印象が、がらっと変わる。
著者が言うところの「エモ文体」に近い(著者本人が自覚的にやっているのかは不明だが)Part1と著者の知的さが際立つPart2。
ここでも、格差から抜け出すことの難しさを思う。
社会に音もなく浸透している「生存者バイアス」に気づくのは、よほど意識しない限り無理そうな気もする。
賛否はあるだろうが、ひとが生きづらさを感じるのは、突き詰めれば幼少期(小学校くらいまで)の家庭環境によるところが大きいのかもしれないと思う。
著者のその後の努力がストレートに報われないように見えるのは、もしかしたら虐待(面前DVを含む)に起因するのかもしれないと。
健康に不安があることや、パワハラを引き寄せてしまうこと、そういうものの根っこに、家庭環境があるとしたら。
「親ガチャ」という軽い言葉ではあらわしきれない、根深い問題がある。
遠回りではあるが、温かい手を差し伸べてくれる人たちとの出会いもあり、結果として「恵まれている人 恵まれていない人」の両方の視点を手に入れることかできた。
それはこの著者の何よりの財産になるだろう。