宇野碧のレビュー一覧

  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とにかくラップシーンが全部熱い!短い言葉で放たれるパンチラインが全部いい!
    明子が鬼道楽に放つ「私は人間と話がしたいんだ 相手を人間だと理解できる奴とな」ってかっこいい〜わたしも言いたい!
    VSジーニー戦の「骨が砕けて肉が裂けて気絶したくてもできない 激痛乗り越え死を越える バトルマンガじゃない出産の話だよ あんたらのおかんが一番ハードコアやろ」も本当にそうだよなおかんをなめるなと思った。

    そしてやっぱりVS雄大ね!研いだ言葉で行われる「本当のこと」のぶつかり合い、ちょっと泣きそうになるくらい感動があった。
    雄大の「感謝はしてる ていうかしたいんだよ」「くれたのは感謝できねえ罪悪感」「見くび

    0
    2025年11月04日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こじらせにこじらせた親子が、ラップバトルの場で想いの丈をぶつけ合う、という目の付け所がすごい!と思いました。

    第三者目線で考えると、雄大が幼少期からの明子の対応は、言葉の選択肢を間違ってるよ、と思えます。子どもが欲しい言葉はそれじゃ無いんだよ、と。
    でも、親として考えると、ついそんな態度を取ってしまうのはあるあるです。
    私もいっぱいあります。

    「親ってすごく鈍感な生き物だよ。自分の言動が子供にどんなに消えないインパクトを与えるか、分かろうとしない」
    複雑な家庭環境で育った沙羅の言葉は、私にも刺さりました。

    親って、親子って難しいなあ、と思いました。

    0
    2025年10月19日
  • キッチン・セラピー

    Posted by ブクログ

    最初は、こんなに手間暇をかけていたら、商売として成立しないじゃないかと思った。でも商売は関係なく、みんなを助けて、自分も癒されるためにやっているんだなと感じた。人の為だけじゃなくて、自分の為に生きてもいいんじゃない?

    0
    2025年05月07日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    異色の組み合わせで物珍しい小説かと思ったが、衝撃を受けた。感情を吐き出すというのは、なにかを壊さないと吐き出せないのだろう。吐き出せば、相手を理解できるわけではないが、吐き出せなければ本当に相手とはわかりあえない。なにかを壊すことがなにかを築くことなのかもしれない。

    0
    2025年03月26日
  • キッチン・セラピー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    今夜、ひとりでキッチンに立ちたくなる一冊。

    第一話 カレーの混沌
    旅先での出来事をきっかけに、人生の「迷子」になってしまった大学院生。
    ひと皿:スパイスと「ある物」を使って作るカレー

    第二話 完璧なパフェ
    家事と仕事と子育てに追われ、自分の好きなものを忘れてしまった母親。
    ひと皿:「彼女にとって」一点の曇りもなく完璧なマンゴーパフェ

    第三話 肉を焼く
    キャリアを地道に積み上げるも、周りとのライフステージの変化に思い悩む医師。
    ひと皿:生きる力を取り戻すための肉

    最終話 レスト・イン・ビーンズ
    町田診療所の主、モネの過去が明らかに。いま、豆を愛したある人のことを偲ぶ。
    ひと

    0
    2025年01月19日
  • キッチン・セラピー

    Posted by ブクログ

    町田診療所に訪れ、食を通して自分らしさ、本当の自分を取り戻していくお話しです。
    どの悩みもなんだかわかる気がします。誰もが多少なりとも感じている生きづらさ。
    それがモネさんと過ごしていくうちに、もつれた悩みがほどかれていく。読んでいるうちに、自分自身の気持ちもゆったりと解きほぐれたような。

    料理のことや、感情の表現が難しく感じる部分もありましたが、宇野碧さんのほかの作品も読んでみたいと思いました。

    0
    2025年01月03日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    息子が好きでよく聞いていたが、ラップの曲調やディすりあうのが、嫌いだった。今回何気に手にした本だったが、とても面白かった。農業とラップ、親子でバトルと意外性のあるものばかりだったが、途中ラップのバトル相手がストレートに賞賛してくれたり味方になっていく姿など、ホロリとする場面がいろいろあり読み応えがあった。そして、最後も驚きの展開で良かった!

    沙羅の
    「対戦するって、相手のことを想像して相手の立場になりきることなんだと思う。本当の勝負って、相手を理解することなんじゃないのかな」という言葉が心に残った。人間関係もそう。相手の立場を思えば、捉え方も変わり関係性も変わっていくと、改めて学んだ。

    0
    2024年11月17日
  • 繭の中の街

    Posted by ブクログ

    「ただ、しあわせそうにしてるだけで世界を救っているんだよ」という言葉に出会えて、この本を読んで本当に良かった。

    0
    2024年08月31日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    ラップするおかん、どーしようもないバカ息子、テーマとストーリー性がデビュー作とは思えないほど面白かった。

    0
    2024年05月06日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    親にしてほしかったことって意外と親からしたらそんなこと?ってなるやつなんだろうな。それに気づいてちゃんと向き合ってくれたお母さん。レペゼン母だよ。

    0
    2025年11月29日
  • アンダーザスキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タトゥーイストというマイナーな道をひたすら突き進む主人公の女性
    育ての母のタトゥーを見て幼少期から、タトゥーに魅せられた主人公は、差別や偏見の中、困難に真っ向から立ち向かって行く
    周りの人たちに助けられながら、1番身近な夫とはすれ違ってしまい、最愛の息子にも上手く愛情を注げなくなってしまう
    それでも母や職場の仲間の助けにより、闇を抜け出し、また新しい一歩を踏み出していく
    読み終わって勇気をもらえる作品だった

    0
    2025年11月14日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    【ヘッズをも唸らす母親としての意地を感じる本】

    還暦を超えた母・明子が訪れたのは、若者が集うHIPHOPのMCバトル会場。和歌山の梅農園を経営している身からすると異世界に置いていかれたようだった。

    息子の三度目の結婚相手の沙羅がMCバトルに参戦するのを応援するために田舎から出てきたのだった。若い女だからとディスられて、サイファーの雰囲気も向かい風となり、敗北する。

    梅農園の仕事の最中、明子は交通事故で入院することに。そこで聴いたのが沙羅がおすすめしてくれたHIPHOPだった。元々リズム感の素質があったのも味方し、沙羅の練習相手になるまでにスキルアップ。

    再度義理の娘がエントリーした大会

    0
    2025年11月13日
  • キッチン・セラピー

    Posted by ブクログ

    途中まではちょっと変わったカウンセリングの話かなと思ってたけど最後レストインビーンズで一気に引き込まれた。
    モネってパン生地みたいっていうのと
    いい塩梅って言葉が心に残った。

    0
    2025年11月10日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    元気が出る小説が読みたいなと検索して出てきた本。
    おもしろかった!でも思いの外鼻がツンとして目頭熱くなった。
    親子のすれ違いをこういう風にぶつけ合うってなかなか出来ないよね。子目線で、親目線で、親子って親子だからこそ難しい。親としっかり心のうち話したことってあったかな。自分の子のこと、ちゃんと褒めて話も聞いてあげられてるかな。
    そして『ワシと孫と富士山』で沸いた。

    0
    2025年10月28日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    60歳過ぎで梅農家を切り盛りする「母」明子が主人公。
    息子が幼い頃に夫を亡くしてから、女手一つで育児に仕事に奮闘してきたが、その一人息子はどうにも問題児。現在は何度目かの家出をした息子が残した結婚相手(明子からみたら義理の娘)さらと2人暮らし。
    そんなさらに頼まれ同行したラップバトル。
    ……という話。

    元々、口が達者な明子はさらのラップの練習に付き合ううちに少しずつコツを掴んでいくが、その実力を発揮する機会が図らずも訪れる。さらを守るため相手と喧嘩する手段として。

    最終的に息子ともラップバトルをする流れになるが、その過程で過去を振り返り、息子や自分自身と向き合うことになる。
    そこがこの話の

    0
    2025年10月26日
  • アンダーザスキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ものすごく好きな作品でした。
    私自身、タトゥーを入れてるわけではありません。入れたいなという気持ちはあるけど、
    温泉入らなくなったら困るなあ…などデメリットに対する考えがまだあるからです。
    しかし現実では少しずつ温泉に入れるか入れないか問題も変化してきている。
    これは榴のような人々が、啓蒙活動を行ったり、タトゥー=嫌な人とならないような行動をしてくれたおかげなのでしょう。
    物語の中で、榴はファーストペンギンだったのですね。
    実際に調べてみたところ、2023年ごろから安全管理のガイドライン案ができていたり、厚労省による「アートメイクの取扱い」に関する通知が出ている。やはりどこかに榴のような人物が

    0
    2025年10月23日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    リリックが軽く見えて重いー!
    バトル、サイファーの時にトラックは聞こえねど脳内DJが良い感じに流してくれてめちゃ楽しく読めた。

    たとえ家族でも人に思いをぶつけるのってものすごく気を使う。
    だから黙ってしまう雄大の気持ちも分からなくは無いけど。思ったことをなんでも言ってしまう沙羅との対比が第三者目線で微笑ましかった。

    0
    2025年10月18日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もちろん面白くていい作品だったことは前提で。
    シンプルな痛快ラップバトル活劇として見てみたかった……!
    話の主眼は母と息子の結構ヘビーなすれ違いであり、過去の記憶や内省などで深く掘り下げられているため、真摯な重みがある。
    ゆえに放蕩息子とラップでバトル!みたいな軽快さは薄れてしまっている。
    でも、こうでなければ「母ちゃんをやめる」というパンチラインはキマらなかっただろうなと思うし、母の思いの変遷は胸に迫るものがあった。
    読み応えのある素敵な作品でした。

    0
    2025年10月17日
  • レペゼン母

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白くてスラスラ読んだ。

    元々私自身がダンスをやっていたり、音楽が好きで、ストリートカルチャーに触れていたこともあるかもしれない。

    息子の嫁がきっかけでラップを始めた母親。そして、最終的には、過去に色々あって、不仲になってしまった息子とMCバトルで本音をぶつけ合う興味深いストーリーだった。

    この本を読んでて思うのは、「無意識のうちに自分の価値観を人に押し付けている」ということ。

    セオリーだったり、何事も原則みたいなものがある。それは人それぞれの価値観も同じだ。
    自分の価値観に合わないと、違和感を感じたりして、態度や発言に表れてしまうことがある。

    しかし、この本で母親の視点と息子の視点

    0
    2025年09月30日
  • 繭の中の街

    Posted by ブクログ

    恋や愛をテーマにした(と思われる)お話が、全部で6話載っています。彩り豊かな言葉たちが紡ぐお話は、どれも芸術品のよう。文字で何かを表現する人が目指す、頂のようなものを感じました。

    0
    2025年09月01日