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Posted by ブクログ
彫り師の針生榴(はりゅうりゅう)はタトゥーが原因で高校を中退、最終的には母と同じタトゥーイストの道を選ぶ成長物語だと読み始めたがもっと深い話だった。タトゥーって村山由佳作品によく出てくる、それくらいのイメージしかなかった。けど魂の精神的治療にもなりうる、元々は民族的、成人の証などの意味のあるものだった。彫師、入墨が悪いのではなく世間一般のイメージが良くない、故に人より困難にあう確率も高い。それでも入れるなら正しい知識を彫師が伝えるべきだというのは正論だなあ。母に聞いた名前の由来のくだりがいまいちわからず。初読み作家さん、文章が読みやすくいい作品だったので追いかける予定。
Posted by ブクログ
ものすごく好きな作品でした。
私自身、タトゥーを入れてるわけではありません。入れたいなという気持ちはあるけど、
温泉入らなくなったら困るなあ…などデメリットに対する考えがまだあるからです。
しかし現実では少しずつ温泉に入れるか入れないか問題も変化してきている。
これは榴のような人々が、啓蒙活動を行ったり、タトゥー=嫌な人とならないような行動をしてくれたおかげなのでしょう。
物語の中で、榴はファーストペンギンだったのですね。
実際に調べてみたところ、2023年ごろから安全管理のガイドライン案ができていたり、厚労省による「アートメイクの取扱い」に関する通知が出ている。やはりどこかに榴のような人物がいて、丁寧な活動をされたのかなと思いました。
ここまでいうと、榴はものすごく逞しく強い人に聞こえるけれど、実際そういうわけではなく
他の人と同じように柔く脆い部分もある。
母親との関係、子供との関係、夫との関係。
その都度悩み、考え進み、自分にタトゥーを刻む。まるで自分自身で、自分の魂を修復しているかのようでした。そんなことができるのは、タトゥーイストだけでしょう。
私も榴に会いたい、榴になら入れてもらいたいそう思えるような人物でした。
タトゥーはちょっと…と思う人にこそ読んでみてほしいと思いました。タトゥーに対しての考えが変わるでしょう。反対にタトゥー入れたい!と思っている人がいれる前にも読んでみてほしい。安易に入れようとせず、いれる覚悟を持って、絶対にこの人に…!と心の底から思う人を探したくなる気がします。
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