宇野碧のレビュー一覧
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完璧なパフェは仕事と家事と育児の両立に悩み「自分が何がしたいか」ではなく「母親としてどうあるべきか」という目線でしか物事を考えられず自分で自分の首を絞め余裕がなくなり怒りやすくなる…こんな小説はよくある。ということは本当にリアルでよくある話なんだろうな。苦しさが伝わる。可哀想にな……自分が本当はどうしたいかって割と難しいのかもしれない余裕がなくなるとね。いつでも振り返れる余裕だけは確保した方がいいのだろうな。
肉を焼くはバリキャリ女性の不安や焦り。周りとは違う人生を選ぶといろいろ思い悩むことは多いんだろう。打ち込めるものがあるだけ希望があると思った。
いろんな人生いろんなことがあるけど美味 -
Posted by ブクログ
可愛い表紙のお家はこの小説の舞台となる森の中にある「町田診療所」。
お医者様がその人に合ったお料理で患者様を元気にするお話なのかと思ていたらちょっと違ってました。診療所とは言ってもお医者様がいるわけではなく、モネという男性が悩める人にお料理を作らせることにより、お悩みから解放される手助けをする連作短編集。
私も作るなら完璧なパフェかな。仕事に子育てにホント忙しかった。まぁ手も抜いていましたけど〜(• ▽ •;)
何よりモネの姉の話は1番辛かったです。コロナ禍ではSNSによる安易な誹謗中傷が多かったですね。簡単に人を悪者に仕立て上げ批判する。それがどれだけ人の心を傷つけ蝕んで -
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初読みの作家さん(だと思う)。好きな雰囲気。
「町田診療所」という名のキッチンを舞台に、料理をしながら自分と向き合う人たちを描いた連作短編。
2つめの話が、すごく沁みた。
子どもは思うように動いてくれず、余計なタスクが増えるとか。夫の言動にいちいち腹が立つとか。
そうそう、そうなんだよ!
どんな変化球でも受けるって言ってくれる旦那さん、いいなぁ。そして、そこへ立ち戻れた二人が素敵。
最後のコロナ禍の悲劇は、とても苦しい。
こんなことが数年前の日本では、実際にあったのだろう。こんなこと、二度とあってはいけない。
個人的には、あまり好みの料理が登場しなかったので、そこまで惹かれるキッチンで -
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ネタバレキッチンで料理する診療所の話。
1話目の自分で決められなくなってしまった院生が、家にある材料を全て入れてカレーを作る話が好き。
今まであったこと、自分にとってなければよかったと思うようなことも受け入れられてよかったなあと思う。
育児に仕事に疲れてしまったパフェ作りの真琴さんの話は腑に落ちなかった。
多分私は意地悪な性格なので、自分が映画を観に行くために真琴さんが出かけるのを嫌がる夫が、育児の大変さを理解したとは思えない終わり方がなんだかなあ。
しゃべらないパーティーをする最終話での「エミの形をした空白と生きる」という言葉がきれいだと感じた。癒されたり回復するのが辛いのも共感した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだかちょっと不思議な世界観の短編集。
短編集であるあるだけど、すごく楽しめるものと何だかあまりハマらない作品があった。
就活中で恋人とも何だかうまくいっていない大学生が花屋で兄と知り合いの女性と知り合う話が楽しかった。気功を教えているというその女性に惹かれる主人公。えーどうなっていくの?と思ったら、その女性の正体は…まさかの別れさせ屋。婚約した兄を婚約者と別れさせようとした元彼女が依頼した人物だった。さらに、実は同時に婚約者からは浮気癖がないかチェックするためにも依頼されていた。
あと小さな神社にいる神様の話も好きだったー!めちゃくちゃ短くて、これは続き読んでみたい。
最後の羽の生えた