田中芳樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女顔イケメンのために、戦場に立つ時は鬼面をつけたという、どんな人だったのか知りたくてワクワクする題材である。
でも、やっぱり田中芳樹の中国ものだった。
実在した人物を題材に物語を描く、作者は膨大な資料の中からそれぞれの人物像を作ってゆくわけだが、切り貼り感が否めない。中国史ほど、勝者の言い訳である史書はなく、そこに100%の真実を求めることはないし、こんな言葉が遺っているだの、あんな逸話がどこどこに記されていただのが知りたいのではないのだ。沢山の資料の中から作者が見い出した人物像が、どう動き何を言うかが物語の醍醐味だと思うのだが。
切り貼りも一つの手法と言ってしまえばこの作品の出来が悪いわけで -
Posted by ブクログ
ネタバレ幸田露伴原作作品。
話は明の太祖・洪武帝が皇太子を亡くし、皇太子の子、つまり洪武帝の孫を皇太孫として立て、その波乱に満ちた生涯を閉じようとするところから始まる。
洪武帝は貧農の末子として生まれ、疫病(あるいは餓死)によって家族が死に絶えたことから、僧となり托鉢で命をつなげていた。その生活も盗賊の紅巾軍によって寺を焼かれ、終わりを告げる。
盗賊に拾われた彼はやがて賊の中で頭角を現し、やがて治世に不満を持つ者たちを見方につけて中国を平定する。明の誕生である。
策に長け、器量もあった洪武帝だが、晩年となり後継者として立てていた長男が若くして病死すると、次の後継者を誰にするかで頭を悩ませる -
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