石ノ森章太郎のレビュー一覧
-
購入済み
ジイノのいびつさ
この巻の見所はゴ・ジイノ・ダでしょう。テレビシリーズでは登場せず、児童誌の特別ビデオのみ登場の幻のグロンギ。しかもライジングでもない普通のマイティフォームに倒され印象の薄いジイノですが、この巻では圧倒的な存在感を見せてくれます。
こういう色々とテレビシリーズと違う部分を突き抜けてやってくれると、却ってこの作品をテレビと違う作品と割り切れて楽します。
だから今回は星4つ。 -
Posted by ブクログ
#日本SF読者クラブ この巻で一応完結。パラレルワールドは扱いが難しい。一種の「魔法の杖」で、これまでの物語をなかったことにしてしまうからだ。いままでの話は一体なんだったんだということになりかねない。この作品もそう。最初のほうからわかっていたが、それにしてもこの終わり方はちょっといただけないな(終わっていないのか?)。
しかし、サイボーグ戦士ベガはカッコイイ。勝てる見込みのないような戦いでも最善を尽くす。小川一水「時砂の王」に登場するオーヴィルとだぶって見える。
ちなみに角川映画の幻魔大戦でフロイの声を当てたのは美輪明弘さんだった。この頃から犬(みたいなもの)に役をふられていたんだと納 -
購入済み
終わった
シリーズの精算を各ジャンルでやって、アニメーション世代へむけて漫画分野ではこの作品で落ち着かせたのかなという感じです。絵がキレイだったり、ちょっと大人っぽくもあり、年をとらないはずのサイボーグ戦士が、自分と同じ時間を経たようなパラドックス感を感じます。わりと好きです。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ本編での後の時間軸を描いています。卒業後の進路に明確な目標を持てずに悩む弦太朗、ふとしたことでギクシャクしてしまった賢吾、ユウキの面々と仮面ライダー部が、卒業式とプロムパーティーを三日後に控えた中、新たに出現したゾディアーツとその背後に潜む仮面ライダーイカロスを名乗る謎の存在と戦うというあらすじです。本編で未消化に感じた部分(ダークネビュラに転送された面々のその後)の補完がキチンとされていてスッキリしたのと、弦太朗をはじめ仮面ライダー部の面々が事件を解明つつ、ゾディアーツやイカロスと戦う様子は読みごたえがあります。弦太朗の解決方法や納め方は若干上手くいきすぎには思いますが、仮面ライダーイカロス
-
これからに期待したい
子供の頃、石ノ森章太郎の数多くの作品のファンでした。キカイダー、仮面ライダーに始まり、佐武と市、イナズマン、幻魔大戦、魔女先生、等々。もちろんサイボーグ009も単行本を揃えていて、何度も読みました。本作品も当然、期待して読みました。過去の名作のリメーク版は他にも色々あるようですが、それらと違って完結編と謳うだけあって、石ノ森章太郎のタッチを踏襲しようとした作品で、それなりに楽しめました。が、やはりどこか石ノ森氏本人の作品とは違う、違和感は否めません。石ノ森氏は自由奔放に描いて、それであのタッチ、あの雰囲気が出ているので、努力して真似られるものではないのでしょう。
でもそれはそれとして、楽しめ -
Posted by ブクログ
ネタバレ本物の原作(脚本)三条さんの手によるシナリオで描かれる新たな「仮面ライダーW」の物語、ついに3巻。雪山で遭難した2人が迷い込んだ奇妙な祝宴、そして起きるガイアメモリによる事件。2巻までで登場した謎の男(2人は初対面)がなんとその館に滞在しているという不可解な状況。外部と連絡も取れず、謎の事件に対峙する2人。渦巻く邪念と嫉妬と野望の中で意外な真実が明らかになります。重厚なストーリー運びはさすがに三条さん。今回も納得の面白さでした。そして、遂に登場する"サイクロンジョーカーエクストリーム"!変身音声が聴こえてくるようで、テンション上がりました。
そうそう、本作は満を持して仮面ライダーアクセル・照 -
購入済み
こなれてきました。
昔は、「ワイルドキャット」の方好きだった。その頃読んだのがこの辺。一巻読んであれ面白いんじゃないかと思った。今になるとこちらの方が面白い。あとがきを読むと、大人漫画を依頼されて、何を描いて良いか分からなかったってそれがちょうどこなれてきたのがこの頃、石森作品が好きなら読んで欲しい。