金間大介のレビュー一覧
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本著は現代(2026)においての10代後半から20代前半までを若者を捉えた内容である。
さて、現代(2026)の若者という存在は突然現れた存在ではない。育ての親がおり、環境があり、境遇等がある。そこには生まれた地も才能も能力も関係ない。ただ、親または育てた環境と社会に適応した姿であり、それは現在の社会全体を風刺しより上の世代が築いた価値観が変様したただの状態である。
自他共に、自分だけの人生を設計し生きる上で、全く傷つかない人生はない。それは人によって同じ内容で傷つく人もいれば、無傷な人もいるからだ。それは千差万別であり、傷つくという自然現象または事象に怯える必要もない。ただ、「誰かが言ったから絶対安心」だとか、「AIがそう言っているから安心だ」等はさらに自身を傷つけるものだと自覚しなくてはいけない。自分の頭で考えて戦略的にAIや他者の智を自分自身の糧とし、経験を蓄積することは例え20代以降、30,40代になったとしても自分から自発的に動く瞬間は必ず来る。準備も要らない、ただ、自分にとっての傷つくとはどういう意味なのか、他者が考えた言葉や意味を勝手に言い訳の材料に正当化していないのか、これはある種の洗脳に近いのと、人は周囲の言葉や人に多大な影響を受ける。それらは善し悪し問わず、自分の思考や思索が停止していないかを確認する機会でもある。意識するだけで人生の歯車は回り始める。どこの誰かが言った「リスク」という言葉すら、行動しないというリスクをも加味し自分の頭で思考し決断しているかどうかを思索すると良いだろう。
社会は大きく変わろうとしている。10年後は無敵化した世代を見た次の世代が学習し動きをうねりをあげてやってくる。人生は一度っきりだ。未来は何が起きるかわからない。だけど、あなただけの人生には多くのライフイベントが発生する。喜怒哀楽が濃密に込められており、それはあなただけが自由自在にカスタムできるのだから。
歴史を見てもこれらは特別なことではなく、単に「挑戦とは、成長とは、生きるとは」の方針が定まっていないだけの「ただの状態」だ。人は変わる生き物だ。何かを決断する時、何かの知識や情報を吸収する時、何かが起きた時、決めるのは自分自身だけだ。
本著において、大人も若者も今という状態に社会が大きく変革している状態の一種が反映された良書であると言えるだろう。 -
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「無敵化する若者たち」があまりに若者の生態を言い当てていたので、前作であるこの本も読んでみた。
新作の方が色々な点で精査されて完成度が高いので、この本から新たな情報が多くあるわけではなかったけど、興味深いことは多かった。
「とにかく人目が気になる」
「競争はしないけど自分の能力を活かしたい」
「人からありがとうと言ってもらえるような仕事がしたい」
そして、自分は優しいと信じて疑わない。
が、困っている人は助けない…。
金間さんは、若者が悪いわけではない。大人が思っていることを学んでいるだけだという。
大人が若者に多くを望むには、報酬が低すぎるとも。
そして,具体的なアドバイスまでしてくれる。
関係志向と報酬志向以外の学習の動機を見つける。
質問力を上げる。単なる質問をしてみる。 メモの取り方を変える。
いずれにせよ、手取り足取りのアドバイスは必要のようだね。
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Posted by ブクログ
現在の若者たちは将来の不安を感じながら、それなりに幸福感を持ち、現状を受け容れている。そして主体的に動いて周りから浮いてしまうことを恐れ、周りに置いていかれないことを成長として満足してしまう。特に出世したいと思わない。理想の上司はとにかく全部分かり易く教えてくれる人であって、厳しく愛情をもって育てること、活気のある職場であることは求めないとのこと。一言でいえば「絶望的な国の幸せな若者たち」が無敵化の姿。このことをいろんな角度から大学教授としての立場から論証しておられる。確かに無敵な人たちだと思う。これが恐らく政治に対する態度として、若い人ほど、現状に満足し、首相を批判する怒れる大人たちへの拒否感というものが生まれているのだと納得できる。
最後に先輩世代、そして若者世代へのアドバイスが述べられているが、正直なところ、この風潮を変えていくことは極めて困難だと感じた。 -
Posted by ブクログ
この本での内容は、ここ数年、若者と仕事をする機会が多いので、ものすごく実感がある。
あの子はまさに書いてあるそのまんまやなぁと。
見た目は小綺麗で愛想が良い。仕事の説明すると、はいわかりましたと素直な返事をする。けど、対応が遅いし、成果がイマイチ。言われた事しかやらない。こちらの指示が悪かったのか、単純に能力がないのか、しかしどうも本人は悪気無さげ。何か問題でも的な態度で、こちらが戸惑う。何度かそういうやりとりがあると、なんだか無責任な奴だと思うし、一体何がしたいのかもよくわからない。なんか僕のほうが間違っているのかなと、妙に気を遣ったりする。なんだか僕が鬱になりそう。ただ、時間をかけたらそれなりな成果は上げてくれた。悪いやつではない。けど、使えるやつでもない。要はこちらが過大に期待しちゃっているだけ。ここまでやるのが普通、こうあるべきという押し付け。そんなこと最近の若者にとっては余計なことなんじゃないか。
その違和感は、本書を読んで納得。やはりそういう事だったんだと。
しかし、若者が無敵化している、というのは面白い言語化だけど、少々可哀想な気もする。彼らは無敵というよりも、無敵になっても大丈夫な環境があるからそれに適合しているだけって言う気もする。
僕は昭和生まれの就職氷河期世代。僕も与えられた環境に適合してきて今まで生き抜いてきた。学生時代にファミコンで育って、ヤンキー文化にも触れ、なんかバブルが崩壊したらしいと聞き、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、911のアメリカ同時テロが起きた。社会人になっても職場はまだ昭和の香りが残り、サービス残業やパワハラ、アルハラ当たり前のブラックな環境であってもそれなりに楽しい時代だった。リーマンショック、東日本大震災と経ていくと、なんだか人口減少社会ということでアベノミクスだなんだかんだで労働環境が変わり、なんだかよくわからない間に職場はホワイトな感じになってた。そして、中年になった僕は無敵化した若者に気を遣いながら仕事をすることに。。。いま、この現在地。
僕らの世代が、20年くらい上のバブル真っ盛りに若者だった世代を見ていて、なんか好き勝手にやっていて、ある意味無敵やなとも感じた。10年上くらいの世代はやや中途半端な印象。一個下の世代はまだ素直。その次ぐらいからよくわからなくなり、20年離れた最新の若者はまさに無敵な印象。さらにその下、つまりは自分の子供の世代は、いったいどうなっていくのかしら。単純に上下に2、3個離れた世代は無敵に思えるだけなのかも。頑張る世代→無敵な世代→頑張る世代→無敵な世代→∞みたいな世代を超えたバイオリズム。
戦後の復興期のリゲインな若者からすれば僕らはどうしようもやる気のない無能な若者に見えるかもしれない。戦争真っ只中の世代からすれば同じ日本人とは思われず、涙を流される気もする。幕末の草莽の志士たちには速攻で斬り殺されかねない。同じ日本人でも時代ごとに全然違う。
つまりは、いつの時代の若者も、与えられた環境に適合するだけしかできないはずで、良い悪いというよりも育ってきた環境がただただ違うというだけな気もする。当たり前だけど。
これからも僕と若者の思いはすれ違い続けるだろう。けど、違いを理解すれば、徐々に邂逅が進み、どんな形であれどこかの均衡点に落ち着く。そして無敵の若者もやがては中年になり、さらなるニュータイプの若者と対峙するんだろう。そう思えば彼らもいつまでも無敵ではいられない。そんなことを考えさせてくれた本書に感謝。
「不安や動き出せない根本原因は、他者比較。
狙うべきは自己ベストの更新。その一択一点のみだ。」
個人的に刺さった言葉は、最後の一言。
いつの時代も変わらず真実な言葉だなと。
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ネタバレ大学で働く著者が学生との対話の中で見えてきた最近の若者の考え方をまとめた本。
変化の激しい時代、転職先でも通用できるスキルを時間をかけずに手に入れたい若者。対して、受け入れる会社は叱ると貴重な新人が逃げていく。ので厳しいことは言わずおっかなびっくり接する。・・・なんだろ言語化できない。
ブショ移動に対して、なぜそのブショに配属されるのか、どんな背景があるのか示されない。先が見えないことに不信感で新人はやめていく。
最終章ではどのように対応していくのか記されている。
ライフワークバランス思考が取り入れられて、働きたい人が働けない現状がある。日本の未来が暗いというメッセージがあふれる中で、できるときに稼いでいこうと考えるのは普通の反応だと思う。将来が不安だから、今をだらだら過ごせない。
年上より「私の時は~だったから、君たちも~したほうがいいよ(しないほうがいいよ)」と言われても、へーで終わる。
「今振り返って後悔したから、これから〇〇していこうと思う」おぅこの年でも頑張るんだ!先輩すげー見習いたいとなる。
自分の意見を言わず、頑張る姿を見せる。泥臭い先輩は格好いい。
就職氷河期世代は板挟み。頑張っても給料や役職は上がらない。最低限やって、給料だけもらう。無理に頑張らなくてもいい。との思考も共感。
個人的に弱みを見せられる現役世代の上の人は魅力的だと思う。
今の60より上の人にはなじめない考えだろうが。具体的にどうしたらいいか示してくれる人は本当にありがたい。
なんか若者大変だな~と。お金主義の考えがもっと和らげないかなぁ。
日本の将来は暗いらしいけど、自分自身の幸せを求めるなら、そんなにお金はいらないと思うけどなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ若手社員との接し方をリアルに解説した書籍
大学教授という身近で若者と接している環境から、リアルな話が展開されている
現代の若者は、我々の若い頃の何倍も上手く良い若者の仮面をかぶっている
だから上辺の声だけ聞いてもコミュニケーションは取れない
また、やる気や積極性を強いることは出来ない
聞くと当たり前のことだが、改めて自覚した
若手に心を開かせるには、自分の弱みを見せることというのもありきたりだが、やはり実際に当たっているのだろう
自分の部下との接し方を改めて見直してみたいと思った
でも、やっぱり若者とのコミニュケーションは難しい… -
Posted by ブクログ
「静かに退職する若者たち」ってある日突然予兆なく退職することかと思って読み始めたら、それよりもっと深刻(と私は思った)な状況が解説されていました。
若者たちが会社に期待することの上位に「自分を成長させてくれる場所」があって、それに対して筆者が会社は教育機関ではないとコメントしているのが妙に印象的でした。
前半はだいぶ辛い気持ちで読みました。
なんかもう世代が違いすぎて、自分は明日からどうした良いの?ってお先真っ暗な感じ。
自分の価値観に合わせてもらうのではなく、自分が時代に合わせなくてはいけないと日々思ってはいますが、なかなか簡単にはできない。
沢山のアンケート結果が載っていますが、これが事実なので受け入れないといけないのだと痛感しました。 -
Posted by ブクログ
<卒論/生活用>
①いまの大学生は他人に用意された舞台の上で「普通に」生活を送りたいと考えている。
=他人から情報を与えられることを前提に動いている。
※会社業務における「分からないことがあれば聞いてね~」の一例
②なぜ、今の学生は消極的なのか?
→大人が失敗することを恐れて生活をしているから。活き活きと働く大人や夢を大きく語る大人が近くにいないから(経済のせいでもある)
=最大の学びは人を真似すること。小さいころから人は他人を見て学ぶ。
<印象に残った言葉>
「学ばないものには教えられない」
「求めなければ得られない」
「最大の課題解決策は自己成長である」 -
Posted by ブクログ
ネタバレp135
1.企業は「主体性」や「実行力」を備える学生を強く欲しながらも、それを備える学生に対し明確なインセンティブを設けていない
2.学生は「主体的に動かれたし」というメッセージを企業からの搾取と感じ、むしろそのシグナルを発する企業を避ける傾向にある
(中略)
1のインセンティブとは、給与を高く設定する、希望の配属を考慮する、といったことだ。もし主体的に動く若者に対する明示的なインセンティブを設定できていないのなら、主体的に動いたほうが損、単なる企業側の都合のいい搾取だと学生側が判断しても仕方ない。
実際、企業は「主体的」と言いながら、その実、若いエネルギーを無下に投下してくれる学生を見つけようと必死だ。いざ見つけると今度は囲い込みに必死になる。 -
Posted by ブクログ
〈 ほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……。今、こんな若者が激増している。
令和の時代の重大異変を、イノベーションとモチベーションの研究家が徹底分析! 〉
通っている整形外科医の本棚から
『団塊の世代』の私は、もう昔話になってしまった学生闘争を体験した。
ヘルメットかぶっていたわけではありません(笑)
あれは何だったのだろう?
あのデモは?
競争、競争で追い立てられやみくもに突っ走っていた
世界は豊かになり平和になるとバカみたいに信じていた
ずっと言われた
「今の若者は分からん! 宇宙人か」
時代が移って……
現実はどうでしょう!?
「競争したくない」
「浮いたらどうしよう」
今の若者
みんな悩んでいます
どこを目指せばいいのでしょう
リタイア婆さんはそっとため息つくだけです
≪ 目立たずに 自分の場所は 穏やかに ≫