金間大介のレビュー一覧
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現在、新卒くらいの年代の社会人と定期的に1on1をしているので、若者の傾向を知るために購読。
若者から見た上司や先輩への本音がまとめられている本。著者の現代日本社会に対する思いも込められている。
若者の特徴をいい子症候群と捉えていて納得できる内容が多かった。著者が教授なだけに研究レポートを聞いているような感じ。著者が実際に生徒に対し試した内容が載っているので説得力があった。
参考になった本もいくつか掲載されていたので、そちらも読みたくなった。
1on1で実際に役立つマインドやどんな先輩像を演じたらいいかが分かった。適切なフィードバックを2日に1回の頻度ですることやアドバイスだけでなく一緒に努力 -
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この本を読んで、Z世代の特徴について知りたかったような、知りたくなかったような複雑な感情を抱きました。
失敗を恐れて挑戦する気持ちを抑えている。競争より協調、そして協調より同調という傾向が強いZ世代の特徴が、大学で学生と普段接している教授がリアルに見事に描写しています。
「手助けをしてあげているのは若者の方であり、いつの間にかその場の主導権も若者にわたっている。」という部分はドキッとする一言でした。
会社でも研修体制・マニュアル体制・福利厚生などを整えていますが、やりすぎるのも難だなと思います。ほどほどに、多少足りないくらいが良く、余白を残しておくくらいがいいのかなと感じました。 -
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自分の会社でも転職してしまう若手社員は多くいるものの、一緒に働いている時には経験がなく、肌感覚で退職の実態が分かっていないので、手に取ってみた本。
内容的には大学生〜入社5年目くらいまでの若者論と、彼らに対して大人達がどう接していくとよいか、というものかな。自分が日々接している若者からはそういう気質は感じられないのだが、それはこの本に書いてある通りうまく取り繕われているからか、はたまた自信を持ったコが多いからなのか、判然とせず。でも接し方は具体的で、参考になる。
そしてなにより良かったのは、著者が大学の先生にも関わらず、本書がとても読みやすい文章や構成だったこと。これ重要。
しかし最近は大学で -
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ネタバレ「いい子症候群」の特徴としてこんな感じのことが挙げられていました。
・周りと仲良くでき、協調性がある
・5人で順番を決めるときは3番目か4番目を狙う
・言われたことはやるけど、それ以上のことはやらない
・人の意見はよく聞くけど、自分の意見は言わない
・授業や会議では後方で気配を消し、集団と化す
・ルールには従う
・一番嫌いな役割はリーダー
・競争が嫌い
・特にやりたいことはない
etc…
私自身、「いい子症候群」の症状が多数出ているタイプの人間なんじゃないかなと思っています。ただ、そんな自分になんとなく気づいていて、私からしたらそ -
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「どうか皆の前で罵倒しないでください」はもちろんのこと、最近の若い世代は褒められることすら嫌がる…
自分自身もはや「最近の若者」ではないけど、嫌がる感覚は何となく分かる気がする。クラスメートに妬まれてイジメに遭うかもしれないから?否、総じて言うと彼らの本音はその先を行っていた。
「目立ちたくない」
「目立ちたくない」にもっと目を凝らすと、「自分に自信がない/自己肯定感が低い」になる。
冒頭でも書いたが、(2000年代後半から2010年初めまで学生だった身からすると)何となく想像できる部分もあってか、実はあまり驚かなかった。
学生時代、自信家や意識高い系もいたっちゃいたけど、本書でピックアップ -
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現代の若者の思考を、シニカルに、でも根本的な部分を紐解いていこうとする。
「欲がない」「安定志向」と揶揄される若者語りは正しいのか?
それは若者だけの問題なのか?
どんな要因があって彼らはそうなったのか?
どの世代が読んでも、現代人を知る糸口がある。
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実は塾の先生なので、首がもげるかと思うほど頷ける部分もあり、日々感じることを言語化してもらえたと思う部分が多かった。
データは活用しつつ、分かりやすくまとめることを重視しているからか、「本当に?」とデータの読み取り方については思うところもあったけれど -
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ネタバレ大学で働く著者が学生との対話の中で見えてきた最近の若者の考え方をまとめた本。
変化の激しい時代、転職先でも通用できるスキルを時間をかけずに手に入れたい若者。対して、受け入れる会社は叱ると貴重な新人が逃げていく。ので厳しいことは言わずおっかなびっくり接する。・・・なんだろ言語化できない。
ブショ移動に対して、なぜそのブショに配属されるのか、どんな背景があるのか示されない。先が見えないことに不信感で新人はやめていく。
最終章ではどのように対応していくのか記されている。
ライフワークバランス思考が取り入れられて、働きたい人が働けない現状がある。日本の未来が暗いというメッセージがあふれる中で、でき -
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ネタバレ若手社員との接し方をリアルに解説した書籍
大学教授という身近で若者と接している環境から、リアルな話が展開されている
現代の若者は、我々の若い頃の何倍も上手く良い若者の仮面をかぶっている
だから上辺の声だけ聞いてもコミュニケーションは取れない
また、やる気や積極性を強いることは出来ない
聞くと当たり前のことだが、改めて自覚した
若手に心を開かせるには、自分の弱みを見せることというのもありきたりだが、やはり実際に当たっているのだろう
自分の部下との接し方を改めて見直してみたいと思った
でも、やっぱり若者とのコミニュケーションは難しい… -
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「静かに退職する若者たち」ってある日突然予兆なく退職することかと思って読み始めたら、それよりもっと深刻(と私は思った)な状況が解説されていました。
若者たちが会社に期待することの上位に「自分を成長させてくれる場所」があって、それに対して筆者が会社は教育機関ではないとコメントしているのが妙に印象的でした。
前半はだいぶ辛い気持ちで読みました。
なんかもう世代が違いすぎて、自分は明日からどうした良いの?ってお先真っ暗な感じ。
自分の価値観に合わせてもらうのではなく、自分が時代に合わせなくてはいけないと日々思ってはいますが、なかなか簡単にはできない。
沢山のアンケート結果が載っていますが、これ -
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<卒論/生活用>
①いまの大学生は他人に用意された舞台の上で「普通に」生活を送りたいと考えている。
=他人から情報を与えられることを前提に動いている。
※会社業務における「分からないことがあれば聞いてね~」の一例
②なぜ、今の学生は消極的なのか?
→大人が失敗することを恐れて生活をしているから。活き活きと働く大人や夢を大きく語る大人が近くにいないから(経済のせいでもある)
=最大の学びは人を真似すること。小さいころから人は他人を見て学ぶ。
<印象に残った言葉>
「学ばないものには教えられない」
「求めなければ得られない」
「最大の課題解決策は自己成長である」 -
Posted by ブクログ
ネタバレp135
1.企業は「主体性」や「実行力」を備える学生を強く欲しながらも、それを備える学生に対し明確なインセンティブを設けていない
2.学生は「主体的に動かれたし」というメッセージを企業からの搾取と感じ、むしろそのシグナルを発する企業を避ける傾向にある
(中略)
1のインセンティブとは、給与を高く設定する、希望の配属を考慮する、といったことだ。もし主体的に動く若者に対する明示的なインセンティブを設定できていないのなら、主体的に動いたほうが損、単なる企業側の都合のいい搾取だと学生側が判断しても仕方ない。
実際、企業は「主体的」と言いながら、その実、若いエネルギーを無下に投下してくれる学生を見つけ -
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〈 ほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……。今、こんな若者が激増している。
令和の時代の重大異変を、イノベーションとモチベーションの研究家が徹底分析! 〉
通っている整形外科医の本棚から
『団塊の世代』の私は、もう昔話になってしまった学生闘争を体験した。
ヘルメットかぶっていたわけではありません(笑)
あれは何だったのだろう?
あのデモは?
競争、競争で追い立てられやみくもに突っ走っていた
世界は豊かになり平和になるとバカみたいに信じていた
ずっと言われた
「今の若者は分からん! 宇宙人か」
時代が移って……
現実はどうでしょう!?
「競争したくない」
「浮いたらどう -
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・若手にとって必要なのは、上司からのマネジメントではなくフィードバック
・1on1の4つのパターン
1. 目標の管理・設定・共有
2. 業務の振り返り・フィードバック
3. 他者理解・信頼関係の構築
4. コミュニケーションやダイバーシティの促進
1on1の課題
[制度に関する問題]
1. 不明確な目的(上司部下ともに、やらされ感)
2. ミーティング時間の確保の難しさ
[実行に関する問題]
3. 不十分な準備(アジェンダのない意味の無い時間、ただ部下の過度な準備も✖︎)
4. 所要時間の超過
5. 課題解決の追求(1on1は課題解決の場ではない、課題共有の場、部下からどうしても解決策を求めら