あらすじ
■■■『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』待望の続編!■■■
あなたの部下やお子さん、こんな感じじゃないですか?
仕事にも出世にも興味がない
締切が来ても残業しない
権利主張が強い
自己評価が高い
アウトじゃないけど微妙に失礼
安定志向が強い
いつでも親が味方
先輩世代から大切にされる
無菌化された労働環境
飲み会でも守られる
自分がよければそれでいい
日本の衰退を気にしない
将来展望がない日本でも十分幸せ……
前著で若者たちの「いい子症候群」をリアルに描き話題となった著者が、最新の知見とデータをもとに、再び若者心理の謎に迫ります!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最初に書かれた、ゼミの席順の分析がいきなり面白いから、一気に筆者よる、若者たちの生態分析に興味が湧いてくる。
さすが現役大学教授だけあって、学生の行動をよく観察している。そうなのよ、そう!と激しく頷いた。
確かに、「今の若者たちの興味関心は、ひたすら「横」にある。上でも下でもなく、横だ。つまり同期。」
そして、何か特別な行動を取るには、言い訳が必要。
上から目線の、的を微妙に外した本ではないぞー、なかなか良さそうだぞーと期待して読み始めた。
そして期待を外さなかった。
良い子症候群の行動特性その1
「一見素直で真面目。
言われた仕事はきっちりこなす。
協調性があって人の話をよく聞く。
呼ばれたのみ会には参加する。
上司と部下が定期的に1対1で行うミーティングなど個別で話すと、ちゃんと自分の考えを持っていると思わせる。(うー、これ騙されるんだよねー!)
縦のつながりを怖上がり、横の空気感を重視する。
先輩世代に対しどのような対応すると、正解かをよく知っている。(コレコレ)」
行動特性その2
「仕事に対する熱意がない。
人の意見は聞くけど、自分の意見は言わない。質問もしない。
言われた事はやるけど、それ以上の事はやらない。
絶対に先頭には立たず。必ず誰かの後に続こうとする。
上司や先輩組織全体に対する配慮や忖度はあまりない。
悪い報告はギリギリあるいは最後までしない。(そうなんだよ。)
プライベートを含めた自分の権利を重視する。」
その内面に隠されている心理
「目立ちたくない。
100人のうちの1人でいたい。
変なことを言っておいたらどうしようといつも考えながら行動を選択する。
横並びでいたい。上にも下にも抜けたくない。
でも自分らしさは欲しい。
いつまでも若者ラベルを貼ってもらい、それに甘え続けたい。
自分で決めたくない。みんなで決めたい。
自分のあらゆる行動に言い訳を求める。(まさしく!)
とにかく今が大切で安定した生活を送りたい。」
もお!拍手しながら読みたいくらい。
理想の上司
「プライベートに理解があって、気軽に相談しやすい人。と言っても、何も個人的な話までシェアしたいわけではない。(そうなのね)
友達のように仲良くしたいわけでは決してない。そうではなく、とことん若手のプライベートに配慮があって、何を相談しても怒らず不機嫌にもならず、とにかく丁寧に教えてくれる上司が良いのだ。やっぱり理想の塾講師の間違いですかね。」
時々入る作者のツッコミが程よくて笑える。
たった一文字に現れる無敵の痕跡
鋭い筆者の洞察力に唸った。
「あの件、どうなった?」上司がしびれを切らして聞くと、「あの件ですね。ある程度は進めたんですけれど、途中からどうしていいかわからなくなって」
ところがごく最近の若者、特に20代前半だと返し方が違う。たった一文字。
「あの件ですか?ある程度は進めたんですけど、途中からどうしていいかわからなくなって」
「あの件ですか」の場合は、自分はしっかり指示を認識しているものの、うまく進められなかったのは、どちらかと言えば調子がの責任であり、よってフォローすべきは上司の方と言う分析
たった一字の違いだけど、ほんとそう。
2025年の日本では、一歳児は50歳の3分の1しかいない
という。子供たちは、周りが大人だらけなんだなと思う。そしたら、希少な同期って,彼らにとってめちゃくちゃ大事なのかも。
この本、あちこちにオススメしました。
一読の価値アリアリです。
Posted by ブクログ
正しく相手を理解できなければ、適切な処方箋は出せないということを実感しました。データに基づく現実は、自分の理解をはるかに超えていて、また副次的に入り組んだ考え方に困惑するばかり。日本を将来に導くエンジンになるような人が国内にとどまり活躍してくれることに期待したい。何より指導者として期待される年長者は、冷静に最後の2章に書かれたことを参考に、自信をもって自分を語ることが大切なのでしょう。
Posted by ブクログ
所謂Z世代がどういうものなのか知りたくて読んでみました。
読んでみて思ったのは……今の自分の価値観や考え方と、非常によく似ているということ。
P.50~51の18項目中14個チェックが付きました('Д')
私は四十も過ぎた中年です。(結構イタイ……)
この本を読みながら感じたのは、私の場合、今の若者的な考え方や価値観に行きつくまでに、二十数年もの年月を費やしているということでした。
二十代は社会の荒波に揉まれまくり、パワハラ同然の教育指導を受け、夢に破れ……。
「あぁ、社会って自分の思い通りに動いてくれることなんて、本当にないんだな」と、実体験から学んだ末にたどり着いたのが、今の若者的な考え方だったのです。
そこに行きつくまでには、プライドを捨てて、執着を捨てて、身の丈に合わない夢や希望も捨てて。
諦めることで人生に折り合いをつけてきた過程がありました。
まるでそんな私の半生を知っているかのような著者。
P.237に書かれている文章が言い得ています。
「でも、成功体験がないからがんばらないとか、『がんばっても報われない』と思っているのは、今の若者たちではなく、むしろ親世代です」
ってことは、私たちの様子を見ている若者や子どもたちが、上記のような価値観を持っているのは当然なのでは?!
他人は自分の鏡と言いますけど、それが世代をまたいで起きているのかもしれない。そんなことを思いました。
今の若者的な考え方を持ったわたくしですが、子育て現役世代でもあります。
二十代、三十代で味わった苦しみを、子どもには経験させたくない。
そんな気持ちが先走った結果……。
「今の日本社会は『正しいことを教えてくれる大人だらけの世界』になっていないか。
その世界で成長することで、今の若者たちの正解主義は確立されてきたのではないか」
まさにそんな大人になっています。
子どもが何かやらかす前に、「あーでもない、こーでもない」と口をはさむ。(うざいくらいに)
その結果、失敗を怖がる子どもになってきている気がします。(反省)
親が子どもの機会損失を促しているではないか!!
話が変わって……。
完全に世代間分裂起こしてるじゃん!!
今の若者たちとはわかりあうの絶対無理!!
そんな嘆きが聞こえてきそうですが、同じ組織で結果を出す必要がある以上、無視できる存在ではありません。
そんな方には「第8章 先輩世代の皆さんへ」を是非とも読んでいただきたい。
ここに書かれている内容は、若者社員だけではなく、子育てにも役立つ内容だと思います。
「行動に対してフィードバックする」
価値観の違いに感情を入れるから悶々とするのです。
目に見える行動(結果)に対して意見すればいいのです。
間違っても感情を入れてはいけない。
そして、「最終章 若者世代の皆さんへ」にも、若者だけではなく、子育て世代や部下を持った人たちにも役立つアドバイスがありました。
「型は自信と安定を、個性はプライドをもたらす」
言い換えると「守破離」ということでしょうか。
型があるからこそ、個性が発揮できる。
多少の凹凸があったとしても、一般的な基礎知識(礼儀や教養)が著しく低い人間は、いくら個性が際立っていたとしても、人や社会は受け入れてくれないと思うのです。
「念を押しておくが、個性はしっかりした型の上でしか成長しない。……(続く)」
興味のある方には、ぜひこのフレーズに続く箇所も読んでいただきたい!
この言葉は、世代や時代が変化しても変わらない価値観なのではないでしょうか。
「無敵化」とは何に対するものなのか。
そこも読みながら考えると、中年世代の葛藤が垣間見えて、世代間の社会構造が浮き彫りに……笑。
金間大介さんの語りっぷりは軽快で、非常に読みやすいです。
文章が好みだったこともあり、スルスル読めました。
Posted by ブクログ
若者の価値観に対して良い、悪いと判断することで無く、そういった特性があることを認めて接しましょうといった内容でした。
今の若者は同期など横を意識し、目立ちたくは無いけど遅れをとりたくもない、現状に割と満足している、足るを知ることができていて、自己肯定感の高い人が多いとのことでした。
積極的にチャレンジする人は少ないが、上司から主体性が無い人と思われない程度の立ち振る舞いはできるという世渡り上手が多いようで、賢いなと思いました。
安定思考的な価値観になった原因は親世代の苦労を散々見聞きしているから当然そうなるよねということも納得がいきました。
上司は本当に大変だと思いますが、最後に書かれている、どう接すると良いかという筆者の結論もとても素敵でした。
以下メモ。
今の若者の興味関心はひたすら横にある。上でも下でもなくとにかく同期。
アウトではないけど微妙に失礼な態度は自己評価の高さから
現状維持ができればそれで満足。のんびり暮らせればいいと言うことらしいが、そんな現状がいつまでも続くと思っているのか?
一方で上司としても本当に主体的な部下を求めているのか?コントロール下にある中での主体性でしかないのではないか?
若者の価値観や内面を変えることは不可能(そもそも価値観に良いも悪いもないから)だから、とにかく行動に対してフィードバックせよ。行動として、できることを増やすことで自然ともっとやりたくなるのではないか。
Posted by ブクログ
この本での内容は、ここ数年、若者と仕事をする機会が多いので、ものすごく実感がある。
あの子はまさに書いてあるそのまんまやなぁと。
見た目は小綺麗で愛想が良い。仕事の説明すると、はいわかりましたと素直な返事をする。けど、対応が遅いし、成果がイマイチ。言われた事しかやらない。こちらの指示が悪かったのか、単純に能力がないのか、しかしどうも本人は悪気無さげ。何か問題でも的な態度で、こちらが戸惑う。何度かそういうやりとりがあると、なんだか無責任な奴だと思うし、一体何がしたいのかもよくわからない。なんか僕のほうが間違っているのかなと、妙に気を遣ったりする。なんだか僕が鬱になりそう。ただ、時間をかけたらそれなりな成果は上げてくれた。悪いやつではない。けど、使えるやつでもない。要はこちらが過大に期待しちゃっているだけ。ここまでやるのが普通、こうあるべきという押し付け。そんなこと最近の若者にとっては余計なことなんじゃないか。
その違和感は、本書を読んで納得。やはりそういう事だったんだと。
しかし、若者が無敵化している、というのは面白い言語化だけど、少々可哀想な気もする。彼らは無敵というよりも、無敵になっても大丈夫な環境があるからそれに適合しているだけって言う気もする。
僕は昭和生まれの就職氷河期世代。僕も与えられた環境に適合してきて今まで生き抜いてきた。学生時代にファミコンで育って、ヤンキー文化にも触れ、なんかバブルが崩壊したらしいと聞き、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、911のアメリカ同時テロが起きた。社会人になっても職場はまだ昭和の香りが残り、サービス残業やパワハラ、アルハラ当たり前のブラックな環境であってもそれなりに楽しい時代だった。リーマンショック、東日本大震災と経ていくと、なんだか人口減少社会ということでアベノミクスだなんだかんだで労働環境が変わり、なんだかよくわからない間に職場はホワイトな感じになってた。そして、中年になった僕は無敵化した若者に気を遣いながら仕事をすることに。。。いま、この現在地。
僕らの世代が、20年くらい上のバブル真っ盛りに若者だった世代を見ていて、なんか好き勝手にやっていて、ある意味無敵やなとも感じた。10年上くらいの世代はやや中途半端な印象。一個下の世代はまだ素直。その次ぐらいからよくわからなくなり、20年離れた最新の若者はまさに無敵な印象。さらにその下、つまりは自分の子供の世代は、いったいどうなっていくのかしら。単純に上下に2、3個離れた世代は無敵に思えるだけなのかも。頑張る世代→無敵な世代→頑張る世代→無敵な世代→∞みたいな世代を超えたバイオリズム。
戦後の復興期のリゲインな若者からすれば僕らはどうしようもやる気のない無能な若者に見えるかもしれない。戦争真っ只中の世代からすれば同じ日本人とは思われず、涙を流される気もする。幕末の草莽の志士たちには速攻で斬り殺されかねない。同じ日本人でも時代ごとに全然違う。
つまりは、いつの時代の若者も、与えられた環境に適合するだけしかできないはずで、良い悪いというよりも育ってきた環境がただただ違うというだけな気もする。当たり前だけど。
これからも僕と若者の思いはすれ違い続けるだろう。けど、違いを理解すれば、徐々に邂逅が進み、どんな形であれどこかの均衡点に落ち着く。そして無敵の若者もやがては中年になり、さらなるニュータイプの若者と対峙するんだろう。そう思えば彼らもいつまでも無敵ではいられない。そんなことを考えさせてくれた本書に感謝。
「不安や動き出せない根本原因は、他者比較。
狙うべきは自己ベストの更新。その一択一点のみだ。」
個人的に刺さった言葉は、最後の一言。
いつの時代も変わらず真実な言葉だなと。
Posted by ブクログ
大学教授である著者が数多の統計や自分の経験から今の若者がどのようなものでえるかを考察している。
無敵化する若者というタイトルの印象とはかけはなれた、正解を選び続けなければならない中をバランスとりつつ進んでいくナイーブな若者たちが浮かび上がってきた。
不況の中自分たちのようにならないようにと子どもに先回りをし失敗させずに育ててきた親世代、まさに自分のことだと思った。
終盤での各世代に向けた筆者の語りかけには愛情があり、個人1人1人を尊重する姿勢に自分もそのように人と接していきたいと思えた。
Posted by ブクログ
今の若者とは?
・頑張る!のは嫌だけど平均値にはいて社会に変化があっても生き残りたい。
・社会はこれ以上良くならないとは思いながら、ありのままの自分を肯定している。
・日本は好きだけど日本のためには頑張る気はない。
→人生には運やコネが必須と考える。
・日本では働く世代の幸福感が低い
・話せないし、話さない。→ストーリー伝えるのが苦手
・子育てにお金がかかる。→かかるけれど、周りに合わせた子育てにはお金がかかるの言い換え
り
・自発的に動くことを恐れているからこそ恋愛しない→お見合いなどの用意された状況が求められている?
なぜこうなった?
・親が氷河期世代で、その不安を投影したかのように親が安全な道を歩ませている。
→ファスト教養を求める理由
・周りに遅れていると思われたくない。
・楽をして社会で通用するスキルが欲しい
→スロースキルがあってこそファストスキルが役立つ
ただファストスキルという型は安定した人材育成には必須。再現性と正確性
スロースキルが個性を作り出す
チャンスのドアにはドアノブがない。自分からは開けられない。誰かが開けてくれた時に迷わず飛び込んでいけるかどうか。
Posted by ブクログ
現在の若者たち、いわゆるZ世代の行動の奥にある心理をデータに基づいて解説されていた。
自分は28歳で、心理については当てはまると思うことも結構あったけど、原因に関しては本に書かれていたような親の影響は、自分には完全には当てはまらないと思った。自分は幼少期からの身体的なハンデに伴う経験が、消極的な現在に繋がっていると考えている。けれど、理由は違えど、同じような性質に繋がっているというのがなんだか面白いなと思った。
また、欲求バレが恥ずかしく、主体的な行動に言い訳を求めるというのが、まさに自分に当てはまると思った。どうしてそうなったのか、他の人もそうならば、それはやはり学校教育の結果なのだろうか。全ての人が同じような親を持ち、同じような友達を持ち、同じような経験をするわけではない。けれど多くの若者が似たような心理を持ち合わせているのは、やはりなにか共通点があるのだろう。その点ではやはり学校教育と、親の影響を受けた子供たちが互いに影響し合うことにあるのかもしれない。また、SNSの出現といった社会環境も世代ごとに共有される影響のひとつだろう。
インプットよりもアウトプットをというのはまさに課題に思っていたことであり、耳が痛かった。避けるのではなく自分にできる形で行っていこうと思った。