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■■■『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』待望の続編!■■■
あなたの部下やお子さん、こんな感じじゃないですか?
仕事にも出世にも興味がない
締切が来ても残業しない
権利主張が強い
自己評価が高い
アウトじゃないけど微妙に失礼
安定志向が強い
いつでも親が味方
先輩世代から大切にされる
無菌化された労働環境
飲み会でも守られる
自分がよければそれでいい
日本の衰退を気にしない
将来展望がない日本でも十分幸せ……
前著で若者たちの「いい子症候群」をリアルに描き話題となった著者が、最新の知見とデータをもとに、再び若者心理の謎に迫ります!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
めっちゃ面白かった。書きたいことがありすぎてレビュー長くなりすぎた。
自分もまだ社会人としてはベテランという領域ではない、中堅に差し掛かったくらいの会社員である。
最近の若者(という言い方がおじさん臭いが)は、自分とは価値観が近い部分はあるが、違う部分も多い気はしている。
ベースとしてすごい良い子が増えたなと思うけど、上の世代に対するリスペクトが欠けていて、ちょっと失礼だけどアウトではないようなことをやる人が増えたな、という感じ。あときれいな男子がめっちゃ増えた。
あとインスタとか見ていると、中学生・高校生の男子が母親を「ママ」と呼び、「ママ」とめっちゃ仲良くしている。信じられない。いま反抗期がない子どもが増えているらしいですね。(このあたりは本書6章で語られる)
「最近の若者」エピソードとして、個人的なものが2つある。プライベートな会話の中でのことである。(このレビュー読んだ方、共感される方がいれば教えてください)
・男子が年上に対して用いる一人称が「俺」
・自分の世代では「僕」または「私」しかありえなかった
・会話中に「ヤバ!」「えぐっ」といった言葉を丁寧語の語尾を付けず感嘆詞的に使う
・自分の世代では「ヤバいっすね」「エグいですね」しかありえなかった
これはアウトではないし、あまり失礼でもないんだけど、自分は絶対やらないな、というもの。
むしろ年下にやられてみて初めて、年上へのリスペクトの表現として自分が自然にやっていたのだなと思ったし、今の若者はこれを無礼だとも思っていないだろうから、まあいいか、とはなっている。
自分は30代半ばだが、我々世代は、学校が途中から週休2日となり、ゆとり教育が始まる直前で卒業し、リーマンショックから日本経済が回復した後に就職し、AIバブルの直前で、比較的日本企業が元気だった。新卒市場は、今ほどではないがどちらかと言えば売り手市場だった。
友人・同世代の感じとしては、ガツガツする人もいるし、まあほどほどに頑張ろうという人もいたが、正解が降ってくることを待っているような姿勢の人は多くはなかったと思う。
自分が何になりたいのかわからない、的な悩みは若者あるあるの悩みはあったものの、「周りに置いていかれたくない、でも突出はしたくなくて平均でいたい」という感覚は強くなく、「みんなそれぞれ悪いことをしてなくて楽しくやれればいいんじゃない」という世代だと思う。でも因果応報的な考えはあって、頑張らなきゃ落ちぶれるし、現状維持でいるのも大変、だからそれなりに苦しんで頑張る必要はあるよね、という真っ当な感覚は持っている。
1985~1995年生まれって、そんな感じじゃないかと思う。
派遣切りとか、リストラとか、そういったことを中学~大学生のときによく聞いていたから、社会は大変だ、という感覚はある。ただ自分が就職するにあたっては、比較的そこまでひどい状況も脱していたから、まあ好きなように生きるのもいいけど頑張るところは頑張ろうね、社会は自分をお客様と思ってくれないよ、みたいな世代だと思う。
で、本書では、具体的に今の若者(1995年~2010年生まれのことだと思う)がどういう行動や思考様式を持っており、それはなぜか、ということが解き明かされる。
会社に入っても丁寧に扱われることを当然と考えており、「してもらい上手」。ただ仕事上しっかりした受け答えはできているように見える。上の世代に対する気遣いができているように表面上見えるけど、最低限のことしかやりたくないし突出したくないけど怒られてプライドが傷つけられるのが嫌で、特段成し遂げたいこともない。今に自分にまあまあ満足していて、このままでいいと思っている。
こうした人が増えると、社会の成長が止まる気もしてちょっと怖い。人間の欲同士の競争によって社会が改善されていく、という思想に立つ資本主義では、競争が起こらなければ社会は良くならない。
ただ働きアリの理論ではないが、2割のイノベーターがいればまあいいんじゃないという気もするし、今の若者が10年経って酸いも甘いも経験し、やっぱり人生甘くないなとなれば、自然と社会で活躍できる世代になっていくんじゃないの、という楽観的な考えも個人的にはある。
ここからは本書に書いてあったことで、自分が意外に感じたものを挙げていく。(今の若者からしたら何が意外なんだろう、という感じだろうか)
・大学生の就職にあたって、リスクやチャレンジよりも、マニュアルや安定性を求める人が増えた
・大学院生は大学生よりもさらにそうした傾向が高く、個々の人材の専門性よりも企業の技術・ブランドなどを重視する傾向が高い(え、なぜ大学院に進んだの??専門性よりもジェネラルスキルなの??)
・20代の幸福度は、他の世代の幸福度よりも高い。自分に自信はないがそれを認めて、それでいいよね、と幸せを感じている感覚(最近の自己啓発と言えばこういう考えが多いよね。「辛いよね、でもそれでいいんだとまず認めよっ?」みたいな)
・成功は努力よりも運やコネだと思う割合が、他の世代よりも高い。努力派と運・コネ派は半々。努力とは才能や環境に恵まれた人がするもの、と思っている。(「親ガチャ」という言葉がこの感覚をよく表していると思う)
・飲みニケーションが必要だ、と思う割合は他の世代と変わらず35%程度
・若者にとって飲酒は、特別なときに予定を立ててやるもので、日常にあるものではない(これはたしかに!と思った。「飲みましょ」ではなく「ご飯行きましょ」と言われることが多い)
・むしろ上の世代のほうが、上司と飲み会に行きたい割合が少ない。若者は意外と先輩や上司の考えを飲み会で聞きたいと思っている(4割程度)
・男女コミュニティはきっぱり分かれる。大学の講義室でも、頼れる相談相手としても、同性で固まる傾向があるが、それは異性と関わることが「リスク」だと認識されているから。異性好きとか思われたくないらしい。(大学で男女が分かれる、という感覚は自分のときはなかったし、今のほうがもっと垣根がないと思っていた。平等が悪い方に作用していそう。)
・「同性で一番親しい人と知り合った時期」が「小学校時代」であるとする割合が増加しているとのこと。(自分としては高校と大学の友達に一生の友達が多い。大学時代の友達はその後の人生で具体的に助けになる場面が多いと思うのに。もったいない)
・恋愛経験率はどんどん下がっている。恋愛はメンタルを不安定にするリスク要因だと考えられている。とにかく失敗したくない、というのが今の世代。当然恋愛は失敗のリスクだらけなのでやらない。
・結婚して子どもが欲しいグループと、結婚も子どもも不要グループで大きく二分されている。結婚だけしたい・結婚にこだわらず子どもだけ欲しい、とする割合は18%程度。
・結婚したら子どもは持つべき、という思想は持っているっぽい。だが、子育てという意味でも周りから遅れも進みもしたくない。そうすると塾に入れたり習い事をさせたりいろいろな経験させるにはお金がかかり、若者にお金がないという状況でそんな余裕はないから子育てしたくないと考えるのでは、というのが筆者の考え。
・お見合い結婚は2013年ごろから若干増えつつある。何をするにも自分で決めたくない、言い訳が必要な若者にとって、周りのおせっかいで結婚相手を自分で決めなくてよいのは好都合なのでは。
・今の若者がこうなっているのは親のせいではないか。親世代はバブル崩壊のすぐ後から社会人経験を始め、結婚・子育てをしてきた。社会に出たときからすべてが「失われた34年」に含まれる。そんな中で、子どもにも同じ苦労をさせたくない、と思うのは当然だろう。が、親自身が子育ての中で周りから白い目で見られたくない。だから子どもに正解を教えて、間違ったことをさせないようにする。子どもを守っているふりをして、実は守っているのは自分自身の自尊心や体裁であり、それに付き合わされた子どもは、生涯通して不安を抱えながら、正解を与えてくれるところへすり寄っていく。
そして、若い世代への接し方について先輩諸氏へのアドバイスも。
・考え方を変えさせるのは無理だし、正しくない。だって価値観の違いなのだから。
・まずは、自分の仕事のどんなところが好きで、何を大切にしているかを、ちゃんと言語化して伝えること。
・気持ちではなく行動にフォーカスする。そして、行動に対してフィードバックを返す。
・行動変容をさせようと思ったとき、やる気や意欲を高めるのではなくて、まずは行動を支援して、結果として気持ちを支えることにしよう。
自分も今の若者(?)らしく、自分が責任を持ちたくなくて周りが決めてくれればいいのにと思うこともあるし、大きな成長は求めていないし、日本社会が衰退しても関係ねえや、と思ったりはしている。
でも、本書の射程にある若者とは結構違うなと思う部分は多かった。
自分も上昇志向は強くはないけど、まわりに「してもらう」のではなく、一人のプロフェッショナルとして自立し、自分で正解を探していくことは、社会で行きていくためには必要だと思っている。そのためのもがきが必要であると思っている。就職したときからそう思っていた。
このリアリズムが今の若者にないのかもしれないな、と思った。けどまあやっぱ、そんなの働いていたら勝手に気づくんじゃない、って気もします。
気質的にそうじゃない人がもともと多いとなると、社会全体としてチャレンジとかイノベーションの総量は減るのかもしれないけど。。
あと前提として考えておきたいのが、この本に書かれている「若者」というのが誰を指しているのか、ということ。
今の10~20代を指していることは明確なのだが、居住地域・学歴・家庭環境などが違うと、かなり状況が違うのでは?と感じた。
例えばだけど田舎のヤンキーってどうなんだろう?とか。
本書は比較的高学歴で、家庭環境の良かった若者の話をしているように感じたけど、どうなんでしょう。
Posted by ブクログ
職場において若手と接していると、若手の「空気を読まない」、「権利ばかり主張する」といった発言や行動に、自分との価値観の違いを感じており少し悩んでいたところ、本書に出会いました。
本書は、各種調査のデータに基づき、執筆されているため、読んでいてとても納得感があります。
特に、第7章の「なぜ「安定志向の若者たち」は生まれたのか」において、現代の若者の親世代がバブル崩壊後の世代であり、不安感から子供のために子育てを安全路線に走った結果、若者が安定路線を重視する気質を身に付けたとの分析や、少子化等により減少した貴重な若者たちを学校や会社は辞めさせないために手取り足取り過保護にしているとの主張は、腑に落ちました。
また、第8章の「先輩世代の皆さんへ」において、若者との接し方についての提案がされており、価値観の違いを矯正することは困難であり、お互いを理解することが重要との主張は、戦前と現代における価値観の違いの例から理解しました。(させられました。)
今後、お互いにとって更に過ごし易い職場環境にしていくため、若手たちを少しでも理解したいと思います。
Posted by ブクログ
p232 大切なのはあなたがどれだけ本音で話せているか。
就活を通して感じたことをそのまま言ってくれてる文章。どれだけ会社の人がいい所だけじゃなく悪い所もありのままを話してくれることが大切なのに、良いところだけを主張してくる人事の人達。どうにかしてくれません?
p263 共感できないことにも興味をもつ。興味は意図的に持つことも可能だ。
意外といいこと学べるなって後から思うかもしれない。自分の価値観で遮断してしまうのはもったいない。
そして意識、価値観を変えるのは難しいし、することじゃない。自分がこれまでなにを感じてなにを選択してきたのか、それを本音で話すことが大切だと感じた。お互いを理解する。橋を掛けることが大事。
大事なこと。
チャンスがあったら迷わず飛び込む。
チャンスを掴むと決めたら誰かに伝える。そして併走してもらう。
インプットよりアウトプットを。
型にはまったことを基盤にしつつ、その上に個性の柱を立てる。
Posted by ブクログ
前半はZ世代(自分よりも10個くらい違う)
の価値感が社会や経済、親子関係に基づいて形成されたものであり、それによる性格や行動の特徴があるんだという理解。
※会社を塾、上司を塾講師と勘違いしてる?
※行動するには理由が必要
また後半では、価値感を変えようということではなく理解した上でその世代に対して何ができるのかを学んだ。
価値観を変えよう(やる気をだせ)という話ではない
感情ではなく行動へのFBをする
→だからこそ行動で示すことの大切さを教えたい
ありのままの自分の経験や感情を語る
全体を通して、30歳のわたしにも無敵化する若者の特徴について、目立ちたくない周りと平均でいたいというのはギリギリなかった世代な気がする。(目立ってなんぼ、酒飲むぞ、ベンチャーバリバリで安定とはみたいな。)
一部かなり解像度高くわかる部分もあるし、実際当てはまる部分もあり、ドキドキしながら読んでいた
例えば
努力するのはもともと才能がある人がすることだとか。
一番最初の席のやつもわかる。
最後の若者に向けた言葉もすごく自分ごと化して刺さった。まさに安定思考に紛れつつ、実は納得してない層がわたしで、飛んできたチャンスには絶対に飛び込むというのはだからこそ決めていたことでもあった。
あとはインプットよりアウトプット型を身につけて個性を足すという作業
ファストスキル、スロースキルの大切さ。行動しないと身につかないことで差はつく。
をすごくは納得したし頑張ろうと思った。
総じて知れてよかったので読んでよかったす!
Posted by ブクログ
最初に書かれた、ゼミの席順の分析がいきなり面白いから、一気に筆者による若者たちの生態分析に興味が湧いてくる。
さすが現役大学教授だけあって、学生の行動をよく観察している。そうなのよ、そう!と激しく頷いた。
確かに、「今の若者たちの興味関心は、ひたすら「横」にある。上でも下でもなく、横だ。つまり同期。」
そして、何か特別な行動を取るには、言い訳が必要。
上から目線の、的を微妙に外した本ではないぞー、なかなか良さそうだぞーと期待して読み始めた。
そして期待を外さなかった。
良い子症候群の行動特性その1
「一見素直で真面目。
言われた仕事はきっちりこなす。
協調性があって人の話をよく聞く。
呼ばれたのみ会には参加する。
上司と部下が定期的に1対1で行うミーティングなど個別で話すと、ちゃんと自分の考えを持っていると思わせる。(うー、これ騙されるんだよねー!)
縦のつながりを怖上がり、横の空気感を重視する。
先輩世代に対しどのような対応すると、正解かをよく知っている。(コレコレ)」
行動特性その2
「仕事に対する熱意がない。
人の意見は聞くけど、自分の意見は言わない。質問もしない。
言われた事はやるけど、それ以上の事はやらない。
絶対に先頭には立たず。必ず誰かの後に続こうとする。
上司や先輩組織全体に対する配慮や忖度はあまりない。
悪い報告はギリギリあるいは最後までしない。(そうなんだよ。)
プライベートを含めた自分の権利を重視する。」
その内面に隠されている心理
「目立ちたくない。
100人のうちの1人でいたい。
変なことを言っておいたらどうしようといつも考えながら行動を選択する。
横並びでいたい。上にも下にも抜けたくない。
でも自分らしさは欲しい。
いつまでも若者ラベルを貼ってもらい、それに甘え続けたい。
自分で決めたくない。みんなで決めたい。
自分のあらゆる行動に言い訳を求める。(まさしく!)
とにかく今が大切で安定した生活を送りたい。」
もお!拍手しながら読みたいくらい。
理想の上司
「プライベートに理解があって、気軽に相談しやすい人。と言っても、何も個人的な話までシェアしたいわけではない。(そうなのね)
友達のように仲良くしたいわけでは決してない。そうではなく、とことん若手のプライベートに配慮があって、何を相談しても怒らず不機嫌にもならず、とにかく丁寧に教えてくれる上司が良いのだ。やっぱり理想の塾講師の間違いですかね。」
時々入る作者のツッコミが程よくて笑える。
たった一文字に現れる無敵の痕跡
鋭い筆者の洞察力に唸った。
「あの件、どうなった?」上司がしびれを切らして聞くと、「あの件ですね。ある程度は進めたんですけれど、途中からどうしていいかわからなくなって」
ところがごく最近の若者、特に20代前半だと返し方が違う。たった一文字。
「あの件ですか?ある程度は進めたんですけど、途中からどうしていいかわからなくなって」
「あの件ですか」の場合は、自分はしっかり指示を認識しているものの、うまく進められなかったのは、どちらかと言えば上司の責任であり、よってフォローすべきは上司の方と言う分析
たった一字の違いだけど、ほんとそう。
2025年の日本では、一歳児は50歳の3分の1しかいない
という。子供たちは、周りが大人だらけなんだなと思う。そしたら、希少な同期って,彼らにとってめちゃくちゃ大事なのかも。
この本、あちこちにオススメしました。
一読の価値アリアリです。
Posted by ブクログ
過去の2作も読んだ上で購読。。
現代の若者の特徴を理解するのに役立つ内容だった。周りには、Z世代と呼ばれるような若者はあまりいないので、実感することは少なかったが、特徴を押さえるのに役立った。特に、目立ちたくないという意識が高く、挑戦しないような印象を覚えた。上の世代が、苦労や苦い思いを経験して、改善した結果を享受しているということは、若者に理解してほしいと感じた。
メンタルは弱い印象があったが、守られているからこその権利主張が強いので、鬼強メンタルだと思った。
気をつけようと思ったことは、若者やZ世代のように一括りにして分かった気になろうとせず、個々によって特徴は変わるということは忘れないでおきたい。
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