漆原友紀のレビュー一覧
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“「……この穴のうち 外へつながって いるのは この鎖の先の ひとつだけ だという
それ以外は どれも どこかの 密室に つながっていて 中からは 開ける事は できない
こういった 大虚<おおうろが 数限りなく 存在している
お前の 姉さんが この虚穴<うろあなの どこかを通った 可能性すら ひどく低い
お前が 手を尽くしても 追いつく ものじゃない
綺 諦めてくれ」”
「虚繭取り」
ハッピーエンドでよかった。
「一夜橋」
切ない。
「春と嘯く」
「籠のなか」
最後をどうとらえていいものか……。
「草を踏む音」
“「………… 目が眩む――」
『―― 早く出た 方がいい
“空吹<うそぶき”は 木につく 花の形 ……だったな
――どれも 普通の 花にしか 見えん……
――手がかりは 一体どこに ある――?』
「……! ―――― 匂いが 変わってる ………… ……何だ?」
『急に体が…… 冷えてきやがった 手が…… 動かねえ……
――何で あの蝶だけが ――――?』
「…… こいつ ……!
………… くっそったれ
……わかった ってのに…… 眠くて しょうが ねえ……」
どさっ” -
Posted by ブクログ
“自分の 愛でてる ものが 異形のモノ だって事 忘れたか
『…… わかってる つもりがった が…………』
「さすがに 応えた ようだな」
「戻ったか ―― 軽口たたける くらいの材料は あったんだろう な……」
「大丈夫 きっと 助ける」”
化野先生とギンコってどういう仲なんだろう。
「錆の鳴く聲」
「海境より」
ちょっと切ない。
「重い実」
「硯に棲む白」
「眇の魚」
ギンコの昔の話。
“「……なあ ヨキ 夜 山を 一人で 歩いているとな
さっきまで道を 照らしていた月が 急に見えなく なったり
星が消えたりして 方向がわからなく なる時がある
……それは 普通にも ある事だが さらに自分の名前や 過去の事も 思い出せなく なってるようなら
それは トコヤミが 側に来ている ためだ
どうにか 思い出せれば 抜けられると いう」
「……どうしても 思い出せない 時は?」
「何でもいい―― すぐ思いつく名を つければいいそうだ」
「そんなんで いいの?」
「その代わり 前の名だった 頃の事は 思い出せなく なるそうだがね …………」” -
Posted by ブクログ
“「………… お前も 蟲師か」
「蟲の話 集めてんだろ? 協力すれば 「狩房文庫」 閲覧できると 聞いたんだが」
「……悪いが 帰ってくれ
蟲を殺す話は もう たくさんだ」
どさっ
「じゃ 殺さねぇ 話しな あ―― そっちの方が 随分多いな」
「いや それでは 役に――」
「え―― まずは 黒子を食う 蟲の話」
「…… 黒子?」
「ん 何か 今 言いかけた だろ」
「……いや いい 話してくれ 蟲の話……」”
「やまねむる」
ムジカーー。悲しい。
「筆の海」
「露を吸う群」
蟲を選んだ女の子。
「雨がくる虹がたつ」
珍しくおっさんがメイン。
「綿胞子」
ちょっぴり薄気味悪いかも。
“「なぁ ……ギンコ と言ったな」
「ん」
「あんただって 何か目的があって 旅してたんじゃ ないのか
何故こんな…… 通りすがりの者に 手を貸す」
「だから 俺も それ 見たいだけ だよ」
……特別 目的があって 旅してるわけじゃ なくてな…… でもまぁ…… ずっと 虹蛇<こうだ 探してるわけにも
とりあえず 俺は…… そうだな 立秋までに 見つからなきゃ 手を引くよ そういう 契約なら いいだろ?」” -
Posted by ブクログ
短編集。
「岬でバスを降りたひと」と「迷宮猫」以外は、志摩冬青(しま そよご)名でラポートから出ていた「バイオ・ルミネッセンス」の作品の再録(一部を除く)です。
独特な世界観と、漂う空気、間の取り方は「蟲師」に感じるものと同じだと思います。
個々の作品の内容には触れませんが、優しさと懐かしさ、どこか切なさを感じるのは、すべての作品に言えることです。
ちなみに、「バイオ・ルミネッセンス」でこちらに収録されなかった作品は、「白髪ヶ原」の続編にあたる「草雲雀」という作品です。
◆収録作品 ◆
「岬でバスを降りたひと」 / 「迷宮猫」 / 「サンゴの子」 / 「黒い指」 / 「誰そ彼」 / 「銀河の眸」 / 「バイオ・ルミネッセンス」 / 「うたかた」 / 「花咲く家路」 / 「海と優しい目」 / 「夏の宇宙」 / 「海の底 川の底」 / 「白髪ヶ原」 / 「化石の家」 / 「雪の冠」 / 「Mar-man」 / 「虫師<青い音楽>」 / 「虫師<屋根の上の宴>」