おさつのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ児童向けなのでさらさらと読める
全て言語化しなきゃダメ?や周りの大人が対応しなきゃいけなかった、など、共感した。
日頃から、推しなど依存先は多い方がいいよ、1番の推しは自分でいてね、と子ども達に伝えているので、依存先がたくさんあればそれば自立、という言葉にも納得。
中2の娘も面白くて数時間で読破してくれて嬉しかったが、こういうのって結局恋愛に結びつけるね、と…恋愛に興味がある年頃がターゲットだしね
主人公は悩みながらも、自分の気持ちを良子さんや矢口くんに伝えるのが上手だな。
下手な相槌やアドバイスをせず、話を聞く、大人に大事なスキルだなと身が締まる思い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ婚約者を事故で亡くして眠れなくなった女性が、たまたま入った寝具店で店長に親身に接してもらい、その後その店でパートとして働き始めます。そこでさまざまな理由で眠れなくなって悩んでいるお客様や、仕事仲間との交流を通して、少しずつ前に進んでいきます。
ストーリーもよかったけど、時々出てくる接客シーンでの枕やマットレスの説明が興味深かったです。あとから知ったことには、著者は寝具店で働いていたことがあるそうです。読み終わった今、自分に合う枕とマットレスが買いたくてたまりません。
ラストはちょっと切なかったので、主人公のその後が気になります。幸せになっていてほしいです。 -
Posted by ブクログ
「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにする、というお話。
児童書に分類されるらしいですが、中々読み応えがありました。
ネタバレしない範囲で言うと、思春期の高校生の複雑な頭の中を言語化したような、言葉がどんどん溢れてきてしまうような文章がとても魅力的でした。
「杉本くん」のようなケースはあまりないかもしれませんが、登場する誰かには共感ができて、そこから学びを得ることができるのではないでしょうか。
環境の変化を受け入れることの難しさを感じた人には是非手に取っていただきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ児童書だけどそう思わせないぐらい面白い展開。最初に殺したいと言った時はギョッとしたけど、まさか自殺やグリーフケアの話に繋がるとは。すごく良くできているし、読ませる。最初ん?って思ったことがどんどん見え方が変わっていって明らかになるという展開で面白い。さらに学びもある。最初はくん付けだからクラスにいるわがままで嫌な男の子だと思っていたけど、女の子だったし、わがままなんじゃなくてヒロにしか心のうちを開かせなかったのか。大人にも子どもにも読んでほしい。素晴らしい本。ミトさんも大人として、対応しなかったのは悪かったと思ってるところまであるのがすごいなと思った(語彙力)。一つのことに頼っているのは依存だけど、依存先が複数あればそれは自立。覚えておきたい言葉。
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Posted by ブクログ
ネタバレ児童書好き仲間の紹介で読みました。ドキッとする刺激的なタイトルと、それに逆らうようなかわいいイラストの表紙絵。
ページを開くと「もしあなたが悩みや不安をかかえてこまっているときには、相談できる場所があります。」と書いてあって巻末に相談先が掲載されている。
う~ん、なんかモヤモヤするな~。
読んでみると、よく考えられた構成の物語だと思いました。
主人公ヒロは複雑な家庭環境の中で生活している高一の女子。以前からの友人杉森君に不満があり、殺したいと思い、その理由を15個考えながら物語が進みます。
その中で徐々に家族のことも杉森君にしてあげられなかったことの後悔も整理されていきます。
結末には納得するけれど、なんかモヤモヤするな~。
モヤモヤの理由その1
これって児童文学なの?それともYA向けの心の問題予防啓発のための実用書なの?
あとがきの解説が心理士の人だったり、最初に書いたけれど
相談先リストを巻末に載せていたりして、誘導?。
文体が若い人の口語体なのに反して、心理士の解説が生真面目な分析調なのもとても違和感ありました。
もしかして、この本を読んだせいで自殺やリストカットする人が増えたり、出版社に苦情が来ると困るから相談先を書いたのだろうか、なんて勘ぐったりもしました。
モヤモヤの理由その2
この物語には素敵な大人もひどい悪人もでてこない。ちょっと天然な感じの主人公が15回もかけて、まわりくどく杉森君を殺す理由を考えてる。それは何故なんだろうとモヤモヤしながら考えました。
物語の後半に
「けんさくすればすぐにわかることだった。なんで私はすぐに調べなかったんだろう。今みたいに指ひとつ動かせばすぐにわかることだった。手に取るように簡単に」
と主人公のヒロに言わせています。
そうか、ここが著者が言いたかったところなのかもと思いました。
今の世の中は検索すればすぐに答えが出てくるから、
だからこそ早わかりせず15回かけて
「なぜ杉森君を殺したいのか」(なぜ杉森君は死んでしまったのか、なぜ止められなかったのか)
考える必要があったのかも知れません。
読んだ私もモヤモヤしながらいろいろ考えることができた物語でした。
小学校高学年から大人まで向け。第62回 野間児童文芸賞を受賞。映画化されるそうです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルと表紙絵から想像したのは、なんらかの理由で眠れない女子が、様々なアドバイスをもらいつつ、睡眠と生活を立て直していく話。ざっくりとはそうなんたけど、思ったより重い感じだった。
主人公の依里は、婚約者の直樹を事故で亡くしている。出張だと言って、既婚者の女性と温泉旅館に泊まり、帰りにバス事故で2人とも亡くなったのだ。眠れなくなった依里は、たまたま訪れた寝具店でお勧めの寝具を一式買って、どうにか眠れるようになる。そして、今はその寝具店でパートとして働いている。そこへ偶然、直樹と共に亡くなった女性の夫、高橋が客として訪れ、直樹に囚われていた依里に少しずつ変化が…。
話の核として、連れ合いを不倫の果てに亡くしたかもしれない、依里と高橋の心の軌跡がある。
そこへ依里の仕事を通して、枕やマットレス、羽毛布団の知識が披露される。私は、すごく勉強になった。
もう一つ、寝具店のパワハラマネージャー、お客さんのモラハラダンナ、自分のことは後回しになりがちなお母さん、など、抑圧される女性の描写もある。そして、依里と高橋も、自覚ある無しの違いはあるものの、相手に合わせてしまう面があるという推察が語られる。相手が亡くなってるだけに、自覚のなかった依里は特に複雑だろうなあ。2人が本当に不倫関係だったかどうかは、直樹が巻き込まれた感があり、でも真相は永遠にわからない。依里も高橋も私もモヤモヤである。
依里と高橋が、2人で事故現場を訪れ、なんらかの区切りをつけられて、それぞれ自分の人生を考えられるようになったのは、後味の良いラストだった。2人は今後付き合うのかどうかは、ちょっと曖昧なままで消化不良だけど!