おさつのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心が軽くなる本。
【「他人より良い生活」=「誰もが憧れる生活」をしなければ今までの努力を無駄にしてしまうという「呪い」にかかってしまっていた。】
自分がまさしくこの状態でした。
その状態に最近すごく疲れてて
出会ったのがこの本。
【仕事帰りに唐揚げをほおばることを幸せに思う大人になれたなら、努力の回収に成功してるに決まってる。】
この言葉に救われました。
本当にこれでいい。
そして、『今自分幸せじゃん』って
気付かされました。
頑張りすぎなくていい。
頑張りたいときに頑張ればいい。
毎日を『やるべきこと』で埋めてたけど
『やりたいこと』で埋めていこう。
そう考えたら今の状況 -
Posted by ブクログ
昨年出会った私のおくすり本
しんどくなった時に開くと決めている
イラストの可愛らしさ、内容の温かさ、全部優しかった
読んだ後、とても前向きな気持ちになれたので、
よし!明日から頑張るぞと思ってしまったが、
すぐに「がんばらないことをがんばる」のだと訂正した
この本をAさんにおすすめしたら、
AさんがBさんとCさんにおすすめして、
私はBさんとCさんに感謝された
「素敵な本をすすめてくれてありがとう」と
いつの間にか輪が出来ていて幸せな気持ちになれた
その後、私はまだこの本を開いていない
じわじわと効いて、ゆるいマインドを継続させて
くれているのかな
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Posted by ブクログ
婚約中の彼を事故で喪い、しかも年上の既婚女性と共にいたということで眠れなくなった女性が、デパートの寝具売場で働くことになります。
読んでいくうちに、自分に合った枕、マットレス、掛布団って、熟睡するために大切なんだなと改めて思いました。著者が以前寝具店店員だったこともあって、寝具の選択はその人の頭の大きさや体型などと関わりがあることなど、詳しく書かれていました。
小説では、わかりやすいセクハラとパワハラ、そしてわかりにくいモラハラについても書かれていました。人を愛することは、その人の気に入るようにすることではないと気づかされました。
悲しみと共に過ごし、語り合い、向き合い、そして自分を生き -
Posted by ブクログ
ネタバレ引き込まれて2日で読み終えた。辛くをも大好きな人に出会えて、大切にしてもらえたと主人公依里が深く思うシーンがよかった。亡くなった婚約者と住んでいた部屋で、亡霊のように婚約者が出てくる描写がなんかリアルで切ない。だんだん、婚約者が亡くなった時の様子が分かっていく構成が面白く、状況が分かった時は悲しかった…かつ結局本当のところの真相は分からないまま、それでも一緒に死ぬなら自分がよかったと依里が言うところは悲しい。自分だったら立ち直れない。
寝具店で一生懸命働く姿もよい。最後、モラハラ云々でてくるのはなんか違和感があったけれど、全体的に静かで、描写が綺麗で、悲しいんだけど悲しくなりすぎないところが良 -
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10年も付き合って結婚準備中の彼氏が事故で亡くなるというだけでも相当ショックなのに、さらに浮気相手と温泉に行った帰りに事故死ってそれは精神が崩壊する。その影響で眠れなくなりその解消になった寝具会社のパートとして社会復帰。布団って大事なんだと感心したけど、多分お布団の残り香を無くしたことでリセットできたんだなと。でも、人生の三分の一から四分の一を過ごす寝具は快適にするべき。だけど意識がない時がほとんどだからオーダーメイドの枕とかいいんだろうけどなかなかね〜。
恋人にハラスメントを感じていなかったけど知らず知らず抑圧されていたかも?と気づく。真逆の立場の高橋さんに惹かれるってこれこそ運命だね。 -
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大切な人を、それこそ自分の半身のように思っている人を亡くした痛みや喪失から立ち直るには、一体何年必要なのだろう。
1人の女性が顔を上げて自分の意思をもって一歩踏み出すストーリーではあるけれど、今の私にとっては、かさぶたを剥がされるような鈍い痛みが感じられた。切なかった。
起きたことは変えられない。本当は何があったのか、そこにどんな気持ちがあるのか、知る由もない。だからこの先をどう選び取って生きていくかという“自分らしさを守る”ということの大切さを感じた。
睡眠の質というところは非常に楽しく知識としても吸収できて、自分にあった枕を買って安眠を手に入れたいと思った! -
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ネタバレ眠れないひと、実はたくさん居ると思うのです。眠れないというだけで孤独で苦しく、寂しくなる。
そんな眠れない日に、そっと寄り添ってくれる物語。
主人公の依里はある事情があって眠れなくなっていた。その事情は決して易しいものではない。深々と語られている。けれど、その事情をふわっと包み込んでくれる寝具たち。
世の中に、悲しんでいる人、眠れない人が出てくる物語はたくさんある。しかし合わせて寝具がでてくる物語は少ないだろう。
眠るためには心を癒すだけではなく、身体も大事。心だけではなく、身体も労わろうと。
身体を労わるための寝具。
物語が終わり、少し前を向きたくなる気持ちに変わり、快眠のコツも身につけた -
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私は、杉森くんを殺すことに決めた。
高校生のヒロは、意地悪で嘘つきで、ヒロに依存しすぎる杉森くんを殺すことに決める。
喪失感からの再生の物語。
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なんて悲しく、そして希望に満ちた物語だろう。
私自身もかつて杉森くんのような状態になったことがある。
自分だけが苦しいと思い込み、その苦しみから逃れたいと近くの人に過剰なまでに依存してしまった。
結果、その人は私から離れていった。
もし私が逆の立場であれば、同じように行動しただろうに。
人は決して一人ではないんだ。
繋がっていないようで繋がっている。
もし私が今ここにいなくなってしまったとしたら、誰かの生活にほんの少しでも影響を与えることは間違いな