江川達也のレビュー一覧
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終わった。終わった。
みずから史料にあたって、その当時を想像できる賢い人(つまり江川 達也みたない?もしくは、江川 達也のみが?)のみが、歴史をきちんと認識することができる。
でも、それができる人間こそが、学者であるのではないかと思うのですがねぇ。
まあ、もちろん問題は、学者が、真の学者たりえていないところにあるのかもしれませんが。
今日の糧にならないそんな知識は、学者でなければ、やっぱりそれほど必要とは思えない。
だいたい史料というけれど、それを読み解くには、当時の時代への理解(言葉遣い一つをとっても)も必要です。
それがねつ造された物でないかどうかを確かめるすべも必要だとすれば、専 -
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歴史物語を書いていくと、きっと、自分がドンドン歴史に詳しくなっていくのだと思います。
そうすると、そこいらじゅうに、もったいないぐらいおもしろい話がちらばっていることに気付きます。
また、ささやかなエピソードに見えて、とても重要なエピソードも見えてきます。
そして、読者も同じ様におもしろいだろうと、いろいろエピソードを重ねるわけですが……。
実は、読者はそんなにおもしろいとは、思わないという……。
もちろんそれは、読者の勉強不足なんだと思います。
知れば知るほど、おもしろいのだと。
でも、それは、「物語」として正しいのでしょうか?
何が言いたいかというと、
「ノボさんや、主人公は、今 -
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全22巻
日露戦争で活躍した秋山好古、秋山真之兄弟とその友人正岡子規の3人が主人公の漫画。
16巻までは自信をもってオススメしたい作品だがそれ以降絵が落書きになり、内容も戦争を描くはずが自分の考えの押し付け、お説教のオンパレード。
おそらく日清戦争を最も詳しく描いた漫画はこれだろう。
明治の軍人、政治家らがそれぞれの立場から日本発展のために頑張って舵をとっていく様が伝わり、胸を熱くした作品。
例えば外務大臣陸奥宗光なら不平等条約の改正etc
雑誌掲載時の誤植と思われる箇所が殆どそのまま単行本に掲載・・・この辺もなんだかなぁ って感じ
東郷平八郎46歳のはずが56歳
少将の人の階級が -
Posted by ブクログ
"BE FREE!"の連載を読んでいた時、破天荒でキワドい表現もありましたが、その表現の向こうに「既成概念なんて脱ぎ捨てて、もっと自由な心になろうよ!」という若き日の江川氏のメッセージが垣間見えるように思えました。
この作品では可愛い女の子はほとんど出てくることはありません。とにかく登場人物は秋山好古・真之兄弟をはじめとして、男・漢・おとこ、現代では偉人として語り継がれる人々が綺羅星のごとく、希望に燃えて登場して来ます。
のぼさん(正岡子規)・若き日の南方熊楠はやや誇張して描かれていますが、それでも彼らに対する作者からの尊敬の念が伺えます。「今では偉人伝でしか語られなく -
購入済み
前半と後半の差に翻弄されたの巻
「坂の上の雲」(司馬遼太郎)の世界観をマンガで表現した意欲作…ということで、秋山真之の幼少期の話は面白かったが、結論から言うと日露戦争の話に言及はあれどほぼ日清戦争の話で終わる。日清戦争についても、漫画というより地図上で日本軍がどのように進軍し戦ったかという説明文と、思想的な話に始終し秋山はほとんど出てこなくなる。完結した作品という事で、どのような形で完結したのか知りたく全巻読んだが、出来ればお試し読みしてから買うか判断してほしい。セールになってたので全巻買ったが、最後の10巻は苦行に近かった。前半が良かっただけに悔やまれる。星の評価は全巻を通じての評価とさせていただきました。