五十嵐大介のレビュー一覧

  • 給食アンサンブル
    私がフォローしている方々が、よくこの作品を登録されているのを見まして、気になって読んでみたのですが、爽やかな良い作品でした。

    中学1年生の同じクラスを舞台に、思春期ならではの悩みを抱えるクラスメイトが、給食を通して、前向きな気持ちになっていく連作集。

    給食をメインにしているような感もあるが、それ...続きを読む
  • ディザインズ(4)
    "「形はムダですか?」
    「形あるモノは必ず壊れちゃうでしょ
    形なんてあるから維持するためによけいな手間がかかってる
    わざわざ効率の悪いほうへ向かうなんてどうかしてる きっと思春期なのね
    神は"自分探し"をしてるのよ」
    「神が……自分探しですか」"[p.168]
  • ディザインズ(5)
    "俺が初めて先生を見たのは偶然だった
    先生はひとり踊っていた
    講習で見た映像の水中バレエのようだった
    俺は"美しい"ものを 初めて見た"

    完結。
  • ディザインズ(5)
    内容を理解しつつ読んだとはいえないので再読必要。
    すげー頭の悪い感想を言うが、押井守が映像化したらいいのではないか。
    博物館でのアクションから「攻殻機動隊」を連想したわけだが、衒学的な会話もそうだし、デモーニッシュな人物を中心に据えるところとか。
    あるいは押井守の都市=身体論とどこか通ずるものがある...続きを読む
  • ディザインズ(4)
    絵の凄さ。筋の凄さ。それだけでなく台詞の凄さも。
    「神は自分探しをしているのよ」
    ところでエヴァオマージュ? と思えるシーンあり(暴走した零号機を見下ろすゲンドウ)。
  • ねこの小児科医ローベルト
    夜中に急に具合が悪くなった弟。やって来た夜間専門の小児科医は猫だった。

    小さな子どものいる家庭なら一回は経験するであろう緊急事態。親にとっては一大事。幼い姉にとっても不安がつのります。そんな状況からほっとするお話に変えてくれるのが木地さん。リアルな挿し絵が現実感を増します。
    読者層を小学校低学年を...続きを読む
  • 給食アンサンブル
    中学生のリアルを素直に描いてる。
    大きな事件はないけれど、日々の揺れ動く心を丁寧に追っていて、自然と応援したくなる。
  • 海獣の子供 1
    徐々に盛り上がってきた!かな。
    絵は正直そんなに好みのタイプではないが、空や海の自然描写けっこういいかも。
    冒頭に出てくるのはルカ?だとすると「おばあちゃん」と呼ばれてるのは二世代下がった時制。男の子は海にそっくりだが、ふたりの孫になるのか?
    「海の話をしよう」という始まり、海原の見開き、ページめく...続きを読む
  • 魔女 2
    読み終わって特に感想が無いって言うか、内容をまったく覚えていないって言うある意味凄い漫画。例えれば笑っていいともを見た次の日に内容を思いだせないあの感じ。(ある意味褒め言葉)
  • SARU 上
    小説の跡に読んでみた。何となくつながっていることは分かったが、小説と併せた全体の主題はぼんやりという感じ。難しい。人の中に宿る善と悪の鬩ぎあいということだろうか?
  • ディザインズ(3)
    "「とうとう象の魂に触れたよ
    彼女の皮フが伝えてくれる さすが僕の妹だ
    知ってるかい?
    象は時空を超える存在かもしれないんだ」"[p.180]
  • ディザインズ(1)
    とにかく絵がすき!物語は遺伝子操作を受けた少年少女たちの戦い。異形の美とゆうか人物造形がすごい。これからどう展開するのか楽しみ。
  • ウムヴェルト 五十嵐大介作品集
    ガルーダ/鰐/魚/鬼、来襲/ツチノコ/ダンコンダラスコ/よかったね雨男/マサヨシとバアちゃん/ムーン・チャイルド/ウムヴェルト

    自然の奇異から一捻り、という短編の中で、ちょっぴり寂しいちょっぴり嬉しい「よかったね雨男」に和む。
    「ウムヴェルト」は「ディザインズ」の原点。
  • ディザインズ(1)
    かえると女の子が混ざるとすごい。なんかこう、機能美。
    それに比べて豹の方はどうにもグロい。無理矢理押し込めた感じ。ヨーロッパの古い絵に出てくるモチーフに顔だけ美女の獣はいますが、それだってどうも生首貼り付けただけな感じがしてしまう。これは文化的な違いなんだろうか
  • ディザインズ(1)
    まだまだわからないが、傑作の予感は間違いなし。
    また死ねなくなった。
    願わくば「ペトラ・ゲニタリクス」の衝撃の再来となってくれ。
  • 海獣の子供 1
    再読。
    初めて読んだ時には、話の筋が全然見えなくて、なんだかよくわからなかったもの。再読で、あぁ、これは…とようやくなった。

    五十嵐大介さんの絵が好きで、作品はよく買ったけど、やっぱり魔女が一番かな…
  • そらトびタマシイ
    いのち、についての短編集。
    土の香りと凄まじい生のエネルギーがむせるほど立ちのぼり、繊細なタッチが何となく不安を誘う。
    物語に大なり小なりの形で寄り添う“死”は本能的な畏れを喚起し、ざらざらとした擦過傷を心に残すかのよう。
    断ち切られる生、緩慢な死、あるいは脆く温かくてうつくしい生物の営み…ざらっと...続きを読む
  • SARU 上
    伊坂幸太郎「SOSの猿」という小説とコラボして書かれたコミック。「孫悟空が実は……」という同じ世界観を前提に作られているけれども、伊坂氏は日本の引きこもり青年をめぐる話として、五十嵐氏はその引きこもり青年が見たという「ぼくだけの夢じゃない」夢の内容を書き起こしている。

    この「夢」は時空を超え、世界...続きを読む
  • 海獣の子供 1
    幻想的な漫画。伊坂幸太郎さんの「SOSの猿」とコラボした作品を描いた方と知り、読んでみました。この作品は、はたしてどこに彷徨うのか?
  • 海獣の子供 5
    何とも不思議な話だった。
    海の神秘が、言葉ではなく、画で描かれていた。

    理解するというか、
    感じる話。