●主な登場人物/奈々(フランス留学中の日本人学生。自分でも気付かぬうちに黒魔術にかけられていた)、ナワン・ナムギャル(プータン出身の僧侶で、伝統ダンスの名人。奈々が黒魔術にかけられていることを一目で見抜く)、イレーヌ・ベアール(自らを孫悟空と名乗る謎の少女。キリスト教会より“悪魔”の可能性があると認定される)、カンディド・アマンティーニ(バチカンの公式エクソシスト)
●あらすじ/自身にかけられた黒魔術をきっかけに、謎の若人・ナムギャルと知り合った奈々は、彼とともに世界各地に痕跡を残す“猿”の正体を追うことに。その過程で、自らを“孫悟空”だと名乗る少女と出会い…?
●本巻の特徴/いにしえより世界各地にその姿を現し、畏れられてきたモノ“猿”。そして現代、人類はその存亡を懸けて、“猿”と対峙することになる! 古今東西の神話・伝承などを網羅しつつ、誰も見たことのない世界を現出する、五十嵐大介渾身の単行本描きおろし作品!!
Posted by ブクログ 2021年08月08日
表紙怖かったけど、中の絵が綺麗で好きだったので購入。その後友人が見たことある絵や言って調べたら有名な人でした。(ちゃんと知っとかな...)
なんというんでしょうか、非常に難しいお話やったのではないかと思います。物語の進行としては複雑ではないのですけれど、宗教、文化、民族と知らないカタカナが大量...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月13日
幸太郎氏の『SOSの猿』とリンク!
活字で物語の世界観というか、イメージ膨ませたうえで、コミックを読んだから、
小説→コミックの順に読む方が、より美味しいと思われ。
ページをめくり、
「君は誰だ?」から始まる物語にゾクゾクした―
善悪が対立し、安定と不安定が混在してこそ、世界平和が成り...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月14日
上下巻と聞いて、どうせ冬目や鶴田同様に、延々待たされるパターンだな、と予感。
下巻が出てから読もうと思っていたのに、待ちきれず。
ものすごく壮大なストーリーになっていて、下巻も楽しみ!
アングレームに猿が現れようとする、一番いいところで引っ張られている。
また五十嵐大介にはキャラ造詣も期...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月29日
歴史的な伝記の共通点を、「SARU」と言う視点にまとめたところが秀逸なところだと思う。また、「現代社会を救うために要なものが、現代社会に喪われたもの(民族の伝統文化、自然環境など)」という点も、現代社会への批評性を感じて好感が持てた。社会性も高い。「SARU」という状況設定以外はすごく合理的・現実的...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月18日
壮大な設定や目まぐるしい場面転換は圧巻なんだけど、主人公の奈々を始め、たくさんの登場人物の各々の心理描写が少なく浅いのがもったいない。大画面カラーで観たいシーンが多々あったな。映画化してほしい…
表紙絵好き。エンボス加工なのもいい◎
ざわざわするのはイレーヌに憑いた"猿"とカンデ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月28日
太古より巨大な力を秘めて来た『猿』をめぐるミステリアスファンタジー。
序盤からキーとなる人物や地名が乱れ飛ぶので、
お手上げしたくなる気持ちをおさえつつ読み進めると、
それらがみごとに一つに繋がるので爽快だった。
実にワクワクする展開で、
人物から背景まで緻密に書き込まれて雰囲気もとても良い。
その...続きを読む
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