直島翔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3編の中編から成る構成。死者との会話により現実の隠された姿を探究するドクター。一見この探偵ごっこは、死者と会話してしまうアメリカ帰りのおかしなドクターが主役。彼のせいで、読み手の感情移入むつかしく、誰もおそらくなかなか好きとなれない。だけれどもこの性向は読み進めるとその理由が語られ納得出来ます。
リアルな社会をじっくり観察して、その問題点を見据えながら書かれたこの推理小説については作家にリスペクトを感じます。実際警察医は存在するものの数少ない。それは待遇その他問題があるからと思われる。変死にしても欧米と比して解剖率が著しく低い日本。だからか間違う恐れのある自白証拠に頼ってしまうのではないかとも感じ、この日本社会の現実を垣間見る気がします。
同時に登場する横浜ベイスターズ愛のジェンダーグループ班の神奈川県警察署は愛嬌ある。なのでシリーズ化もあり得よう。次作に期待してます。 -
Posted by ブクログ
うだつが上がらない久我検事は若い2人、警察官の有村と部下の新人検事倉沢に影響を及ぼしていく。それは彼の事件への向き合い方が経験に基づいて緻密に取り調べを行い、検証していく姿を二人に見せていくからだ。倉沢は久我が出世では陽の目を見ていないが、現場では着実に仕事をしていることを理解していく。
そして単なる自殺ではと思われた事件の本当の犯人に辿り着く。それはとても悲しい結末だった。
主犯格の女がどうしてあれだけの悪に成長したかの背景はほとんど描かれていないが、久我を始め、倉沢、有村が今までどのように生きてきたのか、だからそう動くのかが納得する人物描写で描かれていて、事件だけでなく、人間模様も読み応えがあった。 -
Posted by ブクログ
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異状死に隠された
謎を解き明かせ!
日本での異状死の解剖率は20%以下。
これでは重大犯罪が見逃されていないか?
死者を救えるのは警察医だけだーー。
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資格試験の勉強中で、
読書してる暇ないんですが、
読み始めちゃったら、
読み切るしかない。苦笑
ニューヨークから帰国した法医学者の幕旗。
死因を突き止めるために、死者と向き合う。
事件を追う刑事たちと、
幕旗たちの場面が交互になって物語が進みます。
どんでん返しとか、
すごい謎解きとかはないですが、
死者を介して真実に迫る姿は
ある意味淡々としていて、切なく読みました。
直島さんの他の作品も積読しているので、
勉強が落ち着いたら読みたいと思います。 -
Posted by ブクログ
audibleで。発達障害の主人公の苦悩は、仕事をすればするほど色濃くなっていく。今回は、事件解決への道が、安藤判事の頭の中にある、または、彼の運に助けられているような感じがした。少しずつ周りの人達に理解され、苦手を克服しようと努力する主人公の状況が、前巻より説明されている気がする。
父との対決あり、恋路あり、安藤判事の独特の思考回路ありで、なかなかおもしろかった。
前巻よりも世慣れていってる感じがしたが、安藤判事は宇宙人のままで、彼らしくいって欲しいものだ。再審請求の事件では、小野崎さんとコンビを組んで探偵のようだったな。あんまり派手に立ち回らず、宇宙人の目で真実を暴いて欲しいかな。