直島翔のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
続編。
任官8年目の裁判官・安堂清春は、ASDとADHDの診断を受け、自身も発達障害を自覚し悩みながらも日々裁判を向き合っている。
今回も7千万円を盗み起訴された女性銀行員や飼い犬殺害事件も普通では見逃してしまうようなかすかな違和感をキャッチし、直接現場に赴きその不自然な隠された何かを見つける。
その2つの真相を明らかにしながら、殺人の濡れ衣を着せられたと再審請求を訴えている男の事件で、再審裁判で証人として出廷した検察ナンバー3の位置にいる安堂の父との場面は、法廷ミステリを存分に堪能できた。
現在ドラマ化されNHKで見ているが、松山ケンイチが安堂の特性を見事に演じていて見応えがある。
今 -
Posted by ブクログ
3編の中編から成る構成。死者との会話により現実の隠された姿を探究するドクター。一見この探偵ごっこは、死者と会話してしまうアメリカ帰りのおかしなドクターが主役。彼のせいで、読み手の感情移入むつかしく、誰もおそらくなかなか好きとなれない。だけれどもこの性向は読み進めるとその理由が語られ納得出来ます。
リアルな社会をじっくり観察して、その問題点を見据えながら書かれたこの推理小説については作家にリスペクトを感じます。実際警察医は存在するものの数少ない。それは待遇その他問題があるからと思われる。変死にしても欧米と比して解剖率が著しく低い日本。だからか間違う恐れのある自白証拠に頼ってしまうのではな -
Posted by ブクログ
うだつが上がらない久我検事は若い2人、警察官の有村と部下の新人検事倉沢に影響を及ぼしていく。それは彼の事件への向き合い方が経験に基づいて緻密に取り調べを行い、検証していく姿を二人に見せていくからだ。倉沢は久我が出世では陽の目を見ていないが、現場では着実に仕事をしていることを理解していく。
そして単なる自殺ではと思われた事件の本当の犯人に辿り着く。それはとても悲しい結末だった。
主犯格の女がどうしてあれだけの悪に成長したかの背景はほとんど描かれていないが、久我を始め、倉沢、有村が今までどのように生きてきたのか、だからそう動くのかが納得する人物描写で描かれていて、事件だけでなく、人間模様も読み応 -
Posted by ブクログ
----------------------------------
異状死に隠された
謎を解き明かせ!
日本での異状死の解剖率は20%以下。
これでは重大犯罪が見逃されていないか?
死者を救えるのは警察医だけだーー。
----------------------------------
資格試験の勉強中で、
読書してる暇ないんですが、
読み始めちゃったら、
読み切るしかない。苦笑
ニューヨークから帰国した法医学者の幕旗。
死因を突き止めるために、死者と向き合う。
事件を追う刑事たちと、
幕旗たちの場面が交互になって物語が進みます。
どんでん返しとか、
すごい謎解きとかはないですが、
死 -
Posted by ブクログ
少し前にTVドラマをやっていたが、配偶者が観ているのを横目で見ながら、原作があるのを知って「読みたい」に入れていた。最近、このパターン多いな。
「発達障害がある裁判官」という設定に惹かれたのだが、幼い頃に発達障害と診断され、ずっと障害と向き合い続けて生きてきて、今は障害を開示せずに働く、任期7年目の裁判官・安堂清春が主人公。
ASDとADHDと診断される安堂だが、注意欠如や多動といったADHDの特性がその行動の中に頻繁に描写され、読んでいるこちらにまでイライラが伝わってくるよう。
勿論その前には人の表情や気持ちを読み取ることが苦手といったASDの特性も横たわり、全編を通して繰り返されるそれら -
Posted by ブクログ
一作目に続き清春が独特の視点で、事件に向き合う。
前回より清春が普通ではない自身に対して、正面から捉えて日々を過ごしながら少しでも変わりたいと悪戦苦闘する姿に頑張れと言いたくなる。
良くも悪くも事件としてはそれ程真新しいものもなく、清春の裁き方を楽しむ話し。
父親がしっかりと出てくるのだが、もう少し深掘りしてくれたほうが良かったかな?ドラマとは話が違うが、ドラマのほうが父親との関係性がうまく描かれていてちょっと物足りなさを感じた。
小野崎さんとの関係にも全く進展がなさすぎただけに前作の結末をあの形にした意味もちょっと謎。
全体的に薄味な内容で個人的には次回作にまた期待したい