直島翔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初読みの著者の名前「なおしましょう」に、かつてのミステリー作家・嵯峨潜「さがせん」(探せん)や嵯峨島昭「さがしましょう」(探しましょう)の遊び心を連想してしまった(笑)。果たして、意識した名前?
出世コースを外れ、東京地検浅草分室に勤務する検事久我周平。久我が指導官を務める新人検事倉沢ひとみ。刑事になることを希望する交番勤務巡査の有村誠司。
この三人が、高架鉄道から転落した男は自殺か他殺かと、捜査を始める。
元新聞記者らしく、法曹世界の旧弊な人間関係など、リアル感があり、3人のキャラクターは魅力的。
だが、検事が捜査する過程に納得感が得られなく、物語世界に入り込めないまま終わってしまった感。
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Posted by ブクログ
※
知識も経験も豊富だけど、風変わりで
取っ付きにくく無愛想な法医学者の
幕旗が主人公。
生者には心を砕かないけれど
死者の声には真摯に耳を傾ける幕旗は、
自分に幾つものコード(戒律)を科して
死者がその体に残した手がかりから死に
至った事実を探し出す。
死者に誠実な法医学者が、持てる力を
余すことなく発揮して解決に力を尽くす物語。
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主人公の特異さが全面に出されているけれど、
深い拘りを持つ理由やNYから日本に帰って
きた訳が最後までイマイチはっきりされない。
多分正解だと思われる推測はたつけれど、
不明瞭さのためにスッキリしない読後感が
尾を引いてしまう。
新設された捜