あらすじ
任官七年目の裁判官、安堂清春は幼い頃に発達障害と診断され、周囲との関わりを断ち、自身の特性を隠しながら日々を過ごしていた。Y地裁に赴任して半年、副市長が襲われた傷害事件を担当することになった安堂は、弁護士の小野崎から被告人が無言を貫いていると聞き、何かを隠しているのではないかと気づくが……。微笑みながら殺人を告白する教師、娘は殺されたと主張する父親。生きづらさを抱えた青年が様々な事件に挑む、異色の青春リーガルミステリ!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
発達障害の裁判官が挑む、地方創生ミステリ。
そんな異色な物語ですが、めちゃくちゃヒューマンドラマでした。苦しいこと、楽しいことが半分半分なのだとしたら、この物語の主人公は、苦しいことが溢れすぎてしまうのではないだろうか。
肩身の狭い人生に、自分から突破口を見つける主人公が、とても愛おしいです。
Posted by ブクログ
主人公はASDという設定ですが、その描かれる感覚は新鮮でした。かつ、裁判官が主人公で、事件現場にまで出向いてしまうような物語はあまりないように思います。その意味でも新鮮でした。
ドラマ原作ということもあり、松山ケンイチをチラチラ思い浮かべながら読んでました。
Posted by ブクログ
障害理解はかなり深まると思います。
ただ、もう少しリーガルに寄った本であって欲しかったです。
リーガル面を期待して購入して読もうと思っていたので、何度か脱線して法廷内から離脱してしまうところは期待していたところと違いました。