直島翔のレビュー一覧
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ネタバレ自分に心はないのか
ASDとADHDの特性を持つ人がこの世界で生きていくことがこんなにも息苦しく大変なんだと改めて気付かされた。
ドラマでは「わからないことがわかっていないとわからないことはわかりません。」と何度も繰り返していて、そこが物語の核にもなっていましたが、小説では自分は土星人だ。自転の早さがゆっくりな地球に住むにはかなり生きづらいということ。そして特性によって脳が支配されている自分に心はあるのかとたびたび悩む姿がとても印象的でした。
と同時にこれは小説の中のお話ではあるが、発達特性を持つ人も工夫してなんとか普通になろうと擬装して生きていくことはとても辛いし大変だけど決してできなくは -
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ドラマを観ていたので、キャラクターがすぐ頭の中で映像化されて、どんどん読み進めていった。ドラマでは、安堂さんが結城さんとの関係を自ら述べたのに対し、本では数名察していたのはなぜだったのかが前作含めどこか読み落としてるかもしれない。法服のサンタクロース、読む前はどういう意味だろうと思っていたがまさかラストがそういう展開になるとは…。読んでから粋なタイトルだなと感じた。「アイツは発達障害だ!」という偏見の目があること「家族が発達障害だから」と理解する目が両方描かれているのもいい。そして安堂さん自身も変わろうとしているところも良かった。ドラマと本の話が違うので、ドラマはこうだったけど、ここの部分はド
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すごくわかりやすく、地に足のついた検察小説だった!
柚月裕子さんの佐方弁護士(ヤメ検)シリーズを想起させた。ぜひシリーズ化してほしいと思った。
主人公の区検検事、久我も、どこか脱力した雰囲気ながら、被疑者の「割り」に定評があるように熱意があって、思慮深く魅力的な人間。高校生の娘との関係に悩んでいるのも、リアルで面白い。
一方、後輩の新人検事、倉沢も、空回りするほどの熱意と、新人が故のシャープな正義を持っていて、これからの成長を楽しみに感じさせる。
地道な捜査を進める巡査、有村との相性もよく、とてもいいコンビ(カップル?)だった。
警察の捜査では、「思い込み」が大事なのかもしれないとする久我 -
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「ABC、そしてD」の章が強く印象に残った。
刑事裁判を匿名で行う。適用事例としてよくある性犯罪でもない隣家の犬の毒殺事件について、そもそも匿名適用の必要性があるのか主人公は疑問を抱き、匿名要請を容認しない決断を下す。すると被害者に寄り添う姿勢がないとなじられるのだが、自分としても主人公よりの考えだったので得心いかなかった。むしろ公益性を考え、公にすることで命について皆に考えてほしいと考えを吐露した主人公に嬉しく思った。このケースでは被害者側である飼い主が特殊だったが、普通の飼い主なら犯人を許せないだろうし、危険性を声高に叫びたくなるんじゃないだろうか。この件に限らず、刑事裁判で要請すれば匿名 -
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「気忙しい」「気が晴れる」の「気」って何だ?「個人的にお話したい」と言われても、プライベートな話かと思えば全くそうではない。そんな曖昧な言葉にいちいち翻弄され、脳内メモリを消費しながら必死に生きる裁判官・安堂清春の思考回路を辿るのは、やっぱりこのシリーズならではの醍醐味だ。
前作で描かれたあの痛々しいまでの生きづらさ、カサンドラ症候群だった母親の影、そして厳格な父との対峙。不器用で一筋縄ではいかない安堂家がなんとか安寧な日々を送ってほしいと願わずにはいられない、泥臭い人間ドラマに私は強く引き込まれていた。
今作でも、安堂が覚悟を決めて「発達障害」であることを告白する名シーンがある。けれど小 -
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社会に交わり、ままならぬ心身と向き合い罪を裁く。青春×リーガルミステリ
主人公検事は、人の気持ちを読み取るのが苦手な自閉スペクトラム症=ASD、衝動性がじっとしていることを許さない注意欠如多動症=ADHDを自覚しながら生きている。読み書きや計算が困難な「学習障害(LD)」、自閉症を持病としての裁判官であるが、裁判モノとしての構成、文体はとても良いデス。
1.カレンダーボーイ
安堂清春は任官七年目の裁判官である。すぐに発達障害の専門医である山路薫子のふっくらした顔が画面に出てきた。人の気持ちを読み取るのが苦手な自閉スペクトラム症=ASD、衝動性がじっとしていることを許さない注意欠如多動症= -
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NHKのドラマの影響で、清春が松山ケンイチさんにしか見えなくなっていて、前作を読んだ時とイメージが少し変わっているかも。ドラマもとても良かった。
前作よりも清春が自分の特性と裁判官の仕事との折り合いの付け方が上手くなっている印象を受ける。漢字に拘ったり蚊の音に過剰反応したり靴紐の結び方がおかしかったり相変わらずナポリタン一択だったり(ただし今作では克服しようとかなり努力している)ではあるのだが、彼自身の対処方法がブラッシュアップされている。人の感情を読み取るのが苦手なことも同様だが、それを自覚した上で「共感の扉を開ける」ことで他者を理解しようとしている。
匿名申請を認めないことが鍵となる「A -
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なかなか重い発達障害の主人公。自らの意思と身体の制御が必ずしも連動してくれないのが大変だなと思った。理解し難いようなところもあるが、自分の特性を知り、必要に応じて対処を講じている努力家な主人公には好感が持てる。周囲からも比較的好印象に受け止められているようで良かった。
以前に発達障害の特性がありそうな部下を持ったことがあるが、本人には自覚がない上にそれまでにも挫折や衝突が多かったようで性格にも影響が出ており、とても生きづらそうだった。主人公は早々に医師に出会えて良かった反面、作中でも子供が特別学級は嫌だという親御さんが出てきたりしていて、適切な支援が受けられないのは本人が一番辛いだろうなとしみ