【感想・ネタバレ】恋する検事はわきまえないのレビュー

あらすじ

空気を読まない女検事、降臨!

人が人を裁けるのか――
「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。

「特捜部初の女性検事」として期待と嫉妬を一身に背負う常磐春子は、着任早々、下水道事業の五社談合事件を任された。落とし所は末端社員たちの摘発――。しかし、取り調べ中に闖入してきた被疑者の幼なじみによって、捜査は思わぬ方向に転がり始めた。

築地の魚屋で働く男は、被疑者を庇いながら言葉を吐く。
「おれはよ、法に背いたのは人間じゃねえ気がするんだ。人間の周りを囲んでいる全体みたいなもんだ」
覚悟を決めた春子は、検察幹部仰天の一手に出た(表題作)。

見習い検事の倉沢ひとみが異動先の鹿児島で一騒動を起こす「ジャンブルズ」、小倉支部の万年窓際検事・久我周平が組織から孤立しながら凶悪暴力団に立ち向かう「海と殺意」ほか、全4話の連作短編集。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『恋する検事はわきまえない』の文庫版となります。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

前作は読んでないのですが、この本からでも全く問題なしでした。各章でのリンクが楽しくて。嫌な感じが全くない作品で、それぞれのキャラも魅力的。他の作品も読みたくなる作家さんでした。

0
2025年05月05日

Posted by ブクログ

解説によると作者は元警官
事件の内容にリアル感と司法の現場にいないとまず知らないことが出てくる。
単純な談合犯が実は官製談合。これは社会の犯罪だと追求した女性の検事が解き明かす。
シラスうなぎの密漁事件は養鰻会社が暗躍。方言がカギとなり解決したり、児童虐待かとおもったらライバル蕎麦屋を悪者にしたグルメサイト営業員の仕業だったり。ほどよい短編集

0
2024年12月19日

「小説」ランキング