宮尾益知のレビュー一覧
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ネタバレ現在まさしくこの状況にいるので、何かヒントになればと思い読んでみました。
特性は理解できましたが、「円滑な職場づくりの提案」と紹介にある割にその部分はサラッとしてます。
「上司が理解して味方になってあげるべき」ってことだそうです。
これまでに様々な資料も読み、ASDの特性は理解できていると思います。
この特性にこれまでの彼の人生における経験値が加味されて、大変性格の悪い人になっているように思っています。
イコール、どんなにこちらが勉強したとしても、毎日の職場で接するのはとても大変です。
それでも、直属上司の立場になる人が理解して受け入れて対応しなければならないと更にプレッシャーをかけられてい -
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Posted by ブクログ
ネタバレアキラさんは1人暮らしでしあわせになりました。本人の自由の範囲が広すぎず狭すぎないのがアスペルガーの幸せで、適度な枠がアキラさんには1人暮らしだったみたい。
小さな1DKで1人暮らし、週払いの給料。→二部屋以上の住まいで月給生活というふうに、枠の広さを広げてから、他人との共同生活にチャレンジしていたら、借金による家族離散はさけられたかもしれません。でも、本人と親にアスペルガーがわかっていなかったから、なにか訓練が必要という発想がなかった・・・・。
困り感がないと訓練の必要を感じない。
困り感が強いと二次障害を受けやすい。
本人が困らないとパートナーがカサンドラ症候群になる。カサンドラになったら -
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世間では婚約時代の2人に「今が一番いいときよ」という人が珍しくありません。でも著者の結婚は、夫になったアキラさんの気持ちが、婚約時代と寸分かわらなったゆえに、別居にいたりました。
定型発達の人は、子どもが成長する間だけでなく。大人になっても変わり続けることを求めているものなんですね。自覚がありませんでした。
ドラマも物語も「変わらない気持ち」を美徳とすることが多いけど、それは多くの人の気持ちが変わって行くから、変わって行くのが当たり前だから、その中の変わらない部分が貴重に思えるってだけで、変わらないのがいいことではなかったんだ、とこの本を読んで思いました。
変わろうとも、変わりたちとも思わない -
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妻は夫と添い続ける努力をするも、別れてやり直す努力をするも、自分の選択で選べます。でも、子どもは親を選べないんだな。。。。
「なんかヘン?」なパパだけど、子どもたちはパパを好きだから、大変。親を嫌ったり憎んだりするのも大変だが、好きなパパに傷つけられることが残酷に思えます。
愛しているのに愛させてもらえない子どもと、愛しているのに傷つけてしまう親は、残念な組み合わせ。
ただ、子どもはいつまでも子どもじゃないから、いつかこのASパパ(アキラさん)に傷つけられない強さを獲得できるかもしれない。それが希望です。
しかしパパの方は、いつまでも親役割を果たすことはないでしょう。親役割を果たさない親を子ど -
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旦那(アキラ)さんシリーズ第一弾。
どうしてアスペルガーのアキラさんが「心がひろい人」に見えたのか、なぜ子どもが2人生まれるまで旦那(アキラ)さんのアスペルガーに気付かなかったのか、読んでみてその疑問が解けました。
アキラさんには嘘も演技もなくて、ツナさん(現在は妻)が自分にいいように解釈していただけ。
ただ、その解釈は、当時にしたら無理のないものだったし、ツナさん以外にもアキラさんのことを「心が広い」「穏やかな人」と思った人は少なくなかったんじゃないかと思います。他人の性質をネガティブにとらえるより、ポジティブにとらえられた方が、社会的にうまくいくことの方が多いのですから、ツナさんの受け止め -
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「あー、このへんて友達の家の近くだー」『じゃ寄ってお茶でも飲ませてもらおうよ』「はぁ!?だって今、夜の10時だよ?」『それが何か?』「いや、だって君、その子と面識ないっしょ?実家で、家族と住んでるんだよ?」『え?なんで?友達なんだからいいでしょ』……という会話を昔、大学時代の友人としたことがある。奴は待ち合わせの時間に二分遅れていったらもうそこにいなかったりして、電話で聞いたら「だって来なかったから」と悪びれずにふつーに答える(別に怒ってない)ようなタイプで、当時は何を考えてるのかさっぱりわかんなかった。
で、今の私はいちおう専門職なので奴があの頃どういう判断をしていたのか一応わかっているつも