宮尾益知のレビュー一覧
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購入済み
我が兄
未来を考えられず、今という概念しかない。
母親が一番の家族。
曖昧、抽象的な表現は通じない。
してもらって当たり前。
話し合いが出来ない。
自分で決められない、人に決めてもらおうとする。
更に兄は厳しい父親と、勉強も出来なかった事から否定される機会が多く「なぜ出来ないんだ!出来るように努力しないんだ!」と聞かされ続けて育ったのでアキラさんの様に穏やかではない。
逆ギレして丸投げして逃げてしまう。
どんな状況でも好きな事はする。
両親が将来いなくなったらどうするんだと聞いても話し合いにならない。
なのに最後は人に頼る(アキラさんが借金を繰り返して人に頼る様に)事に対しては感謝の気持ちが少ない。
一回して喜ばれたことは、これをすればいいんだと学んで何度も同じことを繰り返す。
相手のリアクションは見ていない。
私は「兄弟いるの?」と書かれるのがとても嫌です。
兄の事を話したくないから。
私にとって兄は「恥」でした。
この漫画を読んで勉強します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ部下を持つ立場になって、初めて持った新人がどうやって教えても仕事を覚えず、余計なことばかりをやらかして、大変だった頃を思い出し、今後もそういう部下を持つことが増えるだろうから、何かいい手立てはないかと思って購入。本屋で見かけ、あまりにぴったりなタイトルにも驚いた(笑)
読んでみて、なんとなくその特性は知っていたけれど、新しい知識としては、「これは叱責ではない」と伝えることが大切なのだという部分。
ついイライラして、叱ってしまうと責められているように感じ、もともと反省という点も弱い彼らとの関係性は悪化するばかりなので、そこは押さえておきたいところだ。
ただ、実際くそほど忙しく、余裕のない職場で、こんな対応をしていられるのかどうかというのが正直戸惑う。上司は学校の先生だというけれど。最近会社は学校みたいなもので、宿題(仕事)はほったらかしじゃなく、先生に見せたでしょうとか、名札もしているでしょう、とか言われたことを思いだして、やっぱり上司は先生をしなければならんのかなぁと、ぼんやり思ったのでした。
そういう覚悟を持つにはいい本だった。発達障害の本は今まで少しばかり齧ってきたけれど、当事者の本ばかりだったので、ちょっと新鮮だった。
これを発達障害の方が読んだら、どう見えるのかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現在まさしくこの状況にいるので、何かヒントになればと思い読んでみました。
特性は理解できましたが、「円滑な職場づくりの提案」と紹介にある割にその部分はサラッとしてます。
「上司が理解して味方になってあげるべき」ってことだそうです。
これまでに様々な資料も読み、ASDの特性は理解できていると思います。
この特性にこれまでの彼の人生における経験値が加味されて、大変性格の悪い人になっているように思っています。
イコール、どんなにこちらが勉強したとしても、毎日の職場で接するのはとても大変です。
それでも、直属上司の立場になる人が理解して受け入れて対応しなければならないと更にプレッシャーをかけられている気分になる本でした。
私の上司は「まあなんとかがんばって」という態度でしかないのに。
異動も望めない終わりのないこの環境。
疲弊しているこの気分は誰が理解してくれるんだろう。
本の評価とは関係のない愚痴になってしまった。。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアキラさんは1人暮らしでしあわせになりました。本人の自由の範囲が広すぎず狭すぎないのがアスペルガーの幸せで、適度な枠がアキラさんには1人暮らしだったみたい。
小さな1DKで1人暮らし、週払いの給料。→二部屋以上の住まいで月給生活というふうに、枠の広さを広げてから、他人との共同生活にチャレンジしていたら、借金による家族離散はさけられたかもしれません。でも、本人と親にアスペルガーがわかっていなかったから、なにか訓練が必要という発想がなかった・・・・。
困り感がないと訓練の必要を感じない。
困り感が強いと二次障害を受けやすい。
本人が困らないとパートナーがカサンドラ症候群になる。カサンドラになったら離れることが最良の治療。
・・・というのがシリーズ4冊の流れ。
「アスペルガーの人とパートナーを組むときは保護者マインドが必須。保護者じゃいやで、家族の問題に協同で当たりたいと思う人はアスペルガーの人と結婚しない方がいい」というのが自分の結論です。
ツナさんとアキラさんは、アスペルガーに気付いたのが結婚・2人の子ども出生後だったから、別れて暮らすしかなくなりました。でも、この一家が不幸なわけではないので、私の結論は「幸せになるためには」ではなく「カサンドラ症候群にならないためには」という前提で成り立つ限定理論です。 -
Posted by ブクログ
世間では婚約時代の2人に「今が一番いいときよ」という人が珍しくありません。でも著者の結婚は、夫になったアキラさんの気持ちが、婚約時代と寸分かわらなったゆえに、別居にいたりました。
定型発達の人は、子どもが成長する間だけでなく。大人になっても変わり続けることを求めているものなんですね。自覚がありませんでした。
ドラマも物語も「変わらない気持ち」を美徳とすることが多いけど、それは多くの人の気持ちが変わって行くから、変わって行くのが当たり前だから、その中の変わらない部分が貴重に思えるってだけで、変わらないのがいいことではなかったんだ、とこの本を読んで思いました。
変わろうとも、変わりたちとも思わない、アスペルガーのアキラさん。もう一度家族一緒に暮らしたいと、自分から言うことはないだろうアキラさん。自分の好きな人で自分を好きな人とだけ付き合っていれば不満はないアキラさん。相手が怒っても黙って待っていれば相手があきらめる。あきらめて許してくれればいいし去って行くならそれもかまわない。だから生きづらさを感じない。
もしかしてアスペルガーの中の生きづらさを感じない人って、不幸にならないという点で最強の人かも。 -
Posted by ブクログ
妻は夫と添い続ける努力をするも、別れてやり直す努力をするも、自分の選択で選べます。でも、子どもは親を選べないんだな。。。。
「なんかヘン?」なパパだけど、子どもたちはパパを好きだから、大変。親を嫌ったり憎んだりするのも大変だが、好きなパパに傷つけられることが残酷に思えます。
愛しているのに愛させてもらえない子どもと、愛しているのに傷つけてしまう親は、残念な組み合わせ。
ただ、子どもはいつまでも子どもじゃないから、いつかこのASパパ(アキラさん)に傷つけられない強さを獲得できるかもしれない。それが希望です。
しかしパパの方は、いつまでも親役割を果たすことはないでしょう。親役割を果たさない親を子どもたちが受容していく物語はまだ、緒についたばかりです。 -
Posted by ブクログ
旦那(アキラ)さんシリーズ第一弾。
どうしてアスペルガーのアキラさんが「心がひろい人」に見えたのか、なぜ子どもが2人生まれるまで旦那(アキラ)さんのアスペルガーに気付かなかったのか、読んでみてその疑問が解けました。
アキラさんには嘘も演技もなくて、ツナさん(現在は妻)が自分にいいように解釈していただけ。
ただ、その解釈は、当時にしたら無理のないものだったし、ツナさん以外にもアキラさんのことを「心が広い」「穏やかな人」と思った人は少なくなかったんじゃないかと思います。他人の性質をネガティブにとらえるより、ポジティブにとらえられた方が、社会的にうまくいくことの方が多いのですから、ツナさんの受け止め方は(解釈の仕方)は前向きなキャラクターならではだと思います。
「善意に解釈」したことが自分にとって都合がよければ、人は自分の解釈を信じてしまうと思います。配偶者がアスペルガーと知らずに一緒になった人は、ツナさん以外にもたくさんいるだろうと思いました。 -
Posted by ブクログ
「あー、このへんて友達の家の近くだー」『じゃ寄ってお茶でも飲ませてもらおうよ』「はぁ!?だって今、夜の10時だよ?」『それが何か?』「いや、だって君、その子と面識ないっしょ?実家で、家族と住んでるんだよ?」『え?なんで?友達なんだからいいでしょ』……という会話を昔、大学時代の友人としたことがある。奴は待ち合わせの時間に二分遅れていったらもうそこにいなかったりして、電話で聞いたら「だって来なかったから」と悪びれずにふつーに答える(別に怒ってない)ようなタイプで、当時は何を考えてるのかさっぱりわかんなかった。
で、今の私はいちおう専門職なので奴があの頃どういう判断をしていたのか一応わかっているつもりである。でも同時に、本書で紹介されるさまざまなエピソードを読んでいると、筆者や家族の戸惑いがものすごーくよくわかる気がするのだ。
私が仕事で出会うのは大抵「自分自身がすごく苦しい状況にある人」だが、筆者の旦那さんとか私の友人とかは「そのことで直接困ってはいない人」。でも、特有の行動や認知のスタイルに周囲が戸惑ったり振り回されたりするのは同様。というか、自覚がないだけに危機感も生まれづらいのだろうなあと思う。
ニキリンコさん言うところの「困らな感」が大人になっても続くことの難しさをつくづく感じる。
本書はマンガということもあり、とても読みやすくわかりやすい。受動型のASを持つ旦那さんの姿は大なり小なり自分の知るASの方たちと重なる。きちんと専門家の監修を受けて描かれており、ところどころに監修者のコラムもある。もちろんこれは個人のエピソードであり、ASの方全てが同じなわけではないけれど、理解を助けてくれる一冊だと思う。前作は未読なので、今度探して読んでみるつもり。