千二百のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ緊迫した場面で、魏無羨は一体何を言っているのだ。
でも、ようやく思いが通じたのだから、ここで言っておかないと死んでしまってからでは遅いのだ。
ただでさえ二回目の人生なのだから。
すべては魏無羨が悪かったわけではなく、ただ巻き込まれただけで、でも他人の恨みを買うようなところがあったことも事実で、まさに金光瑶の指摘する通りなのだ。
そのすべてを経て、藍忘機の思いが届いて良かったなと思う。
蘇ったからこそ、魏無羨は過去にあった様々なことに関わらずに生きていこうと思えるようになり、自尊心や義侠心の強さ、力を誇示することの結果を、身をもって知ることで、そうではない生き方を選べるようになったのだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前世での魏無羨が、薛洋に見えて仕方がない。
温晁への復讐の仕方がひどい。温晁はそれだけのことをしたわけだけれども。
魏無羨の藍忘機に対する「お前は、怒らないで」の言葉が痛い。
自分勝手に振る舞って、人を見下したような態度を取っていても、それは結局のところ、魏無羨の鎧で、他にどうすることも出来なかった結果なのだ。
魏無羨はいたずら好きではあっても、教養もあり、礼儀も知っている。むしろ、江澄以上に。
ただ、誰にも言えない秘密を抱えていた、というだけで。
夷陵で藍忘機にあった時に、もう昔には戻れないのだとはっきりと分かって、魏無羨はどれほどの孤独を感じたか。
金子軒と江厭離の間にあったあれこれは -
Posted by ブクログ
ネタバレ魏無羨のifとしての、薛洋、そして金光瑶。
魏無羨はイレギュラーに蘇ったけれども、結局どれも地獄だ。
阿箐があんなに賢くなければ、暁星塵と薛洋と阿箐の三人で穏やかな生活が送れたのかな。
暁星塵にとって薛洋は敵ではあるけれど、薛洋は無造作にたくさんの人を殺したけれど、薛洋の救われなさが悲しい。
陰虎符を不完全ながらも復元できるだけの能力を持っていたのだから、生まれが違えば、修真界で名を馳せていただろう。
魏無羨の正体がバレて金鱗台から逃げ出す時に、藍忘機だけがずっとちゃんと自分のことを見ていてくれたのだと知った時の魏無羨を思うと、心が痛い。
「どこか悲しみにも似たその感情」、それは恋だよ、と -
Posted by ブクログ
ネタバレアニメを見ていたので内容は知っているとは言え、それでも面白い。
いたずら好きでおしゃべりな魏嬰と、それに動じない藍湛。
普段へらへらしている魏嬰も、戦いの場面では頭が切れて、腕が立つ一面を見せる。
そのコミカルさとシリアスさの対比が、どんどん夢中にさせる。
1巻目は、左腕の謎解きがメイン。と言っても、まだまだ謎が謎を呼ぶ状況だけれど。
1巻目で描かれる前世での魏嬰は、藍湛をからかいはするものの、好意どころか、いけ好かない奴だと思っているようだ。
アニメではずっと興味を持っていたような感じだったので、原作ではどこから気持ちが変わっていくのかが気になる。 -
ネタバレ 購入済み
熾烈な戦いと忘羨の心温まる愛
まずはアニメの魔道祖師をみて、この小説に辿りついた一人です。
1巻から3巻と同様、アニメではナレーションされてこなかった細かな設定や背景の記述があり、アニメで登場してきた人物や屍や物事の意味や流れがよくわかります。
他の色々なレビュアーの方々のコメントにもありますが、「忘羨の二人がこれから幸せになって欲しい」という気持ちになる終劇でした。
そして、1巻から2巻ではあからさまなラブシーンはなかったのですが、4巻では官能小説になっており、しっかりBLの洗礼をうけました。
また、クライマックスのドタバタの中で、魏無羨が藍忘機に愛の告白をして、お互いの気持ちを確認するシーンにもニンマリしました。 -
ネタバレ 購入済み
魔道祖師沼へGO!
まずはアニメの魔道祖師をみて、この小説に辿りついた一人です。
すっかり魔道祖師の沼にハマりました。
アニメの映像では言語化されてこなかった細かな人物の設定や物語の背景の記述があり、アニメで登場してきた人物や屍の気持ちや思いも分かります。
アニメは映像がとても美しく、細かな表情が表現されているのですが、読む人がかなり想像して考えないと分からないところもあります。
そのため、アニメも小説も同様にそれぞれ別々の意味で楽しめます。
冒頭の場面の一つ一つの描写も続巻の小説を読むと、実は後々に繋がっている(伏線回収)ので、後でなるほど!なります。
魏無羨が大梵山で再会する含光君が「妻を亡くして苦しみ -
Posted by ブクログ
よみ。よ…読み終わってしまった…心からの感謝を。本当にありがとうございました。なんという爽やかな読後感。大団円で物語が終わるのは、嬉しさ半分、寂しさも半分。しかしそこからご褒美!な短編!短編の嵐…読者に、かれらの物語がひと段落してしまい千々に乱れた心を整理する時間をくださるなんて…長編〜短編の流れ、健康にいい。(と書いていて、戴引きずってるのってこれが原因?と思った…笑)((株)魔法製作所もこの流れでしたね…ニチャァ…)
なんだかもう、その後の動向を耳にし 本当にこの物語を紡いでくださったことへの感謝、しか、もう、感謝と愛と、作品が世に出て良かったそして出会えて良かったと、彼らにあった縁、縁の