トミイマサコのレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ時は江戸幕府から明治政府へと移行した日本、人で賑わう日本橋には将軍家御用達の老舗菓子店 橘屋が商売をしていた。しかしそこの主であった橘仁兵衛が突然なくなってしまったため経営に行き詰まり橘屋は奪われてしまう。仁兵衛の一人娘 日乃出は親戚に引き取られるが、曾祖父が残した掛け軸のことを思いだし、それだけは渡せないと考える。そして橘屋に忍び込んだ日乃出だったが、見つかってしまう。日乃出は橘屋を買い取った谷善次郎に謝りにいくことになるが、ここで善次郎に掛け軸を返してくれるようお願いする。そこで善次郎は日乃出に百日で百両を稼いでこいと条件を出す。日乃出は父が残した菓子「薄紅」があればそんなのは簡単だと考え
-
Posted by ブクログ
ネタバレ一人の女の子の成長ものとしてとても楽しい小説。
日乃出の意地を張るところと、「どうせ何もできない」と周りに見られていたと気付くところはちょっと痛々しかった。明治初めという時代が良いですね。西洋の物を受け入れながらのお菓子の工夫がとても面白い。
浜風屋が復活していく過程とかお菓子の工夫が丁寧だった分、最後の方はちょっと急ぎすぎて雑な印象だったのが残念。
最初の課題のその次にもっと大きな問題が出来て、お父さんがらみの謎が解き明かされていく過程で意外な人物が登場したり……。盛りだくさんでけっこう重要な場面だと思うのにさらっと走りすぎてしまった感じ。
日乃出ちゃんの周りの人が良い人で、安心して読めてし -
Posted by ブクログ
江戸で幕府の御用達にもなった
菓子屋の娘だった日乃出。
それが明治のご一新で仇となり
家業は衰退、父親は客死して
店は豪商・谷に売り渡されることに。
日乃出は店の「魂」だった掛け軸だけでも
取り戻そうとするが失敗。
谷に「取り戻したくば百日で百両作れ」と
言われてしまったのだが…。
勝気な「おひぃさま」が没落して
やる気のない職人ふたりと
イチから出直すという、この感じ。
いいねぇ!
職人の勝次と純也にも
それぞれ過去に悲しい出来事があって
それは時代の波にもまれたせいでもある。
3人の菓子に対する知識と情熱
横浜という洋風文化のある土地柄
それらが合わさって、新しい菓子を生み出していく -
-