ツジトモのレビュー一覧
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見るからに厄介な山形とのアウェー戦の始まりである。すでに、少しずつ向こう側のペースにはまりつつあるような、そんな不気味な雰囲気である。
椿の覚醒があったが、残念ながら累積警告でこの山形戦では出場できないという始末である。守備を得手とした相手に彼のスピードは活きるだろうことが物語の中で再三指摘されているが、こうして出場できないことが大きな痛手となっていること自体、彼のチームにおける存在感を示していると言っていいだろう。
物語は着実に進行している。
このシリーズの悩ましいところだが、今回も試合をはさんでいるため、とりあえず星四つ相当と評価している。 -
Posted by ブクログ
サイクルの終焉から脱しようと目論む東京ヴィクトリーと、その隙を突いて勝利を収めたいETUの対決は、後半半ばに故障明けのエース・持田が途中出場を果たしたことで、大きくバランスが揺れ動こうとしている……といったところで物語はクローズしている。
白熱してきている物語だが、勝ちの目があるのかどうかは非常に怪しい感触である。相手にも相手の事情があって、それがゆえに相手の方が気持ちで勝る状況というのもまたリアリティかもしれないが、ジャイアントキリングというタイトルから考えると、果たしてそれが読者の欲する展開かは少々疑わしいところではある。
様子見ではあるが、ここではとりあえず星四つと評価したい。要 -
Posted by ブクログ
Jリーグを模して設定された日本のサッカーリーグにおいて、弱小チームとされるイースト・トーキョー・ユナイテッドの監督を引き受けた達海を主人公とした物語である。
この序盤においては、タイトルでもありテーマでもあるジャイアントキリングについてが丁寧に語られていて、それは何も大きなチームが相手ということだけではないことがわかりやすく描かれている。紅白戦を見ても、克己というか、自分の強みを活かして乗り越えていくことがテーマなのだろう。
まだまだ序盤ではあるが、それでいて主要となっていくだろう登場人物(特に村越、永田有里あたり)のキャラ立てもテンポ良く行えている。テンポの良さは注意して描いているのだ