ツジトモのレビュー一覧
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東京ダービー決着の45巻。
ETUが前回勝利したのは、達海が現役だった10年前。その試合は、奇しくも達海と成田という両チームのエース対決が、代表での世代交代を意識させるような試合となりました。
そこから時を経て、復活のエース持田と急成長するルーキー椿の対決の色を帯びた今回のダービー。二人の存在感は、代表でもいえることであって。見る方にとっては、サポーターにとっては、かつてのダービーを懐古してしまうのも無理はないかなと思います。
ただでさえそう想うのに、期待のルーキーが逆転勝利の立役者となった今日の展開からすると、余計にね。
タイトルのGIANT KILLINGにふさわしいチームの伝統となるんじゃないのかな?達海と椿のダービーは。
サポーター冥利に尽きるダービー。こんな試合収録の45巻。☆5つじゃあ足りないよ。
持田の輝きは、ケガという悲しみの色を帯びるからより一層魅力を増し。その色合いを払拭したいがために、自分を限界まで燃やしてゆく。それがもっともっと輝きを増していくのだけど、やはり諸刃の剣であって悲しみの色は濃くなってゆく。
ロシツキーとか、こういうタイプだったかなぁ。
小野とのUEFAカップでの対決があって、アーセナルでどこまでいくのか?と思ったけど、ケガがなぁ。 -
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ついに開戦した東京ダービー。キックオフ直前のスカルズリーダー羽田の言葉が熱い。長いけど引用。
「東京Vと比べられる時……俺はいつもこう答えてきた」
「『弱いけど……最高なのはETUだ』」
「まあそう言うしかなかったんだけどよ。お隣は常にリーグのトップ争いに加わり代表選手を輩出し続けている。当然ながら東京Vは俺達とは比較にならない程の実績を残してきた」
「いつの日からか俺の口からは負け惜しみしか出なくなったよ『サッカーはクラブのデカさで決まるもんじゃねえ』」
「『いつか絶対に見返してやる』……ってな具合にな」
「そんな言葉が口ぐせになって気づいたら10年だ…」
「だが今シーズン……」
「チームは達海を中心にひとつにまとまることで快進撃を続け、俺の見たかったETUを現実のものにしてくれた」
「その勢いは俺達サポーターをひとつにし…今は町の人間までも巻き込んでとんでもない盛り上がりを見せている」
「もう俺の口から…負け惜しみの言葉は出ねえ」
「準備はいいか、10年分の借りを…この一戦に全てぶつけるぞ!」
「歴史を変えようぜ‼」
「今日は俺達が…東京最強クラブの座を手に入れる日だ‼」
胸の奥から、心の底から湧き上がる熱情を解き放つにはこれ以上ない言葉。ただ、凶暴に煽るのでは無いのがまたいいです。
勝つぞ! -
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ネタバレアジアカップグループステージの第二戦ヨルダン戦と第三戦中国船が描かれた49巻である。
ここでは非常に対比的に代表の活躍ぶりが描かれいてるのが印象的だ。今の中心世代にスポットを当てたヨルダン戦後半と、大幅なローテを行って若手に(つまりはあの二人に)スポットを当てた中国戦は対比がよく効いている。
我々読者としては、ETU贔屓から中国戦における椿の躍進が大変喜ばしいが、彼の活躍ぶりへとスムーズに繋げたヨルダン戦の展開なども素晴らしい。
交代選手を利用した活性化策は実にサッカー的な一幕で、良い形でサッカーを描いてくれているなと感じる次第だ。
鮮烈なドラマではないけれど、コンパクトに二試合(正確には一試合半)が詰まった良質な巻であった。星五つで評価したい。 -
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ネタバレあまりにタイムリー過ぎてサッカーファンは「うわあ」と思わざるを得ない47巻である。
この巻ではUAEで開催されるアジアカップへと向かう椿を冒頭に据えて、窪田と共に持田の代わりを任された彼の苦悩が描かれている。
代表はおろか、プロとして初めてフルシーズンを戦う彼にとって、代表の世界はあまりに異質過ぎたのである。イップスに近い状況から抜け出すまでは、非常にドラマらしいドラマだろう。
だが、やはり日本の一サッカーファンからすると、代表監督たるブランの「遊びの時間はここまでだ」「ここからは親善試合ではない」(P.32-33)という発言に、どうしてもアイロニカルなニュアンスを感じてしまう部分はあるだろう。
不動のレギュラーをベンチに置いた第一戦クウェート戦なども、あのオーストラリア戦での一幕を彷彿とさせる。
どうも遊びの時間が理由で代表監督が解任される国があったらしいね。どこかは知らないけれど。
連載時期を考えれば狙ったわけではないだろうが、どうも皮肉なニュアンスを作っている巻となっている。
そのタイムリーさも合わせて、星五つで評価したい。 -
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46巻はダービー直後の日本代表メンバー発表記者会見から始まり、中断期間を目前に控えての2位清水との上位対決が収録されている。
アジアカップを目しての代表発表もまた見応えのある内容であり、ブラン監督が語る言葉は非常に重く印象深い。
日本中を巻き込むセンセーションを起こすために選んだメンバーには持田の名が含まれて、彼の離脱を惜しみながら、代えようのない彼の代わりに二人の選手を加えている。
単話ながら実に味わい深い記者会見の模様であったが、直後の清水戦もまたその流れに含まれているのも素晴らしかった。
一巻でコンパクトにまとめてるのがむしろ惜しいほど、ここでの上位対決は熱さを持っている。ゲーム終了後に物語的にも重要な伏線を敷きながらの一戦となった。
総じて面白い一冊だった。
東京ダービー終了後も盛り下がることはなく、これからの代表戦にもまた期待がかかる内容である。文句なしに星五つで評価したい。 -
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名古屋戦1-2で前半を折り返すETU
"ガチガチに守りながら相手のガチガチの守備を崩す" そう言い放つ達海の真意とは?
チームの構想外であり、年齢的にも若くはない川瀬のボランチの起用に、好調に思えたブラジル人トリオのカルロスの不調を言い当てる。
相手の弱点をつきつつも、ブラジル人トリオの勢いは止められず、ぺぺにPKを与えてしまい、黒田は2枚目のカードで退場。
状況は最悪としか言えない中、諦めないサポーターと選手たち。
"絶望的な状況はこれまで散々味わってきた。
けれど、気持ちまでそこに引っ張られる必要はない。逆境にへこたれないだけのものをすでに手に入れてるはず。これが他のチームにとって覆すのが難しいものだっていうなら、雨も一人少ない状況も全部ひっくるめてはねっ返してやればいい。見せつけてやろうよ、ETUが本当に強くなるために変わったんだってことを"
ゆりの想いが通じてか、夏木のダイレクトボレーがネットを揺らす。 -
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ホームで名古屋を迎え撃つETU。
「チームが更に高みへ行くために」キャプテンマークが村越から杉江に託される。
"この借りは必ず返す" 浦和との敗戦で約束した言葉を信じて待つサポーターたち。
チームの完成度を上げてきている名古屋。元代表の川瀬を相手に自分らしいプレーのできない椿。
が、一瞬の隙をついてパスワークからジーノが先制点を決める。得点後達海の元に集まっていくチームの姿が印象的。
川瀬に椿が抑え込まれ、絶好調のブラジル人トリオを相手にDF黒田がイエローカードをもらう展開に。そして、ゴール前に迫る名古屋の攻撃に耐えきれず、ぺぺに同点を決められ、すぐさま追加点を許す展開に。
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ロースコアながら浦和に快勝されてしまうETU。
公式戦3連敗は泥沼にはまってしまったしか言えない。
達海がまさかの現役復帰宣言という大きな決断を下す。
納得できない選手たちに対して、ミニゲームを通して本音でぶつかる達海。現役時代のようにはプレーできない自身の姿を選手たちに見せることでサッカー選手としてボールを蹴られる喜び、ゲームができる幸せ、自分の好きなことを追求して生活ができることがいかにすごいことなのか、その幸せな時間は永遠には続かないことを伝える達海。
「フットボールの文化の主役は選手であること」を身を呈して伝えた達海の姿を見た村越は次の者に託す覚悟を決める。