しろやぎ秋吾のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
いじめ。だけで終わらない話
僕も元いじめ被害者です。
自分がいじめを受けていた理由は、特定の分野に対して人よりずば抜けてできたからというのが理由でした。その結果、人から気持ち悪がられ、殴られ蹴られというのはそんなになかったものの悪口を書かれた手紙が大量に渡されたり(授業中回ってくることすらあった)、無視されたりしました。当時は相当精神的に病んでしまい、自殺未遂までしました。
いじめというものについて分析してみていますが、誰かを傷つけようと思ってやり始めると言うより、なにか自分にとって恐ろしいもの、驚異となるもの(要するに人と違ったりしてる人なんかも、本能的に気持ちが悪くなったり感じるのかもしれない)と潜在的に判断して、排斥しにかかる行動なのかもしれません。それは嫌いな食べ物であったり害虫や天敵であったりするものに発動するものなのだとは思いますが、問題はその相手も人間ということ。ただ怖いなぁだけならまだ良いですが、その相手に対してさも当然のように暴力を振るい、相手が傷つくような言動・行動をすれば、どうなるかは分かるはず。ですが小学生くらいの子供だと、まだその辺の認識は甘いでしょう。だからどのようにそのことを教えるのか、というのが今後課題となると思います。
後半の出来事も、見方によれば「いじめ」です。
まだ未成熟の子供を大人が、しかも大人数で正義ずらして糾弾することは、本当に正義、そして本当に適切な処罰なのでしょうか?
中には当然のバツだと思う方もいるでしょう。ですが僕はそうは思いませんでした。行き過ぎた復讐は新たな犠牲者と悲劇を産んで惨劇が続くだけだと思っているからです。しかし、気持ちは本当によく分かります。
この漫画から自分が感じたのは、いじめとは何か、いじめの悲惨さ、いじめた側、いじめられた側の意識だけではなく、自分がなにかこのような本能的な嫌悪感、感情的な衝動に駆られて何かをする前に「今自分がしようとしていることはなんなのか」「行った結果自分はどうなるのか。そして相手や周りはどうなるのか。」ということについて考えていくことの大切さとも感じました。 -
購入済み
親たちの子に対する想いが...
メインで二組の両親が出てきて、他にも数人の親が出てくるのですが、みんな子供に対する想いが強いんですよ。この作品では、それの悪いところが特に描いていると思いました。
大切に思っているのにうまくいかない。大切に思えば思うほど、悪い方向へいってしまう。それはもはや自己満足なのか、それとも愛なのか。
そんな中、親は、子供は、周りの人はどうするのか。いじめという問題に、どう向き合うべきなのか。
もちろん答えなんてないと思いますが、そんなことを考えさせられる作品でした。
読めば、きっと良い人間になれると思います。 -
ネタバレ 購入済み
面白かった
いじめられる側を描く作品が多い中でどちらも描くというのはなかなか面白かった。
絵柄のシンプルさもすごく不穏さが出てて味がありました。
いじめに関しては子供なら仕方がないことだと思うので、迅速に対応しないといけないとは思うが周りのその他の親はほとんどが傍観者の親の可能性が高いので被害者ヅラはしないでほしい。
ネットに晒していて、拡散やコメント実害が出た時点で大人ですら人のことを平気でいじめるのだから子供にはそんなことしてはいけないなんて言っても無駄。
被害者に加害者を許せとも言わなくていい。
ただそこの加害者を透明人間のように扱えるようにする術を大人が教えてあげたらいいと思う。
大人になったらそんな場面結構あるし、嫌な奴でも付き合わなきゃいけない時もくる。
クラス全員が許せないなら転校。
費用は加害者側に出してもらおう。
加害者側にダメージを与えるのであれば金も有力な手だと思う。
いじめをいじめで解決するのは本末転倒だから、これを読んで親の人たちは冷静になってくれると嬉しい。 -
Posted by ブクログ
作品にはあまり関係ないんだけど…でもずっっっっっと気になっている。
「いじめ」なんて軽い言葉で表すの、本当にやめてほしい。
ただの人権侵害だし、立派な犯罪だから。
犯罪であることがはっきりと伝わりやすい呼称にしてくれないだろうか…
わたしは中高でその、いじめという名の人権侵害を受けていたけど、常日頃怒られていた親には話してもどうせ怒られるかもと思って言えなかったので、親に言えた小春ちゃんが本当に偉い。
そして、小春ちゃんが話しやすいように環境を整えてくれたお母さんが偉い。
犯罪者・愛をがっつり怒ってくれたお母さんもよい。
父たちは一様に使えない。
で、愛は許せない。
まず、お母さんから「いじめなんてないよね」と聞かれたときに、ニコニコしながら「みんな仲良いよ うちのクラス」と言ったのがすごく気持ち悪い。
どの口が言ってんだよ。
お母さんから問い詰められたときに誤魔化したのも気持ち悪い。
「そんなのでいじめだなんてひどいよ」?「そしたら勝手にこけて…」?あー犯罪者ってこういう思考してるんだなーとイライラした。
怒られるって分かってるなら、ダメなことって分かってたよね?
なのに、なぜ犯罪者になった?
お前は泣くなよ。お前の1億倍以上、小春ちゃんは泣いてんだよ。
あとになっていじめられてるのも、正直ざまあみろとしか思えない。
ネットに晒されたのも、転校することになったのも、身から出た錆。
犯罪者は一生犯罪者としての十字架を背負って短い命を生きていけ。
された側は一生忘れないし、一生憎むし……と思い続けるだけ。
高校のときにわたしのことをいじめていたやつが、ハタチくらいのときにバイク事故で亡くなったんだけど、ざまあみろとしか思わなかったな。 -
匿名
ネタバレ 購入済み行き過ぎた正義は正しいのか?
いじめ加害者を特定しろ
加害者は晒されて当然
二度と社会に出られないようにして欲しい
ニュースでいじめが取り上げられるとネットにこんな意見がよく散見されますね
自分もいじめられたことがあるため、被害者が亡くなったり人生を狂わされているのに加害者がのうのうと社会に出て生活しているのは許せないと思っていましたし、特定された人をざまあみろと思う気持ちもありました
しかし、この漫画を読んで被害者以外の周りが加害者に報復するのは果たして正義なのだろうかと考えさせられました
復讐のために加害者の個人情報をSNSに晒した被害者母、晒された途端いじめの標的を加害者に変えたクラスメイト、共犯がいるのにも関わらずそこには目もくれず加害者母を糾弾するクラスの保護者たち、SNSの情報から加害者を見つけ危害を加えた人
自分には全員が同じいじめ加害者に見えました
しかし上記の出来事は現代のいじめ問題のリアルなんだろうなと思ったし、そしてこういった「いじめ加害者は周りから責められいじめられ加害されて当然」といった正義感が人間にあるうちはいじめはなくならないでしょうね
これは加害者母と被害者母の2人の視点で描かれた漫画だからこそ感じられた事で、描き方が上手いなと思いました
考えを改める良いきっかけになりました、読んで良かった一冊です -
匿名
ネタバレ 購入済みいじめ被害者です。
自分語りです。
学生の時、仲が良いと思っていた2人に、ある日突然シカトされ2年間ひとりぼっちでした。
漫画にあったような加害はありませんでしたが、シカトはとても残酷で辛いものです。学校に行きたくないと思いながら毎日行っていましたが、本当に地獄でした。なので小春ちゃんの気持ちがよく分かります。
加害者がじゃんけんでマラソンの走者になった時、わたしが当時足が速かったことを理由に「匿名〜、メンバー変わってよ。足速いじゃん」
と、しれっと言われた時には本気で◯してやりたいと思いましたし、いまだに思い出して涙が出ることもあります。何十年も前の話なのにです。その時は曖昧な返事をしましたが、思い切り言い返して傷つけてやればよかったと後悔しています。それから2人は話しかけてきましたが、絶対に近づきませんでした。
加害者は、痛い目見ないと自分がしたことを悪いと思っていません。それは間違い無いです。
正直、愛ちゃん家族は可哀想と思いません。自業自得です。ネット上の嘘の情報については、別の問題だとして、拡散されて加害をうけるようなことをする方が悪いです。小5にもなれば善悪の判断はつきます。言い訳は通用しないです。
漫画にある通り、学校は対応が遅いし、積極的に動きません。私の時は「あのねぇ、みんな辛い思いしてるんだから」などと担任に諭されました。親は、被害をうけていることを馬鹿にするような親だったので、相談など論外です。当時学校のカウンセリングもありましたが、解決にはいたりません。結局被害者の心のケアなどと、被害者の責任のような扱いを受けます。
SNSを見ていると教職はとても大変で、日々の業務で精一杯なのはよくわかります。それでも被害者は日々傷ついています。だからこそ、外部から支援できる取り組みを早急に進めるべきと思います。
未成年のいじめは、必ず起きます。訴えたらすぐに加害者が処罰を受ける、加害者が迫害されることが当たり前になって欲しいです。そしていじめなどするもんじゃないという考えを当たり前に持って欲しいと思います。
最後に、漫画内で使用していた為「いじめ」を使ってきましたが、場合によっては傷害、恐喝、暴行、わいせつ等の犯罪行為です。いじめという言葉で済ませていいわけがありません。
世の中から理不尽な加害を受ける人たちが1人でも減るよう、そして加害者は適正な処罰を受けるように祈っています。