いじめ。だけで終わらない話
僕も元いじめ被害者です。
自分がいじめを受けていた理由は、特定の分野に対して人よりずば抜けてできたからというのが理由でした。その結果、人から気持ち悪がられ、殴られ蹴られというのはそんなになかったものの悪口を書かれた手紙が大量に渡されたり(授業中回ってくることすらあった)、無視されたりしました。当時は相当精神的に病んでしまい、自殺未遂までしました。
いじめというものについて分析してみていますが、誰かを傷つけようと思ってやり始めると言うより、なにか自分にとって恐ろしいもの、驚異となるもの(要するに人と違ったりしてる人なんかも、本能的に気持ちが悪くなったり感じるのかもしれない)と潜在的に判断して、排斥しにかかる行動なのかもしれません。それは嫌いな食べ物であったり害虫や天敵であったりするものに発動するものなのだとは思いますが、問題はその相手も人間ということ。ただ怖いなぁだけならまだ良いですが、その相手に対してさも当然のように暴力を振るい、相手が傷つくような言動・行動をすれば、どうなるかは分かるはず。ですが小学生くらいの子供だと、まだその辺の認識は甘いでしょう。だからどのようにそのことを教えるのか、というのが今後課題となると思います。
後半の出来事も、見方によれば「いじめ」です。
まだ未成熟の子供を大人が、しかも大人数で正義ずらして糾弾することは、本当に正義、そして本当に適切な処罰なのでしょうか?
中には当然のバツだと思う方もいるでしょう。ですが僕はそうは思いませんでした。行き過ぎた復讐は新たな犠牲者と悲劇を産んで惨劇が続くだけだと思っているからです。しかし、気持ちは本当によく分かります。
この漫画から自分が感じたのは、いじめとは何か、いじめの悲惨さ、いじめた側、いじめられた側の意識だけではなく、自分がなにかこのような本能的な嫌悪感、感情的な衝動に駆られて何かをする前に「今自分がしようとしていることはなんなのか」「行った結果自分はどうなるのか。そして相手や周りはどうなるのか。」ということについて考えていくことの大切さとも感じました。