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【あらすじ】
中学時代にいじめられた経験を持つ赤木加奈子はある日、小学5年生の娘・愛が同級生の馬場小春をいじめていることを知り、家族で馬場家に謝罪に向かう。
加奈子たちの謝罪はその場では受け入れてもらえたものの、小春はその後、不登校になってしまう。
小春の母・千春は苦しむ娘を見て知り合いに相談するが、SNS上での匿名の告発をきっかけに、思いもよらない事態へと発展してしまうのだった──。
我が子への不信感、夫との意見の相違、SNSで巻き起こる炎上…様々な問題に翻弄される二つの家族。
自分の子供がいじめの当事者と知った時、「正しい対応」とは果たして何なのか?
いじめ問題を加害者家族、被害者家族双方の視点から描く、意欲的セミフィクション。
【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】
「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。
シンプルながらインパクトのあるタイトルに惹かれました。一児の父です。
「自分の子供は人をいじめないって思っていますか?」
いじめられた娘の母親が放った一言が印象的でした。
自分の子供が?まさかそんなはずがない…
純真無垢な笑顔で、友達みんなと仲良く遊んでる。誰もがそう信じたいと思います。
けど、それって単なる希望的観測に過ぎなくて、事実はもっと根深く暗いのかなと。
なぜかって、誰もそんなこと教えてくれないから。
子供が同じ事態に直面した時に、自分だったらどんな言葉がかけられていただろうか…
本作は、単なるいじめ問題における道徳を問う教科書などではなく、
いじめた側、いじめられた側の親子のリアルな心情を描いた深い物語です。
誰しもの学校で起きていた「日常」かもしれないし、
誰しもの家庭で起きていた「非日常」かもしれない
と、読み終わりに考えさせられるような作品でした。
Posted by ブクログ 2023年05月28日
あぁ、イヤイヤ期とか終わったら少しは子育て楽になるのかな、というのは幻想だと教えてくれた一冊。そうだよな、数年後にはこういう可能性と向き合うんだよな、としみじみ感じながら読んだ。
30minもかからずに読めると思うので、タイトルが気になった方には一読を勧めたい。
(ただ、何か答えが提示されているわけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月09日
作品にはあまり関係ないんだけど…でもずっっっっっと気になっている。
「いじめ」なんて軽い言葉で表すの、本当にやめてほしい。
ただの人権侵害だし、立派な犯罪だから。
犯罪であることがはっきりと伝わりやすい呼称にしてくれないだろうか…
わたしは中高でその、いじめという名の人権侵害を受けていたけど、常...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月28日
自分の子どもが、いじめをしていたら?されていたら?と想像すると、十分にあり得る話だと思った。
それを上手にケアできるか不安な気持ちが増え、もっともっと本人が話しやすいように、思っていること考えていることを聞けるようになりたいと改めて思った。
いじめる方もいじめられる方もどちらが悪いとかではなく、集...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月20日
子どもは「ほんとのこと」なんて、言わないと思ったほうがいい。
とくに、やった方は。
なので、この「娘がいじめをしていた」ほうのお母さんは、ある意味とても客観的に自分の子どもを見られていると思う。
だいたいの「いじめをしている」子の親は、自分の子どもの「やってない」を鵜呑みにするんだよなぁ。
どの親も...続きを読む
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