暁佳奈のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
春の舞、下巻。
この巻は春と冬の10年間の決着の回であり、彼女彼らの再会の回であり、一方、秋と夏の新しい関係が始まる回でもある。
攫われた秋の代行者を救うためにすべての季節の代行者が協力する展開は胸熱。
なのだけど、そこからの展開は少しもどかしい。
例えばそれぞれの代行者の能力を使って攫われた秋を捜索するような展開にはならない。
それはちょっと肩透かしかな。
けれど直接賊徒と対峙した場面ではそれぞれの能力が存分に使われていたのは良かった。
でも夏の代行者に起こった事には結構驚いた。
なにやら次への伏線っぽい気がするけど、どうだろう?
クライマックスはやっぱり春と冬が再開する場面。
代行者もその従者たちにもそれぞれの再会があり想いがある。
雛菊の想いはほんと切ないね。
雛菊を生きて返してあげれなかった後悔。
それでもありがとうと答える狼星。
これからのふたりの幸せを祈らずにはいられない。
あと、従者二人の敵に対する容赦ない黒さが笑えた。
それにしても四季庁も国家治安機構もあまりにへっぽこではないだろうか(前巻に引きつづき2回目) -
Posted by ブクログ
夏の二人の過去や、婚約に至るまでの経緯、相手のことなどは語られるが、春の舞の続きとなっていた。驚いたのは、現人神がもう二人出てきたこと。季節だけでなく、昼と夜を招く神もいた。しかも、夜を招く神である巫覡輝矢(ふげきかぐや)は第二章で登場し、夏の舞の展開の中心となっている。
春で分かったように、現人神たちの生命や立場は一部の者に狙われており、里や国組織との関係も盤石ではない。その不安定要素が噴出して季節の神達がどうなってしまうの!?…続く、でした。
輝矢様の登場シーンがついていけずに(多分キャパオーバー)読むペースが落ちてしまいましたが、与えられた独特で濃厚な世界観は夏も変わらず。とても良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ四季庁籠城ともう一つ、秋奪還が大詰めを迎えた。敵の本部にやってきたが、正直言って夏の代行者と護衛官の二人はちゃんと服装を整えてくるべき。護衛官のあやめはヒールを履き替えて、瑠璃は周りの人が服装を改めさせるべきだと思うが…。狼星が竜胆に「所詮は人の子だ」というのは、季節の王の貫禄というよりは傲慢さが目立つ。さくらは対テロリストの指揮や判断を委ねるのには幼すぎた。そして雛菊の回想の、観鈴が雛菊に強要した事は少女マンガ誌という事だろうが、ノベライズよりも描写やセリフが簡略化されている。世界的に見れば些細なテロだろうが、雛菊達に取っては世界の終わりのように思えるようだ。