小山宙哉のレビュー一覧
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ネタバレNASAを追い出されたも同然だった日々人が
NASAに居た時の顔見知りの人たちと通信越しで再会する。
これも”宇宙兄弟”だからこそだ。
六太たちにしても、新しいクルーの到着は
2人取り残された感覚を払拭するものだ。
それに兄弟の再会は、更に深い意味がある。
2人で月へ行こうと約束し、
日々人のPDがあった後も月面で会おうと約束し
それが実際に叶った瞬間。
日々人の言う通り、基地で再会する予定通りいかなかったことが
逆に月面で宇宙服を着た状態で兄と再会できて
兄に「宇宙服は俺らの味方だ」と言われた言葉も実感できて
良い方に働いた。
久々の一家団欒が月面と地球なんて。
日々人を見て画面をかしゃかしゃするアポが可愛い。
「もう一度月を楽しみ直す」って素敵な考え方だ。
早く帰りたいとか、帰れるのか、と悩むより
折角の滞在なのだから楽しんだ者勝ちだろう。
ワッショイは兎も角、おけーりは言うかと思っていた。
出会えてワッショイって意味が分からないし。笑
日々人がずっと楽しそうだし、日々人のちょっと雑なところをムッちゃんが指摘して
如何にも兄弟でアットホームな感じ。
新しいワッペン、色んな意味があってとても素敵だ。
ライトの光程度で蒸発してしまう水。
不思議な気持ちがする。
真っ暗な洞窟で通信もライトも切れたら不安だろうな。
ムッちゃんが走ったということは、結構な速度で
相当奥に行ってしまっていたのだろう。
でもちゃんと見つけてくれてよかったし、
二人一緒にミッションをしている実感があるのが良い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレケンジとレイジのペア、
昔はむっちゃんとケンジのペアがしっくりいっていたので
多少不安にも思って見ていたのだが
うまくいっているようでとても微笑ましい。
まず知らなくては、と、実際のミッションと同じように昼食をビートルの中で宇宙食にするあたりも
とても二人らしい。
ケンジが、ムッ君ならどう考えるか、という考え方をしているところも良かった。
ケンジの中でそんなにムッちゃんの存在が大きいというのは
なんだか心が温まる思いがする。
追加物資も送れず時間も人手も限られた中で
うまくいかなくても何度でもトライしてうまくいかせなければならないのは、読んでいるだけでも気持ちが塞いでしまう。
そんな中でもいつもの顔でムッちゃんと通信で話すふたり。
ムッちゃんとフィリップの帰れない不安を実感するという言葉がとても重かった。
カズヤが元気そうなのも嬉しい。
折角二人で住めるようにと広い部屋にしたのにとも思うが
1人で暮らしているところを見せたいと言われると
確かにそのとおりだなと思う。
カズヤがムッちゃんのことをムッタさんと呼んでいるのも
兄から良いエピソードを聞いていて良い感情を抱いているのかなと想像した。
ムッちゃんたちと話した後、ムーンベースのモックアップに入ったとき
ムッちゃんたちの姿が描かれているところにぞくっとした。
ふたりが月にいて帰れないということを改めて実感する。
解決策が見つかりそうだという、ひとつの仕事をやり遂げた帰りに見上げた月に
その助けたい人がいるというのはどんな気持ちなのだろう。
ムッちゃんとケンジの間で、「かぺ」が相変わらず合言葉になっているところも素敵だ。
「ここを選ぶに至るってことは他は全部試したってことだ」
とムッちゃんが思っている台詞も重い。
不安もあるし、二人への感謝や安心感もあるだろう。
うまくサポートしてくれる紫さんも、しれっとやっているようで
訓練の賜物であって、”本物”だからこそ。
ルナランダーにみんなの寄せ書きがあるのがまた良い。
筆跡や内容などキャラクターらしくてリアルだったし
巻末にも載せてくれているのが嬉しい。
感動してタイムロスしているというムッちゃんも、
それに「織り込み済みです」と返すビンスさんも良い。
自分たちで残る事を選んで、不安を口にせず
二人で頑張っているムッちゃんとフィリップ。
地上からの寄せ書きがどんなに心の支えになることだろうか。
一時間かけてじっくり読んだという最後の一コマもじんとする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ集中してノっている流れは止めたくないし、
カルロの方が絆があるから。
医療も技術だけではないと思うので、
とても大事なことだと思う。
ローリーのTシャツの国際宇宙駅がちょっと癒やし。
「俺たちジョーカーズの不安はひとつなくなった」
という言葉がとても力強く感じた。
まだ不安がたくさんあると言うより、良い言い方だ。
舞台化から客席までメッセージを伝えるのは二割増し
カメラを通すならご割増でやっと伝わる
というのも、実際の演劇はもちろんのこと
なんにでも言えることなのだろうと思う。
政府が無茶ばかり言うのに日本とロシアが尻拭いをするのか
という気持ちは正直あるものの、
だからこそ福田さんが登場するというのは嬉しい点。
福田さんが星加さんからの打診に対して、
「ある程度の準備はできてる」と答えるのが
とても恰好良い。
「打ち上げる時は無人ですが
これは我々にとって有人ミッションです」
には涙が出た。
ソユーズに対して
「南波くんを乗せてちゃんと帰ってきてくれよ」
と声をかけ、ソユーズ分離成功の時も
膝に手をついて良かったと言う福田さん、
どれだけ真剣に向き合ってくれていたのかがわかる。
シャロンの
「ムッタにとっても私にとっても美しい瞬間になるはず」
という声を聞く六太。
不安そうなフィリップにも、
「大丈夫だよ今日終わる 点灯式は今日だ」
と言い切る。
本当は自分も不安でも、そうやって声に出すことができる。
途方も無い作業をじっとやってると
これって意味あるのかなって思う瞬間なんて誰でもある。
宇宙飛行士だって同じ人間。
しかも色んな不安要素を抱えている状況です。
そんなフィリップに福田さんの話をするムッちゃん。
「自分のやってることの意味を探す必要はない
やったことの結果が誰かの意味のあることになればいい」
くたびれた、という言葉を抑え込みながら
見つけた六太の答え。
自分が楽しんだ結果喜ぶ人がいる、これは天職。
俺にとっての金ピカ。
本当に、流石Bチームのコマンダー。
未来のエディというのもあり得る未来な気がする。
シャロンが、
不安はないと言っていてもきっと不安よね、
無事に帰ってきてくれればもうそれだけでいい
と言う気持ちもとてもよく分かる。
六太は、夜中の一時頃だからシャロンは寝てる頃かななんて言っているけれどそんな訳も無く。
いよいよパラソルアンテナの修復が終わったとき、
エディが「ジョーカーズがそろったぞ」と言うのが
また良い。
通信越しで離れていても、揃っている。
スピーチと言われたムッちゃんから出た言葉。
「私たちが来なければ ここはただの暗闇だった
私たちが来なければ ここは動かない景色だった」
染み入る言葉たち。
終わるまでは言わないと飲み込んでいた
くたびれたという言葉を呟き、
「もし俺たちが帰れなかったとしても
ドキュメンタリー的にはこのシーンで終わってくれりゃ問題ないな
誰が見てもハッピーエンドだ」。
やっぱり帰れない可能性もどうしても脳裏にある訳で。
約束を果たした気持ちは安堵感だけじゃない。
ザワザワ、ワクワクで泡立つ。
パラソルの明かり その中にムッタの姿があるのを見て
完璧、夢に見てたとおりというシャロン。
そして約束を交わしたときのあのポーズの写真。
先ず小惑星シャロンの姿を見せてくれるチームも心憎い。
あなたが少年だった頃私と交わした何気ない約束が
あなたにとっても私にとっても
重要だったと気づいたという言葉から始まる
シャロンからの喜びと感謝のメッセージ。
トイレで一人でそれを見ながら、
泣きそうになっている六太がたまらない。
「必ず帰ってきてください
帰ってもう一度笑顔を見せてください
ついでにハグもしてくれたら最高です
これは私とあなたとの新たな約束です」
というシャロンの言葉もやっぱり泣いてしまう。
アストロノーツをコスモノーツが救う。
オリオンの発射許可を出さなかった政府に
色々と思うことはありつつも、
確かにかなり熱い展開ではある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ覚悟もしていて信頼もしていてよく事態を理解していても、
2人きりで月面に残される不安や寂しさは如何許りか。
事前に大事な人になにかあった時隠さず教えてくれる方を希望していても、
結局上の判断で『嘘』がつかれてしまうのだな。
一難去ってまた一難が続く中で、とにかく前に進みどうにかしていくメンバーとスタッフたち。
軽口を叩きながらベティを不安にさせないように気遣うカルロ。
薄々気づいていても気丈なベティ。
彼女が強い女性であることが、単に宇宙飛行士であるとか片親であるとか元からの性格であるとかではなく
母親であると同時に父親でもあろうとしたという理由が明かされたのには胸を突かれた。
慣れない環境で、慣れないツールでの手術。
読んでいるだけで緊張する。
トラブルの多いチームジョーカーズ。
このチームなら必ず乗り越えて奇跡を見せてくれる。
そう思いはしても、ここまで重なると流石に読んでいて苦しくそわそわしてしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれが舞台で宇宙飛行士が演者だというなら、
シャロン博士との約束を果たす六太が一番ふさわしいだろうに。
日々人の時と言い、判断に情が無さすぎる。
そんな機械的な判断が重要なら、人間がやる意味がない。
マルコムが署名を水増しするという卑怯なことをする一方で
廃止の話が上がってること自体せりかさんたちに伝わらないほうがいいと思ってた
本当は2人が何も知らないまま全部終わらせたかったんだ
と言う六太が泣かせる。
肝心なのはなぜ今日君がこの店へやってきたかだ
思い出すためだろ?本当の自分を
という台詞にじんときたものの、ゲイツが非常な判断で
表面上ミスがなくともこれまで多くの人の人生を
狂わせてきただろうと思うと複雑な気持ちになる。
無駄な苦労をさせられたとは思ってしまうが、
六太がアサインされたシーンはとても嬉しかった。
既にこの時、パラソルの前に立つ自分が見えてたんだな。
ISSの件で福田さんにも相談していた事実が熱い。
本来元から六太たちが心を砕く必要の無かった案件だけれど、
”昔に戻った”ゲイツに任せるしかない。
「二人とも気にせず普段通り行こう」とせりかさん達に言うところが好きだ。
この話から現在の福田さんの描写に繋がるのも熱い展開だったし、
スイングバイから修理専門のスペシャリストを
民間宇宙飛行士としてISSへ派遣するという案も
現実的で実現可能な案に見える。
新しいキャラ馬場広人の娘奈々美が出てくるのもそうだが、
何よりやっさんが宇宙飛行士への道を再度進もうとしているところに感動した。 -
Posted by ブクログ
宇宙飛行士に必要な素質とは何でしょうか?
実はJAXAが「宇宙飛行士に求める8つの特性」を公開しています。
1.目的意識・達成意欲
2.任務・訓練に耐えうる健康状態
3.STEM分野の知識(科学、技術、工学、数学)
論理的思考力 英語力 専門性
4.ミッション遂行能力
自己管理・コミュニケーション・リーダーシップ及び支援能力
5.環境・変化に対応するための心理面での活発性や強靭性
6.日本人としての誇り
広報活動等・知識・国際チーム員としての経験
7.外部に伝える表現力・発信力
8.高いコンプライアンス意識
宇宙飛行士に求められる資質ですが、どれも「人として大切なこと」でもあるように感じました。
宇宙兄弟は、社会の悪や対立を描くのではなく、ただひたすら宇宙を目指す人たちを現実に限りなく近い形で描いた作品だと思います。
子どもの頃の好き、楽しい、知りたいという純粋な好奇心を忘れず、夢に向かい困難を乗り越える姿は、子供から大人まで多くの人の背中を押し、勇気を与えてくれました。
18年間本当にお疲れ様でした。最高でした。
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