こうの史代のレビュー一覧

  • 平凡倶楽部

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    出版されているのを最近知った…。で読んだのですが、いやはや。こうの史代さんって(勝手なイメージですが)ほんわかしていそうな人かな?と思っていたのですが、ご結婚のこととか、本当に人ってそれぞれいろいろなドラマがあるのだなぁと再実感。
    それにしても、「古い女」、怖すぎです。

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    2012年05月31日
  • 平凡倶楽部

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    マンガ読みながら常々思ってましたが、こうふみ先生はやっぱりエロイ人(書評っぽく言うとセクシーな女性?)だった!
    マンガオンリーじゃないエッセイを楽しく読めたのは久しぶりでした。
    遊び心・・・と、どことないセンスの古さがまたw
    なんていうか、よいです。
    色んな側面からこうのふみを堪能させていただきました!
    今後もエッセイ続けて欲しいですね~。

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    2011年03月23日
  • 平凡倶楽部

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    スルメのように噛めば噛む程味わい深い、漫画家こうの史代さんのエッセイ集。いや、「エッセイ集」の枠からぼわーんとはみ出るかもw

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    2011年02月03日
  • 平凡倶楽部

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    たまに開いて呼んでるんですが、読み進めるのが難しい。いや難解ではないです。当たり前の目立たない人や街のあれこれを描くのが上手い漫画家さんです。しかしこれって漫画・・・?

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    2011年07月28日
  • 平凡倶楽部

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     傑作「この世界の片隅に」を上梓した後に書かれた筆者初のエッセイ。

     前作がとても重たいテーマだったからか、今回は筆者の可笑しさが前面に出ている。が、文章としては戦争とは、といったものも含まれていて作家としての筆者の懊悩も伺えて興味深い。

     また、Web上でのエッセイという事もlあってか、斬新な試みが随所に現れるのも特徴。詳しくは書かないが、いろんなページで「おお!」となるような仕掛けがこらされていて、目で追うだけでもとても楽しい一冊。

     いろんな感情が込められていて、ただなんとなく書いたのではない力作。

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    2011年01月03日
  • あのとき、この本

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    絵本作家、児童文学作家、漫画家、詩人などなど。色々な人物が絵本との思い出を語る本に、こうの史代さんが4コマまんがをつけている構成。こうのさんの漫画もかわいかったし、エッセイも興味深く読んだ。内容を知っている本もたくさんあったけれど、「そんな視点で読んだことなかった!」と思い知らされるものもあった。『こんとあき』は、エッセイを読んだ後に再読したら、なるほどとウルッとした。

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    2025年12月07日
  • ヒジヤマさん 星の音 森のうた こうの史代短編集

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    一度読んだだけでは飲み込みづらい話もあったりしたけれども、やはり、全体を見れば愛するべき短編がそろっている。作品の中に息づいている登場人物たちの確かな思いがあると感じる。

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    2025年11月30日
  • 平凡倶楽部

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    奥付2010年初版、2017年4刷。WEB平凡連載を書籍化。漫画と文を組み合わせたエッセイ。ユウガオの栽培記録や、『この世界の片隅に』などの戦争漫画制作秘話、それにまつわるインタビュー秘話(発表しているので秘話ではないが……)、日々の由無し事などを綴る。時に悪ふざけ過ぎないか? と思う作画があるが、全体的にこうのさんの人となりが窺えるような作品だった。広島平和式典の前後を描いた画は、細かいがラフな感じで、他の部分にも言えるが、縮刷して文庫化するのは厳しいだろうと感じた。単行本で買うのがお勧め。

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    2025年10月26日
  • 空色心経

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    般若心経を観自在菩薩が舎利子に説く話と同時進行に、コロナ禍で夫を亡くした麻木あいの心が解けていく様子を描いた本作。作者の実家の宗旨は浄土真宗……それは私の妻の実家と同じ宗旨。法事の際の読経はまるで和風ゴスペルだった。写経でお馴染みの般若心経は、短い経文の中に真理が詰まっている……気がする(笑)。「羯諦羯諦波羅羯諦~」を読むと、観自在菩薩が智慧との一体化の呪文と言うサンスクリット語の発音どおりに般若心経が読みたくなる。

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    2025年08月30日
  • ヒジヤマさん 星の音 森のうた こうの史代短編集

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    先日のこうの史代展で記念に購入。
    史代さんらしさが垣間見えたり、他作品に通じるものを感じとったり、普段あまり短編集を読まないけど楽しかった。

    『ヒジヤマさんの永訣』がお気に入り。
    笑えるお葬式モノは大好物。(ほんとに不謹慎。)

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    2025年08月29日
  • 双葉社ジュニア文庫 ノベライズ 夕凪の街 桜の国

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    こうの史代さんのあとがきに共感できるところがあった。わたしは広島出身でもないのに。
    唯一の被爆国というけれど、自分は実際に体験していなくて、どこか遠い国の出来事に感じてしまって。平和記念式典を見て、世界から戦争がなくなるには、こんなちっぽけな自分に何ができるだろうと思っていて。今まで知ろうとしなかったことに後ろめたさも感じてて。それは広島に住む、爆心地から遠い人も感じてたんだ。そして、“被爆者や戦争体験者の方々が話してくださるとき、「あの日の出来事は思い出したくない」でしめるけど、知ってほしくないわけじゃない“という部分。思い出したくないこと無理して話してもらってたんだ、、受け止める気持ちがこ

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    2025年08月06日
  • ヒジヤマさん 星の音 森のうた こうの史代短編集

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    ヒジヤマさんシリーズは、著者が広島県比治山大学の非常勤講師をする中で教材として制作した連作短編とのこと。美術科なのになぜか不器用なヒジヤマさん。周りの人たちが優しくて、そんな人たちを好きなヒジヤマさんの気持ちが伝わってきて愛おしく、でも笑ってしまった。
    ロボットのように観音様が孫娘を乗せて入院しているお祖父さんを励ましに急ぐ「おでんせ大観音!」も好き!

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    2025年07月21日
  • 日の鳥 2

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    本編よりも「小さな世界」に持って行かれた。
    化学音痴の私でも原子核分裂や廃棄物半減期のイメージが湧いて、原発の仕組みが一段階よく見えるようになった。

    やっぱり著者の素朴な語り口の力はすごい。
    「あれ?なんで世界はこうなってるんだっけ?」という疑問がまるで自分由来かのように浮かんできて、知識や体験の深掘りに繋がる。
    主張の強さやわかりやすいメッセージ性よりも(消費して終わり、自分事になりにくいから)、こういう人の心に種を蒔くような創作こそが、人の意識や社会をちょっとずつ変えていくんじゃないかと思った。

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    2025年06月11日
  • ヒジヤマさん 星の音 森のうた こうの史代短編集

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    48冊目『ヒジヤマさん 星の音 森のうた こうの史代短編集』(こうの史代 著、2025年5月、コアミックス)
    2006年〜2025年にかけて発表された作品を編纂した短編集。
    軽いタッチのコメディから核分裂を発見した物理学者リーゼ・マイトナーに題を取った伝記もの、さらには著者のルーツが垣間見える自伝的な作品まで幅広いジャンルの短編が並ぶ。
    漫画だからこそ出来る表現を巧みに操る著者の技巧に唸る。

    〈それはわたし達が 本来あるべき 「善い人間」に まだ達して いないせいよ〉

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    2025年06月07日
  • 日の鳥 1

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    主人公が雄鶏さんだからこそ、無銭飲食や無賃乗車ができたり、危険区域にも入れたりと自由に動き回る姿が面白い。
    そして、雄鶏さん目線の物語だからこそ、震災の生々しさを感じすぎずに、傷つきすぎずに済んでいる。

    ああ、これが人間のお話だったらページをめくる手が止まっていたかもしれない。
    未だに直視するのを避けたくなってたと思う。
    ひとつ自分の嫌なところを見つけた。

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    2025年06月05日
  • 空色心経

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    ネタバレ

    般若心経をベースにした、こうの史代による漫画。本文内に印刷された「空色」と、般若心経の「『空』の観念」を掛けたタイトルがお洒落。

    コロナ(と思われる感染症)禍の現代に生きるひとりの女性の物語と、観自在菩薩によるシャーリプトラへの説法(すなわち般若心経の全文)がオーバーラップしていく構成。説法は般若心経を基本にしているのだけれど、ところどころに理解の助けとなる言葉や例えが添えられ、物語と一体化していて分かりやすい。
    とはいえ、“ならばこれが「空」であるのか”と問い出すとまた難しい気がするけれど、物語としては納得があり、ふたつの世界が重ね合わさる瞬間には漫画としてのカタルシスがあり、読み応えがあ

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    2025年05月06日
  • あのとき、この本

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    作家・イラストレーター・詩人など71人の方が、印象に残った絵本の思い出を綴ったエッセイ集。
    エッセイに対応した こうの史代さんの4コマ漫画も可愛い。

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    2024年06月04日
  • 日の鳥 1

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    妻を探す鶏に仮託して、東日本大震災の被災地を訪ねる作者。鶏の目が切れ長で、独特の雰囲気を醸し出す。発災から5ヶ月後の岩手県釜石市と大槌町からこの物語は始まる。絵だけを見れば、何気ない風景だったり、震災遺構になるような津波の爪痕だったり。時々「雄鶏を探せ」みたいに、小さな小さな鶏を描く遊び心が楽しい。

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    2024年04月11日
  • 平凡倶楽部

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    こうの史代さんの、描き散らかした?面白い物たち。
    ユーモアと遊びとチョット毒と…
    また他の作品も読みたくなりました。

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    2024年03月31日
  • 「この世界の片隅に」こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと

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    30冊目『「この世界の片隅に」 こうの史代 片渕須直 対談集 さらにいくつもの映画のこと』(こうの史代/片渕須直 著、2019年11月、文藝春秋)
    映画「この世界の片隅に」(2016)の原作者:こうの史代と監督:片渕須直により行われた6つの対談と、片渕須直への特別インタビューをまとめたもの。
    互いが互いをリスペクトしていることがよく伝わってくる。2人ともものづくりに対する執念は凄まじい。

    〈ただ、私は”外側の人間”として、さらにその外側にいる人たちに伝える役割はできるのではないか、と思うのです〉

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    2024年02月26日