こうの史代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「この世界の片隅に」の映画を見に行って、すごくよかったのですがよくわからなかったところがあったので、ノベライズを読みました。
映画で私がわからなかった所は、あの時代に、口元にほくろがあるくらいの情報でどうしてすずを探せたのか、映画冒頭に出てくる大柄な妖怪みたいなものは人さらいなのか?そして妖怪なのか人間なのか・・・
ノベライズを読んでもわからなかったけれど、すずの世界に引き込まれました。
嫁ぎ先で義理の姉に辛い思いをさせられ、さらに絵をかくのが好きだったのに利き手の右手を失い、絶望を味わっても自暴自棄にならずに、どこかのほほんとしたすずに憧れます。 -
Posted by ブクログ
【公開中映画の感想】
消化不良、感想が上手く言えない。
生まれて初めての経験。
理由がわからないのに、泣いた。
でもひとつ確かなのは、戦争映画ではないんだということ。
このお話は、8/6と聞けば、日本人なら誰でも悲痛なその日を思い出してしまうそれに向かって進んでいくのに、それはあくまでもすずたちの生きた毎日のひとつでしかなかった。
時代は選べない。生まれてくる時代は。
戦争の時代に生まれたすずが、自分は自分の人生を選んで今ここにいるのだとわかるまでのお話だと思った。
受け入れることを選ぶことも、受け入れないことを選ぶこともできる。
本当は人生で起きることのほとんど全ては、自分で選ぶことがで -
Posted by ブクログ
(No.14-15) エッセイです。
71人の絵本が大好きな人達がとっておきの絵本を紹介。それぞれのページに、こうの史代さんの四コマ漫画が付いてます。
皆さんの思い出の一冊なのかなと思って読み始めたのですが、必ずしもそうではありませんでした。もちろん子供の頃すごく好きだった一冊を紹介している方もいます。けれど大人になってから出会った本、自分の子供が好きだった本、またご自分が描かれた本のことを書いている人もいて、いろいろな面から絵本を知ることが出来ました。
著者の方たちの中には私が知らない方や、お名前を聞いたことがあるくらいの方もいて、どんな方なのかなあと想像しながら読みましたが、短い文章 -
Posted by ブクログ
最初の章の東京紀行で、ゆったりしたコミックエッセイなのかな~と思ったが章を進むにつれ、毒が見え隠れしだした。絵のかわいらしさに隠れているが、以前から筆者の描きたいことは、かわいらしいことではないと思っていた。それは、長い道を読んで感じた事だ。
この原爆を題材にした漫画を書いたことで、読む側から一方的にイメージを押し付けられてしまったのかもしれない。
内容は読みにくいところも、見にくいところもあるが
マンガ、絵、小説?と様々な実験的表現方法を試していて、非常におもしろい。
なぞなぞさんはいいねぇ。インタビュアーは自分の気に入らない答えがあると無言になるのだなと思った。