【感想・ネタバレ】平凡倶楽部のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2017年01月04日

凄い。

映画「この世界の片隅に」で名作「夕凪の街 桜の国」発売以来、再度注目度が急激にアップしたこうの先生のエッセイ。

その濃密さといったら.....ちょっと驚愕モノですよ、ほんとに。

エッセイというとページ辺りの文字数が少なめでさらっと読めてしまうイメージがあった自分ですが、本作はちょっと引...続きを読むくくらいの文字数です(しかも手書き文字!)。
そしてカラー&挿絵&漫画もふんだんに描かれていて最初から最後まで充実の内容!
「これ1200円+税でいいの?」って思う書籍となっております。
(今はどこも売り切れな感じですが2016.12にはまだ定価で買えるサイトがありました。よくぞ買った、私。)

本書の中でこうの先生が書かれている「作家が作品に全力を尽くすのは当然の事で立派でも何でもない。ただ選んだ資料によって値打ちが決まり、読者によって居場所ができる」の一言になるほどと思う。
私が思うにきっと成熟された人からしか成熟した作品は生まれないのだ。
当たり前のことなんだろうがそんなことがとても腑に落ちる。

というわけで「ユリイカ」の特集号も素晴らしかったですがほぼ同じ値段を出すのなら断然こちらをおススメ致します。
(増版の方心からお願いいたします、出版社さま。)

支払った金額の数倍の満足感が得られた本作でした。
ありがとうございます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年07月04日

いつものこうのさんの細かく丁寧な絵にうっとりします。
見たまま思ったままの内容が多いのですが、だんだん深くて暗い部分も出てきます。でもこういうところは漫画作品にも出てるのであまり深く考えませんでした。すごく「らしい」。こうの史代テイストというのか。それでそういういわゆる、ブラックこうのさんの作品がす...続きを読むごく好きです。「古い女」「なぞなぞさん」かなりいいなぁ。
毛色の違うのは、萌え漫画「聖さえずり学園!」これもすごくいいなぁ。

この本はマンガなのかエッセイなのかと迷ったけど、文字部分も手書きで細かくてそれでも読むのにちっとも苦じゃない。思うところがかかれたもののようなので、あえてエッセイの区分で。

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Posted by ブクログ 2012年05月31日

出版されているのを最近知った…。で読んだのですが、いやはや。こうの史代さんって(勝手なイメージですが)ほんわかしていそうな人かな?と思っていたのですが、ご結婚のこととか、本当に人ってそれぞれいろいろなドラマがあるのだなぁと再実感。
それにしても、「古い女」、怖すぎです。

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Posted by ブクログ 2011年07月28日

たまに開いて呼んでるんですが、読み進めるのが難しい。いや難解ではないです。当たり前の目立たない人や街のあれこれを描くのが上手い漫画家さんです。しかしこれって漫画・・・?

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Posted by ブクログ 2011年01月03日

 傑作「この世界の片隅に」を上梓した後に書かれた筆者初のエッセイ。

 前作がとても重たいテーマだったからか、今回は筆者の可笑しさが前面に出ている。が、文章としては戦争とは、といったものも含まれていて作家としての筆者の懊悩も伺えて興味深い。

 また、Web上でのエッセイという事もlあってか、斬新な...続きを読む試みが随所に現れるのも特徴。詳しくは書かないが、いろんなページで「おお!」となるような仕掛けがこらされていて、目で追うだけでもとても楽しい一冊。

 いろんな感情が込められていて、ただなんとなく書いたのではない力作。

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購入済み

読みこめる漫画

2021年08月11日

小説の単行本読んだのかと思いました。
密度の濃い、凝った内容で毎回頭を少しひねりながら読める漫画、というか戯画の様な内容でした。
一番好きなのは婚姻届けverの読物。大きくしたり、小さくして全体を楽しんだりして読みました。
作者さんの実体験?は、ひとさまの事ながらドキドキしちゃった。

...続きを読む子でもこんなに満足度が高い作品になるのは、作者さんの実力が高いんでしょうね。
購入してから1年以上たちますが、今でも時々読み返します。活字好きには非常に工夫を施された良品でした!

#ほのぼの #感動する #シュール

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Posted by ブクログ 2015年01月14日

「日常」のマンガを描くマンガ家さんのエッセイ集

ずっと「日常」って、嫌いなことは見ないでおく、難しそうでめんどくさそうなことは避けて通る、自分の好きなことだけを覚えておく、そういうことだと思っていたことに気づいた
もっと見るべきで知るべきな「日常」が身近にあるのだと気づいた

こうの史代さんのマン...続きを読むガや手書き文字の遊び心や
「日常」を観察し追究する視点が素敵だと思った

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Posted by ブクログ 2014年03月23日

ただのエッセイだと思って開いたら、毎回書き方に工夫がされていました。遊び心満載の本です。しかし真面目な話もあり、読み応えがあります。

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Posted by ブクログ 2013年07月24日

特に後半、ドキッとするほど辛辣な描写が多い。
いろいろと注目された方ゆえ、いろんなことがあったのだろうなと思わせる。

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Posted by ブクログ 2011年03月23日

マンガ読みながら常々思ってましたが、こうふみ先生はやっぱりエロイ人(書評っぽく言うとセクシーな女性?)だった!
マンガオンリーじゃないエッセイを楽しく読めたのは久しぶりでした。
遊び心・・・と、どことないセンスの古さがまたw
なんていうか、よいです。
色んな側面からこうのふみを堪能させていただきまし...続きを読むた!
今後もエッセイ続けて欲しいですね~。

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Posted by ブクログ 2011年02月03日

スルメのように噛めば噛む程味わい深い、漫画家こうの史代さんのエッセイ集。いや、「エッセイ集」の枠からぼわーんとはみ出るかもw

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Posted by ブクログ 2017年01月03日

実験。ひねくれた(正直な)内容。


2017年1月3日再読。
再読。
後半に畳み込まれる毒や悪意や。
これがあるからこそこの作者にしか出ない味がある。

……と書こうとして、立ち止まる。
これが毒に思える、悪意と見做す、こちらの態度、および感想の抱き方が、多くの息苦しさを生んでいるのでは。
ただ正...続きを読む直に書いたことが、一歩上から冷笑される、こんな息苦しさはあるまい。

……こうやって意見や感想を多面的に持つことが、現代では必須。
なんてことを考えたりした。

実験は大いにキュート。

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Posted by ブクログ 2024年03月31日

こうの史代さんの、描き散らかした?面白い物たち。
ユーモアと遊びとチョット毒と…
また他の作品も読みたくなりました。

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Posted by ブクログ 2013年09月17日

最初の章の東京紀行で、ゆったりしたコミックエッセイなのかな~と思ったが章を進むにつれ、毒が見え隠れしだした。絵のかわいらしさに隠れているが、以前から筆者の描きたいことは、かわいらしいことではないと思っていた。それは、長い道を読んで感じた事だ。
この原爆を題材にした漫画を書いたことで、読む側から一方的...続きを読むにイメージを押し付けられてしまったのかもしれない。
内容は読みにくいところも、見にくいところもあるが
マンガ、絵、小説?と様々な実験的表現方法を試していて、非常におもしろい。
なぞなぞさんはいいねぇ。インタビュアーは自分の気に入らない答えがあると無言になるのだなと思った。

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Posted by ブクログ 2011年08月19日

 ワタクシ、漫画も読みますよ。 諸星大二郎とか、丸尾末広(おいおい)とか。 本作、職場の書店で手にとって、ふ〜んと思いつつ、とあるきっかけで購入。 おもしろうございました。 漫画というよりも、漫画家の画文エッセイといった趣。妹尾河童的? 他にどのような作品をお書きになっているのか知りませんが、興味が...続きを読むわきました。 

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Posted by ブクログ 2011年01月23日

【201100123 読書会 副本】作家の衣食住を期待しよみはじめ、それはそれで楽し。が「戦争を描くという事」と「なぞなぞさん」で伝えようとすることがわかるようでとはいえ、むずかしく、印象に強い。

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Posted by ブクログ 2011年07月17日

こうの史代さんのエッセイ・コミックが出ていた。次回作品が気になる漫画家さんだ。重い作品?も良いけれど、ほんわかした作品も読みたいものだ。と言うか、この作家さんにかかると重いテーマも、ほんわかと描かれてしまう。それが才能だと思う。

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